ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
 何処へでも出前口演致します。

暑さ寒さも・・・・・・。

2007-09-23 23:46:29 | Weblog
 近日口演のお知らせの、訂正文から載せます。9月29日(土)カフェ「燈(あかり)」夜の部の口演についてですが、コーヒー&ドリンクなし2000円でもいいそうです。
 さて、「暑さ寒さも彼岸迄」という言葉がありますが、もう秋のお彼岸に入ったというのに、何時までも暑く、残暑どころではありません。今日も30℃を越す真夏日となり、夜になって雷雨が来てようやく涼しさが訪れた次第。盛んに今コオロギが鳴いていますが、肌寒い秋の夜長の心細さなんて、微塵もありません。
 やはり、季節が少しずれてきているのでしょうか? 地球温暖化・異常気象といわれていますが、私などは日本の熱帯化、つまり縄文紀の頃の気候になりつつあるのでは・・・と、そんな暢気なことを考えたりしています。
 何時の世も悲観論が先行し、世相はそれに引っ張られるように、時代を動かして行きがちのようですが、何割かの人々は楽観論を持って、その時代をやり過ごしています。世紀末思想というものはこれまでにも人類は経験していて、私たちも20世紀末には一応経験し、今21世紀を生きていますが、未だ末法思想は拭い去れてはいません。むしろ科学的見地からしてそのことは20世紀末以上に、顕著に語られる傾向にあります。が、歴史は人間の創造を超えたところにあって、動いていくもので、つまりは諸々の困難な諸問題よりも、宇宙全体としてまた地球にとって、人類が必要か必要でないか、あるいは人類にとって地球が必要か必要でないか、という過程で考えたら、違った答えが導き出されるように思います。
 三次元世界における地球の寿命、役割にまだまだ余裕があるとすれば、まだまだ人類は存続するんじゃないかと、楽観論を持って考えますが、何らかの変化は伴われるだろうとは思います。それは精神(人間の内面世界)の進化。これが鍵だと思っています。なんだか、暑さ寒さから妙な話になってしまいました。

近日、口演のご案内・・・・・・。

2007-09-17 23:53:25 | Weblog
 9月29日(土)岐阜県瑞浪市寺河戸町にあるCAFE「燈(あかり)」さんにて、昼夜2回の口演を行います。
 昼の部はPM3:00より親と子のおはなし会「ひとり語りと絵本の世界」と題して、
     語り 「モチモチの木」 斉藤隆介・作 その他絵本の数々をご紹介する一時間ほどの口演です。
  
 {チケット}こども 500円  親子 1500円

 夜の部はPM7:00より開演ナイトカフェ「ひとり語り口演」と題して、

     語り 「なんばんきつねつき」 さねとうあきら・作 その他にてやく1時間余の口演となります。

 {チケット} 3000円 ドリンク&ケーキ付

 (問い合わせ)TEL・FAX(0572)68-7337CAFE 燈 までお願いします。

 秋の夜長を、いちかわあつきの ひとり語りの世界でお楽しみください。

こんな事もやります。

2007-09-16 22:42:33 | Weblog
 来月10月13日(日)PM2時より中津川 駅前プラザ地下1階練習室Bにて、「日本語を楽しむ朗読コンサート」を催します。
 これは参加型の朗読会で、一人(あるいはグループ)で、一作品3分以内、2作品までで、自作の詩や既製の詩、または散文(基本的に自由)で、自分だけの日本語による表現、パフォーマンスして頂くという企画です。
      参加費一人(グループ可)500円2作品6分
      9月20日締め切りで参加者を募集しています。
 締め切りは一応の目安ですので、多少の遅れはかまいません。チラシは中津川市の公共施設等の催し物案内場所に置かれていますが、詳しいお問い合わせは0573-66-6564(市川)までお電話またはFAXお願いいたします。
 FAXにて直接応募される場合は、住所・氏名・年齢・電話番号、そして朗読作品をお書きの上、FAXにてお申し込みください。お待ちしております。
 

ひとり語りレパートリー詳細解説PART 5

2007-09-09 13:30:05 | Weblog
     「きつねの窓」「ひぐれのお客」 安房直子の世界
 僕のひとり語りのレパートリーの中で、少し特異な作品、安房直子についてお話しようと思います。
 何あろう安房作品の大ファンであるために、どうしても演りたくて、レパートリーに入れたのですが、普通安房ファンは女性が多く、ひとり語りとして語っていらっしゃる方もたくさんおられますが、僕の知っている限り、女性の方ばかりだと思います。
 僕が「きつねの窓」という作品に出会ったのは、何時頃の事だったでしょうか。絵本の初版が1977年で、ちょうど僕の高校生くらいの時で、僕がこの作品を読んだのは、講談社文庫「南の島の魔法の話」(昭和57年第5刷発行)に収録されているものだったので、それから数年後・・・どちらにしても大人になってからの出会いでした。
 僕が初めて安房直子を知ったのは、高校生の時やはり講談社文庫「だれにも見えないベランダ」を買って読んだ時のことでした。でも、何でその時童話作品をあえて買って読んだのかは今に至っては謎なんです。が、その他にも数本の児童文学作品が本棚に入っているので、もしや将来こういった話を語るようになることを、無意識の内に予感していたのでしょうか。
 それはさておき、「きつねの窓」を初めて読んだ時のインパクトは大きなものでした。なんとも切なく美しいお話だと思いました。が、安房直子という作家が、僕の中に大きくクローズアップされてくるのは、彼女の死亡記事を新聞の夕刊に見たときからでした。その時僕はまだサラリーマンで、ひとり語りを仕事にするなど夢にも思っていない頃でしたが、古書店や本屋さんの書棚から安房直子の本が消えたという話を聞いて、僕もそれから安房作品の本を集めるコレクターになりました。現在単行本文庫本絵本合わせて、20冊となりましたが、全作品を集めるまでにはいたっていません。近年全集が発刊されましたが、まだ手に入れられてもいません。
 さて、ひとり語りとして活動を始めて、真っ先に演ろうと思った安房作品は、やっぱり「きつねの窓」でした。教科書にも掲載された名作ですが、長年この作品を語って来る中で、この作品の登場人物が年々変化してくることに、何時も新しい発見をさせられています。
 若い猟師の一人称で語られていく為に、どうしても彼の気持ちに沿ってお話を進めていくことになるのですが、近頃子ギツネの気持ちのありようが、僕の中で大きくなって来ました。当然物語全体を見渡して語っているつもりだったのですが、そういう変化をある日ふと気付かされることが、長い年月の間には起ってくるもののようです。
 もう一つの語り作品「ひぐれのお客」は、年老いた黒猫が冬を間近にして、カシミヤの黒マントに紅い裏地を付けようと、手芸店へやって来るという物語。安房直子の油の乗り切った頃の作品です。
 安房作品にはお店屋さんや職人さんが登場し、心のこもった手仕事をします。そんな日常の暮らしの中に動物たちが現れ、不思議な世界がその日常の延長線上に展開されていきます。失われていくものへの優しいまなざしが、私たち読者の心に深く刻まれていくのです。


 

9月になりました。

2007-09-05 14:15:14 | Weblog
 前回より、11日ぶりの更新となります。カレンダーは8月から9月へとかわり、朝晩は少し涼しくなってきましたが、残暑はまだまだ続くようです。
 8月の観測史上最も高い気温40・9度を記録したその日、その記録を更新した町の一つ岐阜県多治見市にちょうど仕事で来ていました。
 むっと息苦しい空気が町全体に漂い、それはちょうどエアコンの室外機から吐き出される温風に、ずっと吹き続けられているといった感じでした。午後四時過ぎでしたが、駅前には各放送局の中継車が繰り出していて、報道合戦の最中で、道行く人たちにインタビューを試みる記者やリポーターの姿を数多く眺めました。
 クーラーの利いた室内に逃げ込むことが出来るので、まだ息つく余地がありましたが、そうでなかったら、これは逃げ場がないなと、正直思いました。
 お年寄りの中にはエアコンは身体に毒と、暑さを我慢してしまう人もいるとか・・・。それも程度の問題で、必要以上に冷やし過ぎて冷房病になるとか、温度調節に異常をきたさない限りなら、熱中症にならないためにもエアコンは必要とした方がいいでしょう。
 と、かくいう私の家には今だエアコンはないのですが、そして今年ほど欲しいと思った年もなかったのですが、やはり買わずじまいに9月になりました。