瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

最近読んだ本

2009年02月11日 | 読書日誌
◆『無宗教こそ日本人の宗教である (角川oneテーマ21) 

「無宗教」というキーワードから日本人の宗教へのかかわり方を多面的に考察する。以前は、「無宗教」であることに自嘲的な思いを込めていた日本人が、最近はひそかに誇りを感じるようになっているのではないか。そこには9・11以降の世界情勢が微妙に影響している。宗教同士の対立が世界平和を阻害する側面が次第に明らかになりつつあるからだ。同様のことは私自身も強く感じるところので著者に深く共感する。個々の考察にも興味を引かれるものが多かった。詳しい書評は、ブログ『読書の旅』に書くつもり。

◆『男一代菩薩道―インド仏教の頂点に立つ日本人、佐々井秀嶺

佐々井秀嶺は、アンベードカルの志を継いでインドの仏教徒の中心的な存在となっている日本人だ。この人物の伝記は、最近新書で復刊された『破天 (光文社新書)』に詳しい。佐々井秀嶺の活躍については、2004年にフジテレビ,NONFIXで放映された。本書はその時に取材されたデータをもとに文章化されたものだ。2004年時点での佐々井秀嶺が、実際にインド仏教のためにどのように働き、インド仏教徒にどのように信頼され、どのような健康状態で、どのようなことを考えているかが、つぶさに語れている。日本では語られることの少ない佐々井秀嶺についての貴重な資料である。

◆『生きて死ぬ智慧

著者・柳澤桂子は、有能な科学者であり、重い病との苦闘を通して開かれていった経験を持つ(サイト『臨死体験・気功・瞑想』の至高・覚醒体験事例集にその体験を収録している)。そんな彼女が般若心経を、現代物理学の視点を織り交ぜながら平易な現代語に置き換えたのがこの本だ。

◆『情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス) 

タイトルからあまりにシンプルで、そんなに意味ある情報は得られないかなと、購入したが今まで読まないでいた。最近、外出時に持って出てさっと読んでみると、シンプルでありながらいちいち納得できるので、さっそく実行しはじめた。職場では以前から、ちょうど著者が勧めると同じA6のノートを、毎日の仕事確認のために使っていた。これを、職場とプライベートと分けずに、最低限のメモを書くだけでなく、思いついたアイディアや企画など何でも書き入れるようにしたのだ。しかも記入内容のそれぞれに090211などの日付と「企画:新しい旅のブログのアイディア」等の見出しをしっかり書き、時系列でどんどん書き込んでいく。日付と見出しだけはエクセルなどでパソコンに入力し、必要な時の検索に役立てる。要はこれだけのことなのだが、すべて一冊の小さなノートですむので、必要なメモをとるにも、ふと思い浮かんだアイディアを記入するにしても、すばやく負担を感じずにかんたんに書ける。これをやり始めて、メモをとる量が増えた。しかも、あとから日付や検索で必要なときに容易に確認できるから便利だ。誰もが使っているだろうメモ帳を、ちょっと意識してシステマックにすればこんなに有効に使えるのだなと、得した気分である。