ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
 何処へでも出前口演致します。

大掃除

2008-12-30 08:45:12 | Weblog
 日頃こまめに整理整頓せず、この時期になって一度に何もかもしようと思うと大変な労力です。だから、掃除は日々の心がけが大切で、少しずつやっていかなきゃ・・・。
 と、去年の暮れには思っていたのですが、やはり今年も切羽詰らないと動き出せなくて、昨日やっと、外回り、物置の片付けに着手しました。
 借りている隣の畑地は、10月以降草ぼうぼう。実は草刈機の調子が悪くてエンジンが掛からなかったので、手を付けずじまい。一度は鎌で試みてみましたが、あまりに大変だったので止めていました。
 昨日、草刈機ももうしょうがないので物置に片付けようと思い、それでもとヒモを引っ張ると、どうしたことでしょう簡単に掛かるではありませんか。
 半ば倒れている枯れ草を刈り込み、それをレーキで集め、遅まきながらきれいに出来ました。
 壊れたままに放置されたバーベキューセットも解体し、家ぐろは徐々にお正月を迎える佇まいになりつつあります。
 今日は遅まきながらの剪定。百日紅とキーウィの枝を打つ予定。やり始めるとあれもこれもとなってしまうので、疲れない程度にほどほどにしよーっと!

 皆さんも、大掃除で疲れないように気を付けて下さいね。この年末年始風邪など引かれませんようお元気で・・・良い年をお迎えください。
 
 次の更新は年明けになると思います。来年もよろしくお願いします。
 

マーシュマロウ第4回公演いよいよ発進!!

2008-12-28 15:16:48 | Weblog
 2009年5月9日(土)10日(日)多治見市豊岡町にある、まなびパークたじみ7Fホールにて公演予定の 演劇ユニットマーシュマロウ 第4回公演「調べは、アマリリス」  いちかわあつき/作高橋明夫/演出の芝居の決定稿が仕上がり、いよいよ年明けより始動致します。

 例年より台本の上がりが遅れてしまいましたが、何とか年内にメドがつき、年明け早々に稽古へと移行できそうです。

 来年のお芝居は、教育・出産の問題を織り込みながら、コミカルな舞台を観客の皆様に楽しんでいただければと考えています。

 地域に根ざした地域の演劇(といっても、地域を舞台にした地域性豊かな芝居というわけではないですが)。私たちの日常に、身近に親しんでもらえる生の舞台を創り出して行きたいというこの活動に、ご理解ご支援願えればうれしいです(なんか選挙カーのコールみたいで、すみません)。

 
 

黒澤映画の夜々

2008-12-26 15:30:34 | Weblog
 23、24日の連夜BS2にて、黒澤映画を観ました。火曜の夜が「夢」。そして水曜の夜が「八月の狂詩曲(ラプソディー)」の2本です。

「夢」の中では帰還した隊長が、死なせた部下の兵隊の幽霊を追い返す、あのトンネル出口のエピソードが圧巻です。
 最初と最後に登場する軍用犬もさることながら、野口上等兵の幽霊を演ずる頭師佳孝の名演技。せつないですねえ、悲しいです。
「自分は確かに家に帰って、母親の牡丹餅を食べた」と野口はいいます。そして、遠くに見える家の灯りを指差して、あれが自分の家だといいます。
 隊長は、そういう夢を見てから5分後に俺の腕の中でお前は息を引き取ったんだと諭します。
 後ろ髪を引かれるように、悲痛な思いで帰っていく野口上等兵・・・。思い浮かべただけでも涙が出ます。
 頭師佳孝といえば、「赤ひげ」の名子役チョウ坊。そして「どですかでん」と、黒澤映画の常連。また、黒澤演出でいい味を出す俳優さんです。
 
 そして2夜目の「八月の狂詩曲(ラプソディー)」。この映画はなんといっても主演の村瀬幸子さん。この当時八六歳の新劇の歴史のような女優さんの演技に向かう姿勢が、見事にスクリーンに映し出されていました。ラストの嵐の中を、傘を差して向かって行く場面、これも忘れられない名シーンです。
 この頃村瀬さんは、俳優松本克平さんと「八月に乾杯」という二人芝居を演っておられました。当時八十歳を越えた二人の芝居ということで、話題を呼んでいました。
 その相手役松本克平さんも映画にワンシーン出ていらっしゃいました。

 木曜の夜には遺作となった「まあだだよ」が放映されましたが、これは仕事で観ることが出来ませんでした。
「まあだだよ」はカラーの黒澤作品の中で、僕の一番好きな作品です。ああ、ビデオでは一応全作品あるのですが、デッキが故障で観られないのです。
 世の中はもうDVDですけど、リサイクルでビデオデッキ買おうかな?

「サンタクロースが風邪をひいたら」

2008-12-23 13:00:04 | Weblog
 明日24日のクリスマス・イブに、とあるところでお話しをしますが、そこで紹介しようと思っているお話が、ローズ・ファイルマン作「サンタクロースが風邪をひいたら」というお話です。

 このお話は、20世紀初頭のイギリスの児童文学の傑作を集めた神宮輝夫編「銀色の時」―イギリスファンタジー童話傑作選― 講談社文庫版 に載っている作品のひとつです。
 短い作品ですが、ユーモラスな小品として、この時季にはよく紹介しています。

 時代とともに少しずつ様変わりするクリスマスの風景ですが、信仰のあるなしにかかわらず、心ある、愛にあふれたクリスマスでありたいものです。

後10日の駆け込み読書。

2008-12-22 13:07:45 | Weblog
 前にもお話したかもわかりませんが、読んだ本を一応忘れないために読書ノートをつけています。
 その読書ノートの年間の目標が50冊。ところがその目標に後4冊足りません。
 500ページを超える一冊が中々読了できず、そのために、ペースが落ちてしまい、ギリ危ない状態です。
 後10日で4冊。といっても、読みかけのものも含めて、どれだけいけるか・・・。

 この1年が始まる今年の初め、いろいろと目標を立てて、それが達成できたかどうかをチェックする段階に入った年末ですが、これもその1つです。

 それにしても、歳を重ねるごとに1年が早くなるといいますが、春先のことが遠い昔のことのように思える今日この頃でもあります。

昨夜は名古屋にて観劇して来ました。

2008-12-20 11:31:32 | Weblog
 昨夜は名古屋市千種文化小劇場で、(財)名古屋市文化振興事業団主催 寺山修司/作 高田恵篤/演出 「奴隷訓」 を観て来ました。

 寺山修司主宰の「天井桟敷」の芝居は残念ながら観たことがありません。僕がちょうど東京に行った頃に寺山は亡くなったと思います。
 状況の赤テントは観ましたし、前にも書いた昔話に、状況を受験したことも話しましたが、寺山修司、いわゆる70年代のアングラの世代には乗り遅れた年代なので、その時代は知っていても、リアルタイムに生で観るという体験は出来ませんでした。

 演劇は時代を映す鏡なんだな。とあらためて思いました。芝居が古いとかいう感覚ではありません。
 役者の身体、肉体がどうしても現代なんです。いい意味でスマートなんです。悪く言えば、灰汁がない。だから、哀切に満ちた猥雑さや人間が持つ根源的なエロスが滲み出て来ない。
 
 けれど、2時間近い上演時間を長いと感じさせることなく、最後まで楽しませてもらいました。
 あらためて寺山修司は凄いな、詩人だな、と感じました。
 公演は今日明日とまだあります。ご興味のある方は是非行かれてみては? 寺山修司の芝居、そうは観る機会ないと思いますから・・・。

年賀状はもう書かれましたか?

2008-12-18 11:49:55 | Weblog
 この時季になると、年賀状を書かなければと少し焦りだします。
 年賀はがきはもう早々と入手しているのに、差し迫ってこないと動き出せない。何故なんでしょう。
 といって、簡単に出来合いのもので印刷して、という気持ちにもなれない。
 むかしはこれでも、版画を彫って、一枚一枚刷って乾かして・・・なんて作業をしていたこともありましたが、さすがに枚数も増えて、そういったことは断念しました。というより出来なくなりました。
 でも、印刷されたものなりにも、出来合いではないものをお送りしたい。
 ましてや年に一度、ご挨拶はこの年賀だけという方も中にはあって、尚更に少しでも心を届けたいのです。
 
 しかし、絵心というものも、達筆でもない僕が、オリジナリティーに富んだものを作るのも難しい業です。
 そこで頭をひねらせしているうちに、12月もだんだん先へと進み、25日までに出さないと、元旦には届けられないということになる(近郊は届いたりするようですけど)。
 今週中には何とかしよっと・・・。
 
 このブログを読まれていて、僕の年賀が来年お宅に届いた方々、その時は「なんだあいつ、色々言って置きながら、結局こんな程度か」といわないでくださいね。
 そう、あまり期待しないでください。
 

12月も、もう半分終わりましたね。

2008-12-16 16:41:01 | Weblog
 夜の街のところどころに、綺麗なイルミネーションが輝き、クリスマス、そしてお正月へと、年の瀬の風景は彩られています。
 しばし浮世の憂さを忘れて、その街の美しい彩りに見とれ、また澄んだ夜空にきらめく本当の星々を眺め上げながら、心の澱(オリ)を、洗い流すのもいいのではないでしょうか。

 そんなロマンティックな心持ちなどになっていられないという方も、居られるでしょうけれど、それでも私たちは、こんな時だからこそ、健全な心を保ちつつ、また平穏な日々を祈りつつ、生活していかなければなりません。

 人は内面に善意と悪意とを半分ずつ隠し持って、そのバランス感覚の絶妙さを日々計りながら、暮らしているのではないしょうか。
 どちらへも行き過ぎないように気を付けながら、人と人の間をめぐる、私たちは星のかけら・・・。
 それがたとえ3等星の輝きだとしても、地上に美しく光を放つことを夢見て、やがて来るゴールをめざし、歩みを止めないのです。

 なんて、ちょっと気障だねぇ~。クリスマスが近づくと、急にこんな気持ちになったりして・・・。年に1回です。

健康診査の結果

2008-12-13 23:05:19 | Weblog
 8月にいわゆるメタボ検診といわれるものを、近くの内科医院で受けた。
 その結果を知らせる通知が、今日ようやくに届いた。
 まあ、どこそこ高い数値はあったものの、すぐさま受診を進められることはなく、メタボリック症候群と見なされる、成人男子ウエスト85cmも下回っていた。
 しかし、ここのところややウエートオーバー気味で、運動不足でもあるので、これから年末年始に向けて、気を付けようと思う。

 舞台に立つにおいて、持久力体力は切実の問題である。出来ること出来ないことの分かれ目が、その一点によって顕著になる。当然歳を重ねて出きるようになる事も多々あるが、出来なくなることも反比例してくる。
 その交わる一点に、光明を見出さなければ・・・。

新しい衣装。

2008-12-12 09:21:46 | Weblog
 先日の語り口演で、新しい衣装をデビューさせました。それは僕の高校時代にお世話になった先生の、形見の品の作務衣です。

 先生は昨年ご他界されました。
 ご病気になられる直前まで、僕の口演に足を運ばれ、応援してくださった先生でしたが、面と向かっては何も言ってはくださいませんでした。口演後もそそくさと帰られてしまって、お礼の言葉も述べられないほど・・・。
 しかし、客席では知らないお客さんにまで声を掛け、僕のことを売り込んでくだすっていたそうで、本当に慎ましくて誠実で、シャイな先生でいらっしゃいました。
 
 その先生がご病気に倒れられ、闘病生活に入られた時、僕もまた先生に何の言葉も掛けられずじまいでした。

 亡くなられてより1周忌が過ぎた今年の秋、ご家族から、父が最後に着ていた作務衣をといっていただき、有り難く貰い受けました。

 慎み深く誠実で、ダンディーで、そしてちょっとシャイだった先生の心を、この作務衣を着させてもらうたびに思い出しながら、舞台に立とうと思っています。

 先生、どうも有り難うございました。