ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
 何処へでも出前口演致します。

逍遥・黒沢川の小径

2009-09-30 11:29:09 | Weblog
 トンビが鳴いています
 桜並木のしたのぬれ落ち葉を踏んで
 今朝は静かな秋の日です

 ひだり手に傘をもって見上げた空は
 まだ泣きたらぬ子供の顔で
 それでも少しガマンして 
 くちびる噛んでいるようで

 黒沢川の流れがゆるやかです
 その水音もかすかに聞こえて
 今朝は静かな秋の日です

 エノコログサがあります
 ススキもじっと咲いています
 風のないのぼり径
 下ってくる人と挨拶をかわします
 知らないメガネの婦人です
 優しい声のひびきです

 実の赤く熟したナツメの木の傍らをぬけ
 ホテイアオイの花の咲く池
 誰もいない東屋に腰を下ろして
 まわる水車をみています

 メタセコイヤのつきさす空に
 はるかにトンビの舞うすがた
 今朝は静かな秋の日です

 
 

9月の風 その2

2009-09-29 13:55:36 | Weblog
 去る9月26日(土)は、伊勢湾台風から50年目にあたる日でした。それで、かなり前から新聞などでは特集記事が編まれ、テレビでも特別番組が組まれたりして、これまで知らなかった詳しい被害の様子を知ることが出来ました。

 私が生まれたのはその伊勢湾台風の翌年、昭和35年の夏ですので、いつも親からは、お前は伊勢湾台風のときに出来た子供だと聞かされてきました。
 ということは、台風の申し子? 嵐の夜の高揚感や不安や、様々な思いが入り乱れるなか、まあドサクサ紛れに仕込まれたんでしょう。

 近頃は、この東海地方に台風の直撃は少ないのですが、油断は禁物。いつ何時大型台風が上陸するやもわかりません。というのも、気候が熱帯的になっているから案外近海で発生する恐れがあるように、まあ素人考えですけれど、思われるのです。

 今年は台湾、そして今回ではフィリピンに大型台風が直撃し、多大な被害をもたらしています。
 被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。また、命を落とされた方々には心よりご冥福をお祈りいたします。

 

9月の庭 PARTⅣ

2009-09-28 10:28:50 | Weblog
 馬籠よもぎやさんでの口演が終わりました。ありがとうございました。口演は一期一会のお客様との出会いです。私の14年間語ってきた積み重ねの上で、まだまだ未熟な点、至らないところなど、様々に反省するこの2日間、ブログの更新もついつい怠ってしまいました。
 素晴らしい場所を提供していただき、二年続けて口演を企画してくださいましたよもぎやの皆様、またお足を運んでくださいました観客の皆様に、心より御礼申し上げます。

 さて、一昨日昨日と庭の草刈にも励みました。周りの畑や休耕田の草が刈られていく中、我が家の庭と畑の草だけが延び放題になっていましたが、ようやくきれいになりました。
 無精ひげと伸びすぎた髪を散髪したようにすっきりしました。

 刈られていく秋の草草は、それぞれが花をつけたり実をつけたりとしています。花を終えたヌスビトハギの実に飛び付かれないように気をつけながら、ヨモギ、ヤブカラシ、カヤツリグサ、チカラシバ、ヒメシバなどを草刈機は刈って行きました。
 昨年我が家の畑にも侵入してきたセイタカアワダチソウを、今年も2本みつけました。

 今年は出来たらこの刈った草や、枯葉、牛糞米糠などで堆肥を作って、来年の畑の土作りが出来たらと思っています。

宮口しづゑを語る夜

2009-09-25 14:36:39 | Weblog
 今夜はいよいよ、馬籠よもぎやさんでの口演です。
 そのはじめに、馬籠荒町に暮らした童話作家宮口しづゑさんの作品を朗読します。

 近ごろではあまり馴染みのなくなった、等身大の生活童話というものを書き、たくさんの秀作を残された宮口さん。
 その中で今回は、「箱火鉢のおじいさん」という、ややエッセイ的な要素もうかがえる作品をご紹介します。

 島崎藤村と同級生だったという、宮口家のおじいさん。作者にとってはお舅さんにあたる人の姿をいきいきと描いて、山間の村里でもめまぐるしく変化していく時代の中での生活の変遷を、あざやかに垣間見せてくれます。
 これは民俗学的な資料としても貴重なものだと思っています。

 今夜6時半の開演です。

稽古と稽古の間の時間

2009-09-24 22:01:49 | Weblog
 暑さ寒さも彼岸まで。という言葉がありますが、きのうが秋分の日で、秋の彼岸の中日だったわけですが、今日24日はけっこう暑い1日でしだ。

 そんな中、今朝はウォーキングからスタートして、午前中は、明日の口演の朗読作品から稽古に入りました。 
 が、ウォーキング中にふと頭をよぎった言葉「サガレンと八月」が気になっていました。別に何の意味もなくふと浮かんだ言葉でしたけれど、ずっと気になりましたので、朗読の稽古が一段落ついたところで、本棚の宮澤賢治の本が並ぶ中から、角川文庫クラシックス宮澤賢治著「ポラーノの広場」を取り出して、そこに収められている「サガレンと八月」と「タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった」の2作品を読みはじめたのでした。

 そのことに何の意味があるのかはわかりません。いや、わからないということにしておきましょう。
 ちなみにタネリなるものは、少年の名として登場する主人公? の名なのですが、「タネリはたしかに・・・」の作品の中ではホロタイタネリ。アイヌの言葉で大きな森(ホロタイ)と今剥ぐ(タネリ)という意味なのだそうです。

 精神と肉体の均衡を常に保たせながら、私たちは日常の生活を送っているわけですが、いつもバランスよく保たれているわけではありません。
 外面的なアクションと内面的な衝動が、すれ違いを見せたり、また統一的行動を取ったりと、微妙な関係をいかに崩さないようにするかを模索しつつ、慎重かつ大胆に行動しているわけです。
 まあその一端の中に立ち現れた今日の出来事だったということでしょう。
 
 わからないでしょうねえ。でももしかしてわかる方にはわかるかもしれません。

 そんなわけで、午後からはまた稽古ということになるのですが、それこそ日中は暑さが厳しかったので、3時過ぎから再開したのですが、深層心理の水面下で浮き沈みしたもろもろが、過去と現在をも行きかって、なかなか面白い1日でした。
 なんて、ますますわからない謎の文章になってきましたね。
 つまりは、稽古と稽古の間に、賢治の2作品を読んだのでしたが、そのほかに差し挟まれた事ごとについては、書き記しません。

シルバーウィークの最終日

2009-09-23 13:13:28 | Weblog
 普段からカレンダーの休日とかとはまったく関係なく生活していて、ゴールデン・ウィークだって何処かへ出かけるなんてことは、もう10数年もないのですが。
 今回のシルバー・ウィーク、「演劇CAMPIN中津川」というイベントに参加させてもらい、いろいろと勉強させてもらいました。

 日頃ひとりでの活動が多いだけに、自分本位になりがちなのですが、図らずも19日に柄本明氏の演劇セミナーにも参加させてもったりと、若い人たちと混じってのワークショップは楽しいものでした。そして、ふじたあさや氏演出のリーディング公演への参加も、とても良い経験をさせてもらいました。

 今日はシルバーウィークの最後の日の秋分の日。
 19日はその彼岸の入りでお墓掃除に我が家のお墓がある恵那へと行き、午後より演劇にセミナー参加と、ちょっと慌しいスケジュールでしたが、今日はやっとなんの予定もなく、明後日の口演のための稽古に、充分な稽古時間を当てられそうです。
 
 がしかし、この後ジャイアンツの優勝のかかったドラゴンズ戦のテレビ中継があるので、それをまったく観ないわけにはいきません。困ったものです。

9月の庭 PARTⅢ

2009-09-22 10:40:07 | Weblog
 18日以来のブログ更新になります。「演劇CAMP IN中津川」ナイトシアタ-21 ―日本近代戯曲リーディング公演― のわたしの出番も、昨晩無事終了し、今朝は25日の口演に向けての稽古を再開しました。

 そんなこんなでバタバタしているうちに、庭の金木犀が今を盛りに香っています。
 我が家は道路に面して一段下の位置に建っていますので、大きく成長した金木犀だけがその上の段に顔をのぞかせて、香りを立ち上らせているのです。
 そう、家の中にその匂いを香らせてくるというより、あたり近所に漂わせている量のほうが多いようです。
 
 時折匂ってくるくらいなら「ああ、いい匂いだな、秋だなあ」とも思えますが、これが四六時中のこととなると「もいい、ちょっと休ませて・・・」ということになりかねません。
 そういうことでいうと、この金木犀は辺り近所に迷惑を被らせている存在かもわかりません。すいません(でも、わたしが植えたんじゃありませんので)。

 ちょっと金木犀は大きくなりすぎました。剪定をしてやらなければと思いますが、上までとどく梯子がないので、せめてまわりだけでも刈り込んでやろうと思っています。金木犀のとなりの百日紅の木は、すでに飲み込まれようとしています。

演劇CANP iN 中津川

2009-09-18 20:41:56 | Weblog
 日本演出家協会主催の催しが、いよいよ明日から中津川の地で開かれます。
 この地に残る地歌舞伎の芝居小屋、明治座・常盤座・蛭子座など、5会場で4日間、様々な催しが行われます。

 私も21日夜、常盤座で行われる「ナイトシアター21」日本近代戯曲リーディング公演に参加します。
 なかなかまとまった稽古日数が取れない中での本番になるのが少し不安ですが、残された時間の中で精いっぱいのリーディングをしたいと思っています。

馬籠 四方木屋(よもぎや)さんでの語り口演

2009-09-17 13:25:06 | Weblog
 昨年に引きつづき、馬籠 四方木屋(よもぎや)さんでのひとり語り口演が近づいてきました。

 観光客の足並みが、街道の通りから消える夕暮れ時、家々に灯がともりはじめ、所々に置かれた行灯にも柔らかな明かりが入りだすころ、静かな馬籠宿の一隅よもぎやさんのお店の座敷を舞台に、
 馬籠ゆかりの童話作家宮口しづゑさんの「箱火鉢のおじいさん」の朗読と、旗揚げより14年間語り続ける、さねとうあきらの名作「おこんじょうるり」を語り出していきます。
 味わいある雰囲気の中で、どうぞ、物語の世界にひたってください。

 定員は約50名様ほどとなっています。ご興味おありの方は、下記よもぎやさんまでお問い合わせください。

<日時>2009年9月25日(金)開演PM6:30
<木戸銭>1800円
<ところ>中津川市馬籠 四方木屋 TEL0573-69-2006 迄 

9月の庭 PARTⅡ

2009-09-16 13:38:57 | Weblog
 畑に植えた小松菜を、今日初収穫して、胡麻和えにして食べました。

 9月の庭も、いくぶんおもむきを変えてきましたが、朝顔はまだ咲いていて、少しおくれて花芽を出した赤い小さな花を咲かせるものも、いくつか咲いてきています。 これも朝顔の一種なのか、葉がもみじのように細かくギザギザになったものなのですが、なんという名前のものでしょう。実家からもらったものなんですが、どうも正確な名称はわかっていないようです。

 雨も降り、また草草が伸びてきています。そろそろ草刈をしなくてはと思っています。また、秋植えの野菜も植えられたらな、とかんがえていますが、できるかな?