ひとまねは 馬鹿な女の あさはかさ すればするほど 自分が消える
*勉強のできていない女性というものは、ほかに美しい女性を見ると、自分を忘れて飛びつくようにその美を欲しいと思うらしい。
自分がそれほど美しくないのがつらくてしょうがないのです。ですから目立った美人を見ると、その自分を忘れて、ほかのひとになりたいという勢いで、全力を傾けてその人の真似をしてしまうのです。
その愚かさがまるでわかっていないのが、勉強ができていないということだ。
自分らしい自分というものは、それぞれみな違うものだ。自分には人にはない美しさがある。ほんとうに美しくなりたいと思えば、人まねなんかに凝らず、自分の顔が教えてくれる自分の修業をまじめにやっていくことが正しいのです。
美しくはない形を通して、人に尽くす修業をしていくことが大事なのです。その過程において、人の心を理解することができ、自分が何をすれば人を喜ばすことができるかがわかってくる。
本当に美しくなりたいのなら、美しいことをしていかねばなりません。しかし、人まねをして人の美を盗んで自分をきれいにするということは、美しいことではありません。自分は何の努力もせず、ただでかんたんにきれいになりたいという、ずるい心なのです。そんなことばかりしている女性が美しくなれるはずはない。盗んだ顔で隠した本当の顔は、どんどんおかしくなっていく。
特徴の薄い、バカみたいな顔になっていくのです。自分としては何もしないからです。何も努力しないからです。そして人真似ばかりすることによって、本当の自分よりも他人のほうがいいということにしてしまうからです。
昔から、馬鹿な女性は、美人を見ると大勢でいじめて、その人が死んでから一斉にみんなで真似をするということを続けてきました。そればかりでやってきて、この時代、とうとう天使の美女というのに出会い、またそれをやってしまった。
その結果が恐ろしいことになった。全員が同じ顔、同じ性格の妖怪になり、人間ではないものに落ちてしまった。
神はお厳しい。人まねばかりしてきて、自分の勉強を怠ってきた馬鹿女は、この時代で、天使の美女に一斉につまずいて、全部が人間を落ちるのです。