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瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

エゴは願望と恐れに基づいた人間関係しかつくれない。

2025年03月24日 | 読書日誌
◆エックハルト・トール『Stillness Speaks: Whispers of Now』(訳書は、『世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え』)より

As long as the ego runs your life, most of your thoughts, emotions, and actions arise from desire and fear. In relationships you then either want or fear something from the other person. (P90)

「エゴが人生を支配するかぎり、思考や感情や行動のほとんどは願望と恐れから生じる。その結果、人間関係においても、相手に何かを求めるか、相手の何かを恐れるかの、どちらかなのである。」

しっかり自分を観察するならば、エックハルト・トールのこの言葉を認めざるをえない。私の人間関係においても、悲しいかな結局は、相手に何かを求めるか、相手の何かを恐れるかのどちらかでしか存在しない。

日常の中で湧き起こっては消える、心のなかの独り言(思考)のほとんどは、半ば無意識に続いていく。あまりにめまぐるしく転変していくので、数秒前に考えていたことすら覚えていないことも多い。覚えていないだけでなく、自分が思考していたという自覚すらない場合が多い。そして、そういう内的な独り言に少しでも気づくようになると、そのつど湧きあがる思考や感情が、ほとんど自己中心的な願望と恐れからなっていることが分かる。

だから、思考が湧いた一瞬一瞬に気づきをいれることで、半ば無意識に続いていく思考の流れを少しでも多く客観視できるようになれば、それは、無意識の思考の集積いよって形作られている自分という意識(エゴ)とは違う視点を獲得したことになるのだ。最初は、その新な視点そのものがエゴの影響から抜け切れず、しかもすぐに失われてしまう心もとないものかも知れない。しかし、その視点が少しでも継続的になり、確たるものになっていけば、それだけエゴの視点から抜け出したことを意味するのだ。

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