こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

カフェ

2008-07-30 22:56:22 | 文化
ヨーロッパでの楽しみは、カフェでのんびりとすること。席に座ってすぐに店員が注文を取りに来ないのも、時間をゆっくりと味わうスパイスのようなものだ。コーヒーやビールを飲みながら、小一時間を過ごす。至福のひととき。



ニューカントストラーセにあったのは、カントカフェ。哲学者カントのように深い思索が頭をよぎる。






ツォー駅の斜向かいにあったのは、カフェズー。動物たちの姿が、ときどき頭をよぎる。


ドイツから戻ってきました

2008-07-29 22:06:36 | 心理学
日曜日に帰国してから3日目になりました。ホテルからブランデンブルグ門までブラブラと歩いて行ったのが、一年以上も前のことのように感じられます。それだけヨーロッパは遠いということなのでしょうか。





今回は、第29回国際心理学会議への参加でした。下の写真は会場となったベルリンのInternational Congress Centrumです。ホテルから歩いて45分ほどの距離でした。会期中2回、朝晩歩いて会場を往復しました。もちろんバスや電車でも行けるのですが、市内を歩いているといろいろな出会いや発見がありました。旅の原点は、やはり歩きです。



クチナシ

2008-07-17 06:45:51 | 自然
散歩していると、あちこちからクチナシのほのかに甘い香りがしてくる。雨模様のには、その香りが少しだけ強くなるような気がする。自然の香りの素晴らしさ。





明後日からベルリンに行ってきます。国際心理学会議への出席です。

西の魔女が死んだ

2008-07-05 22:23:45 | 映画
西の魔女が死んだを観た。

スクリーンに映る自然が美しい。その中で少しずつ変化していく少女。思春期って、こんなも繊細で、こんなにも残酷なものなのか。そんなことを思いながら、スクリーンを眺めていた。

映画の冒頭で、少女が裏山の野イチゴ畑に寝転がって、「エスケープか」とつぶやくシーンが印象に残った。都会の中学校でいじめにあって、田舎の祖母の家にやって来た少女。問題事態から離れて、別の暮らしをし始めた少女は、新しい暮らしを受け止める。

問題事態は本質的には変わっていないのだから、文字通り「逃避」としてのエスケープなのだが、そうした行動をよしとして受け入れられるかどうかは、それ以降の事の推移を左右する。とりあえず、まあいいかと思えること。そんな心のゆとりを生み出すのも、自然の力なのかもしれない。

逃げ出したいと思ったときに、すっと逃げ出して、それを負い目に思わないこと。どうしようもない袋小路に追い込まれたときに、そんなふうにエスケープできることも、この世の中を渡って生きて行くには大事な力なのだなと思う。