はしための つとめをまめに せしものと 神は許しぬ たまゆらのきぬ
*「まめ」は「実」とか「忠実」などと書き、ここでは、まじめなこと、勤勉なこと、という意味です。ほかに健康だとかいう意味もありますね。
これは一年前のツイートにあったもので、すぴかがシンデレラの絵本の挿絵によせて詠んだものです。魔法使いの魔法で、美しいドレスをまとったシンデレラの絵につけてありました。
はしための勤めを真面目にしたものだと、神はゆるしたのだ。ほんのつかのまでも、美しい衣装を着ることを。
魔法は十二時までです。それが終わったら元のはしための衣装に戻らねばならない。そしてまた、真面目にはしためとして働かねばならない。女性にとってはつらいことかもしれませんね。美しく装うことができないのはつらい。けれども、ほんとうは真面目に働いたものでなければ、そんなきれいな衣装を着てはならないのですよ。
最近の女性を見て感づいている人もいるでしょう。あまり上等なきれいな服が似合わない。そんな服を着ていると嫌な感じがする。なぜならその人は、そんな衣装が着れるほど勉強をしていないからなのです。
まじめに勤めて、高いことをしている女性なら、なんとかなるのです。ですが、何の努力もしていない女性が、きれいな服を着ると、いやな感じがする。そんな服を着てはいけないような感じがするのです。
それは人間にも、ほんとうのことが見えるようになってきたからです。逃げることはできない自分の真実が見えるようになってきたからです。
本当に立派な服を着るためには、立派なことをせねばならないのだということが、わかるようになってきたのです。ですから、何も努力していないのに、立派な服を着ている人が、おかしく見えるようになってきたのです。
シンデレラは、毎日、家族のためにはしためのように働いてきました。みんなをきれいにするために努力してきました。ですから神がつかのま、美しい衣装を着ることを許したのです。
お話ではそののち王子様が探しに来て、彼女は立派なお妃さまになれるのですが、ほんとうはシンデレラはまたはしために戻り、ずっとはしためをしていくのです。みんなのために、働いていくのです。
ほんとうはそっちのほうが、ずっと美しくて、幸せだからです。