ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
 何処へでも出前口演致します。

普通の日々 PART 1

2008-06-13 10:16:05 | Weblog
 故郷に帰った僕は、22歳と10ヶ月で初めて地元の会社に就職をします。それはできたばかりの新しい会社で、一緒に働く人たちも若い人が多いところでした。
 心機一転演劇の道を捨て、新たに再スタートを切った僕にとってはとてもふさわしいところに思えました。
 今までやらなかった遊ぶということ。新たな恋。会社の良き兄貴分Yさんと伴に、良く遠出に出かけたり、飲み歩いたりしました。
 次の年には自動車免許も取得し、行動範囲も広くなりました。幼馴染の友達たちとも、頻繁に顔をつき合わして遊んでいました。
 いろいろな恋の日々を経て、本気で向き合う女性(現在の妻)とも交際をはじめ、真剣に結婚を考え始めた時、僕の環境に少しずつ変化が生じていました。
 スタートを切って2年ばかりで、僕の勤めていたその会社が、業績不振でピンチに陥っていたのです。