昨今テレビのバラエティー番組などで、ナレーションを過剰な作り声で語るということがよく聞かれます。
また、アニメなどの声優さんがキャラ声というもので吹きかえをするという事があります。
これは、テレビの創世記からの声優さんの活躍を耳にしながら育ってきた世代ですのでアニメのキャラクターを声優さんの声で覚えているとか、ハリウッドのこの俳優さん女優さんはこの人の声、というのがありましたが、何時ごろからかその質が多少において変化してきているように思うのは、私だけでしょうか?
作り声と一言でいっても、その出所は違います。喉元や口先で作る声に、私は多少なりとも抵抗を感じるのです。
たとえば、高校演劇などアマチュアの方のお芝居なんかで(素人とは限りませんが)、おばあさんなどの老け役を演じる時、喉元や口先で声を作って出したり、しわ枯れた声を出してみたりするのですが、あれはいけません。
お年寄りはこういうものだというイメージや固定観念だけで、まったくリアルではない。
では、何が昔の声優さんと今の人と違うかというと、これはすべてがそうというわけではありませんが、肝(はら)から声が出されていないということです。
ここで勘違いされては困るのですが、肝とかいてハラと読ませているのには訳があります。まず、一般的な腹式呼吸でのお腹からの声というものとは区別して考えたいからです。
昔の俳優さんなり女優さんは、しばしばセリフを肝(はら)に入れて肝(はら)から話すということをいわれたりする人がいました。
これはセリフに実(じつ)を込めるという意味合いです。自分の口から放たれる言葉に説得力を持たせるには、この実を込めるということが肝心です。
返していえば、口先の作り声はいかがわしいもの、実のない声ということになります。
とはいえ、実を込めるということはそんなに容易いことではありません。 <つづく>
また、アニメなどの声優さんがキャラ声というもので吹きかえをするという事があります。
これは、テレビの創世記からの声優さんの活躍を耳にしながら育ってきた世代ですのでアニメのキャラクターを声優さんの声で覚えているとか、ハリウッドのこの俳優さん女優さんはこの人の声、というのがありましたが、何時ごろからかその質が多少において変化してきているように思うのは、私だけでしょうか?
作り声と一言でいっても、その出所は違います。喉元や口先で作る声に、私は多少なりとも抵抗を感じるのです。
たとえば、高校演劇などアマチュアの方のお芝居なんかで(素人とは限りませんが)、おばあさんなどの老け役を演じる時、喉元や口先で声を作って出したり、しわ枯れた声を出してみたりするのですが、あれはいけません。
お年寄りはこういうものだというイメージや固定観念だけで、まったくリアルではない。
では、何が昔の声優さんと今の人と違うかというと、これはすべてがそうというわけではありませんが、肝(はら)から声が出されていないということです。
ここで勘違いされては困るのですが、肝とかいてハラと読ませているのには訳があります。まず、一般的な腹式呼吸でのお腹からの声というものとは区別して考えたいからです。
昔の俳優さんなり女優さんは、しばしばセリフを肝(はら)に入れて肝(はら)から話すということをいわれたりする人がいました。
これはセリフに実(じつ)を込めるという意味合いです。自分の口から放たれる言葉に説得力を持たせるには、この実を込めるということが肝心です。
返していえば、口先の作り声はいかがわしいもの、実のない声ということになります。
とはいえ、実を込めるということはそんなに容易いことではありません。 <つづく>