ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
 何処へでも出前口演致します。

僕の好きな夏が来ます。

2012-06-30 12:50:44 | Weblog
 さだまさしさんの歌に「ほうずき」というのがありますね。

 ♪ いくつかの水溜りを残して 梅雨が駆けぬけてしまえば
   湿った風の背中越しに 僕の好きな夏が来ます・・・・・・

 という歌です。

 今朝ウォーキングしながら、ふと口ずさんでしまいました。
 ずっと唄ってはなかったのに、ほぼ正確に最後まで歌詞が浮かんできました。
 若い頃に覚えたものって、忘れないものですね。
 
 僕は夏生まれなので、やっぱり夏が一番好きなのですが、暑過ぎるのは嫌です。
 まあ、適当にほどほどに暑ければ・・・・・・夏らしくないのも淋しいですからね。

 今日は何とか雨にはなっていませんが、明日からは雨の日が続きそうで、梅雨はこれからが本番のようです。
 6月も今日で終わり、明日からは7月。本格的な夏がやってくると、否応なくまたひとつ年を重ねてしまう僕です。

「ほうずき」の歌詞ではないですが、いつの夏もなぜか忘れ物をしたように過ぎていってしまうのですが、今年の夏こそはそんな思いのない夏を過ごしたいものです。いや、遠い昔の恋の話とはまったく関係ないですけど・・・・・・。

観ることと、観られているということと・・・・・・。

2012-06-28 22:10:02 | Weblog
 今月、6月は今年に入っていちばん公演や口演の多い月でした。
 そして他所の公演を観に行くということも多い月でした。

 観られている自分がどう観られているか、どう観せればいいかということを常に念頭に入れながらやっているつもりですが、冷静な客観性でもって自らを観るということは上手くできません。万一DVDなどに映った録画映像を観ることが出来たとしても、100%の観客目線で持って自分を見ることは不可能です。
 でもより冷静に自分という存在、あるいは個体を捉えて分析できたらどんなにいいことか。ある程度までは出来るんじゃないかと思うんですが・・・・・・難しいです。

 私は決してナルシストではありません。それが証拠に自分の演技などが映った映像は、粗ばかりに目がいって、とても酔うなどという境地には至れません。ですから、自分の芝居が好きになれないというか、なんか違うぞと思うことが多いのです。

 他人の芝居を観ているとき、自分が自分を観ているほどには観ていないということを私は知っています。だから、自分も自分を観ているような目で他人からは観られては居ないのだということを考えながら、それでも何がどう違うのかとやはり考えてしまうのです。

 話がまたややこしくなってきましたよ。
 いや、今日の題名で書こうと思ったきっかけは、昨日銀行の窓口で「お話読んでくれる方ですよね」と、銀行員のお姉さんに声をかけられたので、そのことへ話をもっていこうと思いながら、キーボードを打ち始めたらこんな展開になっちゃいまして、自分がどうの人の目がどうのって・・・・・・。

 ようするに自分はもっと上手くやっているはずだという幻想があるので、現実を目の当たりにするとそのギャップが埋められなくて、それで駄目だと思うわけです。
 つまりはその幻想部分というものは、これはナルシスト的要素を含んでいるものなのでしょうか? するとナルシストじゃないといいましたが、え? 私はナルシスト? いいえそんなことは・・・・・・。

 自分が演じる側にまわると、協力的な乗りのいいお客さんに助けられるということがあって、ありがたいのに、客側にまわると、私は嫌な客になってしまいます。乗りの悪い観てやろう意識の紛々とした高慢な客にです。このギャップも何とか埋まらないものかと、常に念頭において試みるのですが・・・・・・やはり難しいです。

 結局、思ったところへ話は持っていけませんでした。

 

また観てしまった映画「転校生」。

2012-06-27 15:14:49 | Weblog
 大林宣彦監督作品「転校生」、作られてからもう30年くらいになりますか、これまでに10回以上は観ています。昨晩BSプレミアムで、また観てしまいました。

 最初に観たのはその30年前、東京に居たころのこと。映画好きの友達から「面白かったぜ」と聴いて、じゃあ行ってみるかと新宿だったか? どこかの映画館で観た覚えがあります。
 ATGですんで、どこの映画館でもやっていたわけではない。今でいういわば単館上映の作品だったんですが・・・・・・。

「転校生」は、これぞ映画といえる映画の魅力に満ち溢れた作品です。
 もちろん、大林監督作品は尾道3部作、新3部作ほか、どれも好きですが(「転校生」のリメイク作は観てませんけど)、でもやっぱりこの最初の「転校生」がBEST1です。

 モノクロで始まる最初のシーンから、私は涙がどうしても溢れ出てきてしまいます。
 美しい、実に美しい映画です。

 昨年「キツツキと雨」の試写会を観に東京に出かけたとき、佐々木史朗さんにお会いすることができ、お話までさせてもらったことを、今またあらためて思い出します。
 ATGのころから、佐々木さんが手がけられた映画の中に、どれだけ心に残る名作があることか。
 私はお会いしたとき、もう胸がいっぱいで、何をお話したのか良く憶えていませんが、おそらく大ファンですなんて、いってないと思いますが、「転校生」その作品のひとつなのだと、つくづく思っているしだいなのであります。


 

7月7日に宮澤賢治「セロ弾きのゴーシュ」公演。

2012-06-26 13:16:20 | Weblog
 昨年の秋、チェロ奏者長谷部一郎さんとご一緒させていただき、馬籠よもぎやさんと瑞浪相生座で公演させてもらった宮澤賢治作品「セロ弾きのゴーシュ」を、2012年7月7日(土)に、愛知県あま市で再演させてもらう運びとなりました。

 場所は、あま市森7-7-1「ふろーりすと ほうかえん」

 公演時間 昼公演14:00開演 夜公演18:00開演(いずれも15分前開場)

 チケットは、1500円(3歳以上) ということです。

 主催/スズキ・メソード 國分クラス・前田クラス

 

はじめて知った地名。

2012-06-25 20:56:16 | Weblog
 さほど遠方ではなく、身近な場所なのに知らない地名のところがあります。
 今日はそんなところへ行って来ました。

 家から車で30分そこそこで行ける距離なのです。そして前に一度車でその土地の道を通った記憶はあったのですが、そこの地名は知りませんでした。

 その地名というのは、瑞浪市釜戸町論栃(ろんとち)というところ。
 もちろん釜戸町はよく知っていましたが、その一角に論栃という地区があったことは知りませんでした。
 正確にいうと上論栃と下論栃とがありました(まだあるのかな?)。

 行きは恵那より県道66号線からその土地に入り、帰りは川沿いに曲がりくねった道を緩やかに下って行って、釜戸郵便局に行きあたッてR19に合流して中津川方面に向かって帰途に着きました。

 とある民家にとある理由で知人を訪ねたのですが、その家に行くには道の右側の砂利の敷き詰められた空き地に車を止めて、小橋を渡りだらだら坂を登っていくと、玄関へと向かうその入り口に子猫が寝そべり、逃げ出すこともなく出迎えてくれたのでした。

梅の実をもぐ日。

2012-06-24 21:56:09 | Weblog
 今朝ようやっと梅の実をもぎました。今年の収穫量は10㌔程でした。

 梅の実をもぐ日は、なぜか決まって曇りの日です。
 日差しが強いと暑いから、そういう日を選んでいるというわけでもなく、収穫しようと思い立った日がたまたまそうなのです。

 といって梅雨時なのですから、カラッと晴れ渡る日は少ないので曇りの日の確立は多いのでしょうが・・・・・・。

 私は梅の木の枝や葉に肌を擦られると、そこがかぶれたように赤く腫れ上がったりするので、長袖の薄手のジャンパーに軍手、頭にタオルを巻いてそのうえに麦藁帽子を被り、メガネをはめての作業です。ですから例年その暑さにまいります。

 しかし、今朝はさほどの暑さはなく汗もそんなに掻きませんでした。ですから、作業後にシャワーを浴びることもなく梅の実を計量し、そのままお昼の支度に取り掛かりました。

 今日は早朝、サッカー欧州選手権準々決勝「スペイン対フランス」を後半から観ていたので、お昼ご飯を食べた後はもう眠くて眠くて、野球中継を観ながらウトウトしてしまいました。

 そういえばあれは2年前になりますか? ワールドカップ南アフリカ大会の時も、同じことがあったような・・・・・・。

 そう、梅をもぐ日はなぜかまた眠い日が多いのです。

にぎやかなキャベツ畑。

2012-06-23 10:55:31 | Weblog
 4月のはじめにキャベツの苗をもらって、それを畑に植えて2ヵ月半ほど。
 今月のはじめくらいからようやく本格的に巻きはじめて、8割方が丸い玉になっています。

 いやぁ~キャベツを植えるとこんなにも紋白蝶が来るもんかというくらいに、飛来します。それはとてもにぎやかで華やかな景色ではありますが、それは卵を産み付けられて、芋虫をたくさんキャベツに寄生させることでもありまして、毎朝の芋虫退治は大変でした。

 害虫を駆除するということからいえば、親も駆除しなければいけないのでしょうが、どうもためらわれます。芋虫にしても心が痛まないわけではありません。

 今私の手元に、シゲタサヤカ作・絵の絵本「キャベツがたべたいのです」という一冊があります。
 蝶々たちが子供のころを思い出して、キャベツが食べたいと思うのですが蜜しか吸えません。そこで・・・・・・というお話です。

 ここに登場する八百屋のおじさんのようには優しくなれないのが現実ですが、私は少なくとも何も思わないで駆除はしないようにしようと思っています。
 そのたびに、この絵本を思い出そうと思います。それでもやっぱり、やっつけるんですけどね・・・・・・。

丸オクラの芽。

2012-06-22 13:00:15 | Weblog
 一ヶ月ほど前に蒔いたオクラはチョコチョコとしか芽を出さないのに、先週蒔いた新しい種の方は、全部すっかり芽を出しました。

 どういうこと? 蒔き時が悪かったのか、例年にくらべて気温が低かったのか、まあ諸条件が重なっていたのでしょう。
 ここのところの雨にたっぷり水分を吸収して、畑の土と、そこに根を張るあらゆるものは生き生きとしています。

 ちなみに、丸オクラは去年から栽培を始めたオクラなのですが、普通よくスーパーなどに売っているオクラよりも柔らかく粘りもほどよいです。
 何しろちょっと採り忘れて大きくなっても、すぐに硬くなってしまうということがなくて、家を空けて収穫できないときに助かります。
 あと、手入れが楽です。なんて、私なんかほとんど作りっぱなしで放っておいて、草茫々の枝葉伸び放題なんてことはザラですけどね。

 ゴーヤの棚も張り、あとは朝顔の蔓を這わせる網を作らなきゃならないですが、これは来週になるのかな?
 朝顔は種まきせず、ところどころに自生して芽を出したものを寄せてくることにしています。結構な本数になりそうです。

久しぶりに名古屋へ・・・・・・。

2012-06-20 23:32:23 | Weblog
 電車に乗って、久しぶりに名古屋へお芝居を観に出かけたのですが、その目的地へ行く前にちょっと時間に余裕があったので三省堂書店で本を見て、FAUCHONでパンを買って、それからどこかで夕食を食べて芝居を観ようと思っていたのですが、ちょっと本屋さんに居過ぎて時間が足りなくなり、仕方なくコンビニでおにぎりとお茶を買って、それを路上で食べながら目的の会場の芝居の開演時間に間に合いました。

 何を観てそれはどうだったかということはさておき、いつもなら久々の都会でもそんなことはそ知らぬ顔で紛れ込み、いかにもここで生活しているのですよというような雰囲気を自分としては醸しながら歩いたり買い物したり、芝居を観たりしているのですが、その証拠には知らない土地に来てよく道を尋ねられたりということがあって、ごめんなさいね、ここに住んでいるものではないので分からないんです。と断ることがあったりして・・・・・・。

 しかし今回、紛れようと思っても紛れ切れない息苦しさをどこかに覚えて、どうしようもなく都市空間にそぐわない自分を自分の中に見てしまったような、そんな気分になったのです。
「平成狸合戦ぽんぽこ」の変化狸が、エネルギー切れで目の周りが黒ずみかけて栄養ドリンクを飲むみたいな、といったらいいのでしょうか?
 化けきれない何者かが、私の内面から沸きあがってきて、否応なくその正体を曝すというような・・・・・・年なのかなぁ!?
 ショウウインドウに映るおのれの姿は、いくらラフな格好をして若作りしたとしても年相応のおじさんで、所在無く浮き上がっているように自分には見えたのでしょうか?

 ちなみに三省堂書店で買った1冊は、保坂和志著「途方に暮れて、人生論」という本でした。6年前に出ている本ですが、私の蔵書にはなかったので購入したのですが、これタイムリーな本なのかもしれません。

 

アンニュイな気持ちと、ハイテンションな気分。

2012-06-19 18:03:42 | Weblog
 このふたつの心持はどちらも台風に関してのものである。
 台風がやってきそうな気配を見せている空の下で、過ごす何故かとりとめのない時間はどこかアンニュイで、少し憂鬱で、まったりとしている。

 それが、雨風が強くなりいよいよ暴風雨圏に突入すると、急ピッチにハイテンションになってくる。ひとつの危機感が、野性的部分にスイッチを入れるのだろうか?

 相米慎二監督作品「台風クラブ」は、そんな雰囲気をよく醸し出している。
 また、北村想氏の戯曲「シェルター」でも、台風一過のハイテンションが語られている。人も生き物である以上自然の変化に左右されながら、その状況下に身を置くことになるのだ。
 冷静に考えれば、決して屋外に出ないほうがいいし、また危険を冒して川などを見に行ったりしてはいけないのだが(任務や職務でない限り)、どこかハイテンションにスイッチが切り替わっているものだから、ついついそういう行動に出てしまうわけで、その際にこそ、冷静になって判断しなければならない。

 今台風4号がこの東海地方に接近しつつある。おそらくは未明にも暴風雨圏に入るだろう。気圧の所為かなんなのかわからないが、その空気に呑まれないようにご用心くださいよ!