人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

千字文 (その11)

2022-06-19 18:37:41 | 篆刻
夏目漱石の俳句に
手習や 天地玄黄 梅の花
という句があります。

写経では般若心経を書写しますが、習字の練習では
千字文を手本としてよく使用されたようです。

「天地玄黄」は千字文の冒頭の句であり
「天は玄(くろ)く、地は黄である」
中国人にとって天は玄(くろ)く、地は黄に見えたようです。

「玄」は深い黒色も表しますが、玄関とか玄米とか、
玄孫(やしゃご)とか更に玄人とかホントに幅広い表現に
使用されていますがこれ以上のことは小生の知見範囲外です。




中国・徽宗の千字文です。



写真・右から

景行維賢  立派な行いをするひとは賢人であり

剋念作聖  克(よ)く考えるひとは聖人となる

徳建名立  徳が身に付けば(建)、名声も上がり

形端表正  動作が(形)が正しければ外面に現れる容貌も
      端正となる

空谷傳聲  人のいない谷(空谷)は音が響きあう


日常会話の中で
「あの人は聖人だよね、あの人は賢人だよね」
という話はあまり耳にしたことはございません。
むしろ地球の裏側で悪業を尽くし多くの人々を苦しめている
にんげんが毎日、ニュースに登場しています。

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