瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

破天

2008年12月16日 | 読書日誌
◆最近いくつかの興味深い本に出会った。今日、読み始めてたちまち夢中になって読み耽ったのは、インドの仏教指導者・佐々井秀嶺の半生を描いた『破天 (光文社新書)』だ。

佐々井秀嶺については、山際素男の『不可触民の道―インド民衆のなかへ (知恵の森文庫)』などに紹介されているのを呼んで、強い関心をもった。同じ著者に『破天』があるのは知っていたが、絶版となっており、なかなか手に入らなかった。それが最近、新書版で復刊されたのだ。

読み始めると止められないほどだ。若き日の懊悩と何度かの自殺の試み、その果ての師との出会い、激しい修行、乗鞍山頂での「覚醒」、タイでの修行と失敗、そしてインドへ、と夢中で読みすすむ。ある程度は知っていた経緯だが、若き日の懊悩がこれほど深く、それが故に文字どうり死をも厭わぬ激しい求道に突き進まざるを得なかった様が、強く印象に残る。その激しい求道に刺激される。また、あらためて佐々井秀嶺という人物が、ある必然の流れのなかでインドへ導かれていったのだということが得心できる。(もう少し読み進んだら、また続きを書きたい。

もう二冊面白かったのは、竹村公太郎の著作と対談だが、これについてはまた後日に触れたい。

◆KOKIAには、ますます引かれている。たとえば、これ‥‥

KOKIA  「祈りにも似た美しい世界」 Live in Paris 2007

類まれな声の美しさ深さと、歌う力と、澄んでとらわれのない優しい心とが、一体となって人の心をとらえる。