ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

こがねの餅

2017-01-28 04:23:57 | 短歌







子を産みて こがねの餅を 食はさむと 文をあきなふ をみなとなりき






*これは最近の作ですから、覚えておられる人もいるかもしれませんね。わたしたちの仲間のひとりが詠んだものです。昨日の歌とは作者が違います。同じような情感を歌ったものだが、微妙な違いを感じてくださればうれしい。

あなたは子供を産んで、その子においしいものを食べさせてやろうと、書店に勤める女性になった。

あなたがそれをしてくれたことで、女の人がどれだけ助かることだろう。

男は女性のしてくれることを、軽いものだと思いたがるが、それで助けられることは大きいということを、もうわからねばなりません。

かのじょは夫が失業したので、書店にパート勤めをしましたが、本来天使というものは、そういうことはしないものなのです。しなくてもいいものなのです。だがかのじょはそれをしてくれた。なぜと思いますか。

女性たちが、家族や皆を助けるために、一生懸命にやってくれていることを、もっと美しいものにしたかったからです。

家計を助けるために、パート勤めをしている女性はたくさんいる。それで助かっているものは多い。だのに世間は、そんな女性の心と働きを、絶対に正当に認めはしないのです。正社員よりは身分が劣るからと、軽く見ている。

だが、職場というものは、けっこうパートのおばちゃんに頼っているものだ。いらぬことしかできない若い男性の正社員よりも、痛いことがわかっているから、何気なく気の利いたことをしてくれる。それでいろんなことがうまくいく。

だが、女性たちですら、そういう仕事を軽く見る。たいしたことはないのだと思い込んでいる。

だが、かのじょは本当はそうではないのだと、あなたがたに教えたかったのです。天使ですら、それをやりたくなるほど、それは清らかでよい仕事なのだと、言いたいのです。

もうそろそろ、男性は、そういう女性たちの働きに、正当な評価を与えなければいけませんよ。そうでなければ、女性はもうそういうことをしてくれなくなります。

そうなれば、困るのは男の人の方です。







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