ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
 何処へでも出前口演致します。

2月21日木曜日、今日は晴れです。

2008-02-21 10:14:51 | Weblog
 あちらこちらと飛び回っていたりすると、ついついブログの方がお留守になってしまいます。
 いつもはひとり語りや、お芝居の記事が主なのですが、実は「おおきな木」という地元の同人誌にも創刊から参加していて、詩や散文を発表したりしています。
 今月の初めにその第九号の編集作業があり、3月には発刊の運びとなっています。「おおきな木」のホームページもあり、過去の作品を読むことも出来ますので、ご興味ある方は検索してみてください。
 今号は200ページを越え、中々読み応えのある1冊に仕上がっていると思うのですが・・・。また出来上がりましたらこのブログでもご紹介していきます。

ひとり語りレパートリー詳細解説PART 8

2008-02-08 22:59:32 | Weblog
   さねとうあきらの世界№2「ふたり紋十」
 
 さねとう作品のレパートリーの2作品目になるのが、「ふたり紋十」というお話。これはさねとう民話第2弾となる作品集「おにんべわらし」に収録されている一篇です。
 同じ村に住む紋十という名のふたりのじっさま。
 ひとりは家族に死なれ、天涯孤独のぞうり作りのむっつり紋十。
 もうひとりは働き者の息子に恵まれ、何不自由なく余生を暮らしていく、筈だったしんせつ紋十のじっさま。
 ところが、和尚様が説教で、人に親切にしなくては極楽へ行けないと話すのを聴いて、人に親切にしなければと決意するじっさま。そこで村のものからしんせつ紋十とあだなされることになったのですが、何をやっても失敗つづき。
 ということで、このふたりの対照的な紋十の物語が展開していくのですが・・・。
 この作品はレパートリーの中でも、一番難しい作品かもしれません。もう十年以上語ってきていますが、一度としてしっくりした語りができていないのです。
 その一番の理由はしんせつ紋十という人物の描きかたにあります。親切をしようとして人に迷惑がられてしまう彼は、それでもひたすら人にありがたがられようと頑張っていきます。
 良かれと思ってしたことが、実は世のため人の為にはなっていない。これは悲劇です。しかしこの物語を悲劇としてでなく、悲喜劇として語る。そのバランス感覚が難しいんです。

節分の夜

2008-02-03 22:24:43 | Weblog
 今日は2月3日、節分です。子供が大きくなると、豆まきという行事から遠ざかりがちですが、今日のお昼、恵方巻きという大きな巻寿司を食べました。といって一人で1本は食べ過ぎになるので、妻と半分に分けたのですが、まあそれくらいでしょう。それに、恵方を向いて一気にという食べ方もしませんでした。今年の恵方というのはどの方角なんでしょう。
 これは元々関西の方の風習のようですねえ。コンビニか何かが全国に広めたものでしょうか? それともお寿司屋さんかな? あまり馴染みのある慣わしではありません。
 この地方では旧家の軒先に、柊にいわしの頭をさして飾ってあるおうちをまだ時々見かけることがあります。そういえば、いわしを食べるということも最近していませんねえ。
 さて、ボクの語りのレパートリーの中で鬼が登場するお話といえば、「おにひめさま」「ふたり紋十」(さねとうあきら作品)「島ひきおに」(山下明生作品)といったところでしょうか。詳しくはまた詳細解説でご紹介していこうと思います。
 それから、鬼の出てくるお話としては、あまんきみこ作「おにたのぼうし」という作品が思い出されます。節分の夜のお話です。
 また、先にあげた「おにひめさま」が収録されている「ゆきこんこん物語」には「ベッカンコ鬼」というのがあります。ベッカンコしたような間抜けな顔をした鬼と目の見えないユキという村娘の物語。ボクが初めて舞台で演ったさねとう作品は、この「ベッカンコ鬼」によくにた「ゆきと鬼んべ」というお話でした。その時の役柄は鬼ではなくて、白髪の山姥でしたが・・・。

今日から2月ですね。

2008-02-01 15:15:39 | Weblog
 2008年も、もう1ヶ月が終わりました。いくら閏年で、1日多いこの月でも、うかうかはしていられません。ボケーッとしているとすぐに過ぎて行ってしまいます。やらなければならない事、またやりたい事に一応順位をつけて行動しているつもりですが、つい行き当たりばったりになってしまいます。とくに読書というものがそうなりがちです。
 そんななか、1月は5冊の本を読みました。まだ読みかけで読了していないものが4,5冊てもとにおいてあります。
 その中の1冊、福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」。昨年より、化学物の新書としては異例の売り上げをしているベストセラー本なんですが・・・。きっと説明しろといわれてもよくわからないと答えるしかないのだろうと思う1冊です。しかしこれが読んでいて面白いんです。読ませる文章力の勝利といいましょうか。
 そしてもう1冊。これは2005年の夏に刊行された本なんですが、伊勢英子著「ふたりのゴッホ」という本。
 フィンセント・ファン・ゴッホと宮澤賢治。時を隔て、国を隔てて同じような人生の過程を辿った二人を、絵本作家である著者が実際にその足跡を旅して書いた力作です。今これをワクワクしながら読んでいます。
 ああ、読みたい本、それに読まなければいけない本、今日も本に囲まれて、うまく順位の付けられない、ボクです。