ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
 何処へでも出前口演致します。

もう11月が終わります。

2009-11-30 22:24:15 | Weblog
 もうあと1時間半ほどで、11月は終わり、今年もおお詰めの12月を迎えてしまいます。

 このごろは、1年の月日が早く感じられるというよりも、半年前の出来事がずっと昔に感じられるというのが私の実感で、少し前までは一年を通して手掛けた仕事は、ほぼ正確にふり返ることが出来たのに、近頃ではしっかり記録を残しておかないと思い出せないというのが現状です。

 その時感じ学んだことも、ちょっと油断をするとスルリと抜け落ちてしまいかねませんので、よほど心して身体に刻みつけ、叩き込まないとダメなようです。

 その中で、語りや芝居の新作に挑む場合、やはり覚えこむという作業は欠かせませんが、その覚えるという作業に時間の掛かること掛かること・・・・・・。
 まあ、もともと不器用ですし、セリフ覚えも悪いので、マイペースにやってきたわけですが、それにしてもなぁという気がします。

 私のやっていることは、現代の経済社会からは遠く離れた、効率とは無縁といっていいほどの時間の浪費から成り立っているものですが、それにしてもただ無闇に時間を食いつぶしていくわけには行きません。
 当然ながら本番というものが約束され、その期日に向かってスタートすることには変わりないのですから、どこでスタートし、どの時点でどの程度の仕上げをして、と創り上げなくてはいけません。
 ですから、かなり早い段階から立ち上がらないと、うかうかしていると常にケツカッチン状態になってしまいます。

 ああ、もう1時間ちょっとで12月。時間に追われない生き方を標榜しながら、しかし現代人は時間という見えない鎖にどこまでも縛られて生活せざるをえないもののようです。


恵那ひし屋資料館での公演終わりました。

2009-11-29 10:44:39 | Weblog
 昨晩恵那ひし屋資料館での公演「カチカチ山」にお足を運んでいただきましたお客様に、心より厚く御礼申し上げます。

 初演の舞台、何かとハプニングもありましたが、何とか終了することができました。
 まだまだ、自分の甘さ精進の足りなさを反省しながら、次へのステップとして生かしていきたいと思います。どうぞこれからも、よろしくお願い申し上げます。

 この「カチカチ山」、例年ですとこの1回公演限りで終わってしまうんですが、今年は12月5日6日の土日、蛭川の蛭子座にて劇団夜明けさんの公演、宮本研・作「人を食った話」の舞台に、ゲストステージでとして演らせてもらいますので、あと2ステージが残っています。

 12/5(土)18:30開演 12/6(日)13:30開演です。

 いずれも、協力券:一般        2000円
          シルバー(65歳以上)1500円
          高校生以下      1000円

 となっています。
<プレイガイド>
 アピタ中津川店・ダイソー楽器・中津川文化会館・東美濃ふれあいセンター・アニーホール・マジョリカ・水野書店・喫茶、日曜日・ないき食料品店・レスパース貴・梅の木(喫茶店)・中津川おやこ劇場・紅梅屋(蛭川)・菓舗ひとつばたご蛭川店

 また、劇団夜明け0573-66-6036 劇車銀河鐵道090-7025-0038(市川)までお問い合わせください。

 また、本日29日は、午後2時より中津川市立図書館にて、絵本のおはなし会があります。
 絵本の読み語りも、私のライフワークのひとつになってきました。どうぞ、ご興味のある方お越しください。

「カチカチ山」公演まで、あと5日・・・・・・。

2009-11-24 09:57:22 | Weblog
 11月28日(土)恵那ひし屋資料館での公演まで、あと5日となりました。
 
 今回のこの取り組みは、今の私を見つめる作業でもあり、何が出来て何が出来ないのかということを、検証していく作業でもあるわけです。

 人はただ時を重ねるだけで、成長するものではありません。その中で何を学びとり、体得し昇華し得たか。その中味によって、年輪は築かれていくものではないでしょうか。

 理屈としてはわかっていても、それが表現として創りだせないもどかしさの中で、稽古はつづいています。
 自分に自己限定をしない、という目標は打ち立てても気持ちは揺らぎ、また無限に稽古に時を費やすというわけにもいきません。限界を認めたくないと思っても、もうダメだと弱音を吐きそうになる。しかし、そこからしか拓かれないものがあるとしたら、やめるわけにはいきません。

 そうしてこれまでとは少しでも違った私の舞台を、お客さんに楽しんでもらえないかと思いながらやっておりますが、さてどうなるのか?

 どうぞ、生身のいちかわあつきの現状を、11月28日の夜7時、恵那ひし屋資料館までお見届けに、お越しください。
 そうして何なりと、率直なご意見をお聞かせください。

 お客様には、チケット代を頂いた分だけの、いやそれ以上の、言いたいことをいう権利があります。
 そういったやり取りの中で、生の舞台という逃げも隠れも出来ない場所で、演劇の持つ本当の面白さが生まれるのかもしれません。
 想像もつかなかった世界が、その場に立ち現れてくるやも知れません。

 演劇とは、創り手である私と、そしてお客さんとの、創造のコラボレーションなのではないでしょうか? 時には退屈なこともあるでしょう、時には訳のわからなさに混乱するかもしれません。しかし、そこで何を考え何を思うか、それが面白いことだったら、これは幸いなのです・・・・・・が。

尊敬する先輩。

2009-11-20 13:05:17 | Weblog
 私には尊敬する先輩があります。といって、高校時代の上級生ということで、一応先輩と呼んでいますが、読書ということにおいての先生ともいえる人です。

 性別や職業についてはいいません。それは、尊敬する対象とは、直接はかかわりのないことですから。
 私はその方の、生き方やあり方について、常に襟を正させられ、姿勢を良くさせられる気がするから、尊敬しているのです。

 こんな風にいうと、ご本人からは叱られるかもわかりませんが、別にスーパーマンでもなければ、カリスマ何々とか呼ばれる人ではありません。私たちと同じように、悩んだり疑問を抱いたりしながら、社会生活を送っている人です。
 が、そうであっても、その日々の中に、人が人であることの根本に宿る美しさや、細やかさがその先輩の言葉や立ち居振る舞いに現れてくることは、現代社会には稀な姿のように思えます。

 逐一例を挙げてお話したいのですが、そうすると誰なのかが垣間見えてきそうなのでやめておきます。

 いつも先をいっている人。
 背中を眺めて憧れますが、決してその距離は縮まることはないでしょう。
 しょっちゅう出会えるわけではありませんが、また何時か出会って、いろいろと教えてもらいたいものだと思っています。

 愚鈍な私は、賢明な人に憧れを抱きます。

「誠実」に生きることを馬鹿にするな。「誠実」であることは、やはり人間のあり方の芯を支えるものなのだ。

 私は、先輩を仰ぎ見て、そんな言葉が心に浮かびました。

 

3日ぶりの更新になります。

2009-11-15 17:23:53 | Weblog
 土曜日の朗読コンサートも無事終わり、今日は市内の幼稚園で絵本の読み語りと、お父さんお母さん向けのミニ講演を聴いてもらいました。

 午後からは、12月の5日6日にお世話になる、劇団「夜明け」の方々と、蛭川の蛭子座という芝居小屋を下見に行ってきました。

 今年改装されたばかりの舞台は綺麗で、まだ木の匂いが香るいい芝居小屋でした。
 客席は、加子母の明治座や福岡の常盤座のような桟敷ではなくて、フラットな床になっているんですが、それがなんと床暖房になっているんだそうです。そこにパンチを敷いたり、また催しものによっては椅子を並べるようになっていました。

 今回その舞台にのせさせてもらう太宰治原作の「カチカチ山」。ひとり芝居というよりは、語りもの芝居といった方があっているのかな、と思うようになってますが、これは出来上がったところで、どう観てもらうかにかかることかな?

 口承文芸、口承文学というものの系譜に繫がることの出来る表現を創り上げて、あらゆる場所で演じてみたいと思いますが、さて、今のところは本当に手探り状態です。

 まずは、11月28日(土)の恵那ひし屋資料館での初演。そしてその一週間後の蛭子座と、今回は3回の公演が予定されていることに喜びを感じます。
 去年の「紫紺染についてについて」は、いまだ1回こっきりの公演に止まっていまい、反省点を試す機会がつくれていません。

 あとはより多くのお客様に観ていただけることを、祈るばかりです。

第4回~日本語を楽しむ朗読コンサート~

2009-11-12 09:00:31 | Weblog
 朗読に親しむ地元の方々とはじめた、ふぐるまの会。その朗読コンサートの第4回を、今週14日(土)午後2時より、馬籠ふるさと学校(旧神坂小学校)会議室にて開催します。

 このコンサートは、参加料500円で、どなたでも朗読していただける形式をとり、日頃朗読のサークルなどに所属していない方でも、気軽にお好きなパフォーマンスをしていただこうと始めた企画です。もちろん日頃朗読の活動をされている方々もオーケーで、垣根を越えた交流の場をつくられればと思います。

 人前で声を出して何かを読む、なんてことは学生以来ないという方が大半かと思います。今は読み聞かせのボランティアなどで、学校に赴くということもありますが、こうしたコンサート形式で人前での朗読パフォーマンスをしてみることで、何か違った一面を見出せるのではないか、と考えてみたのですが、どうでしょうか?

 今回はもう参加者の締め切りをしてしまいましたが、観覧していただき、お聴き願うのは入場無料です。どうぞ、お誘い合わせの上、秋の馬籠にお出掛けください。

「カチカチ山」公演まで、20日を切りました。

2009-11-09 23:12:26 | Weblog
 ひとり語りというスタイルで私は、今年まで14年間やって参りました。
 このスタイルは、通常の演劇というかたちとは違ったものとして、より文学的立ち位置に近いものとして追求してきました。

 その私が試みるひとり芝居なので、当然通常の演劇的ひとり芝居とは異なったものであることは否めません。しかし芝居と名乗って公演する以上、お客様にはその創造性において、何らかのアプローチをしていかなければなりません。
 まだまだ未熟ではあるのですが、私なりの表現方法を工夫しながら、いかに原作者太宰治の文学世界に切り込んでいけるかに、挑んで行きたいと思っています。

 まだまだ模索の日々は続きます。つくづく自分の不器用さを噛みしめています。

幸福な日曜日

2009-11-08 18:53:22 | Weblog
 昨日の朗読発表会も無事に終わりました。たくさんのお客さんにお足を運んでいただき、ありがとうございました。

 昨日はまた、ジャイアンツがめでたく日本シリーズを4勝2敗で勝利し、日本一に輝くという喜びにも恵まれ、また先日は星稜高校時代からのファンである松井秀喜の所属するヤンキースが、ワールドシリーズで優勝し、またMVPにも選ばれるという、もう感極まって涙が止まらない出来事を、たまたま時間があってLIVEで観られたという幸運も重なり、今日は本当に幸福な気持ちで過ごす日曜日です。

 午後からは稽古に汗を流し、やや尻に火状態ではありますが、この快い気持ちに変わりはありません。

 ああでも、今年も野球のシーズンは終わっちゃいましたね。まだ、日韓戦があるかな?

朗読発表会

2009-11-06 22:10:30 | Weblog
 明日11月7日は、たじみまなびパーク7Fホールにて、私が講師を勤めさせてもらっている、たじみ語りの会の朗読発表会が行われます。
 私も短い作品で出演させてもらいます。
 開演は午後1時半です。入場は無料です。どうぞご興味のある方、多治見のまなびパークまでお越しください。