十四夜

月が昇る。明日は十五夜。月の下には、人々の暮らし。窓の明かりが灯る頃。月は昇る。静かに昇り、世界を照らす。

大名古屋ビルジング

懐かしい思い出のある建物。

今が大事か、未来が大事か

これから先、何を成し遂げようとするのか、そのための計画はどのようになっているのか、そうしたことがきちんとしていることが大切だと考える人は多い。

今日よりも明日、明日よりも明後日というように前進する日々を過ごすことは、人間的な成長ということからしても望ましく、誰も否定しようがないこと。

時間的展望という研究の観点からすれば、未来が大事ということになる。

ここで少し立ち止まって、少しだけ考えてみよう。

未来を思い描けるのは人間としての重要な資質である。だが、その未来に囚われるのも、また人間。

今日よりも明日がよくなり、明後日はさらによくなる。それが幸せなのか。

今日も、明日も、明後日も、同じ生活を送ることは意味のないことなのか。

今日は明日のためにあるのではなく、今日のためにある。そのことをもう一度確認する。今は未来の奴隷ではない。今を生きること。それが大切。

春一番

今日は非常に暖かく、春一番が吹いた。海に出る漁師にとって春一番は危険な風だが、陸で暮らす私たちにとっては春の到来を告げる春一番。明日も暖かいらしい。

春一番ホップステップ宙返り　　遊

手をつなぐ

手をつないで歩く。何ということのない行為が幸せなのだ。つないだ手から温もりが伝わる。自分が他人とつながっているという根本的な感覚だ。そうやって人は人と結ばれていき、そのつながりが地球の隅々にまで広がっていく。それを実感した春の一日。

お祝い

一人の喜びをみんなで喜ぶ。人が集まって、喜びあう。他人の喜びが自分の喜びとなり、自分の喜びが他人の喜びとなる。わいわいがやがや、わいわいがやがや。お祝いって楽しいな。お祝いってうれしいな。

春らしい和菓子

甘いものは、見るだけでも心を豊かにしてくれる。食べれば、そこに新しい希望が生まれるような気がする。

スカラ座

高校時代に映画を観たスカラ座。今もそのまま営業している。そこで映画を観たのは、かなり前のことになる。懐かしい思い出がよみがえる。

表と裏

物事には二面性がある。表と裏。表裏一体。表だけでも、裏だけでも、物事は成り立たない。表と裏と、二つあって、物事は成り立つ。希望が表だとすれば、絶望は裏。希望と絶望は、二つあって初めて一つ。

雨水

今日は二十四節気の一つ、雨水（うすい）。水ぬるみ、草木の芽が出始める頃。

雪柳の芽がふくらんで、ところどころに葉が開き始めている。そんな雪柳を見ると、春なんだなと感じる。そう言えば、昨日の雪もあっという間に溶けてしまった。

春の用意をしなければ。

ひたし豆

ひたし豆とは青大豆のこと。煮るにつれて青が次第に薄緑に。煮上がったものに塩をパラパラと振っていただく。その後は、砂糖を入れて甘くしていただく。口福。

ベルギー料理本

レンズさんから料理の本が届いた。





ルーヴァンの街とベゲーノフでの料理の日々を思い出してね、という添え書き付き。嬉しい春一番の便りだ。

ホタテのカルパッチョ

いかがでしょうか。

監督

日韓サッカーの試合結果から思う。

監督は辛い。自分は試合に出ない。試合をするのは選手。勝敗の結果、責任を問われるのは監督。選手も辛いが、監督はなお辛い。

監督責任。監督不行届き。監督という言葉には「しっかりと統制する」という意味があるように思える。

英語の辞書を引けば、監督にはsupervisionとcontorolの2つの意味がある。前者はアドバイス、後者はコントロール。一人の監督は2つの役割を同時に果たしているのだろうが、世の中で問われるのは、どちらかと言えば後者。監督がしっかりと選手をコントロールできないから勝敗の結果が出ないのだと。

年端もいかない少年野球ならばいざしらず、プロの選手に対して監督のコントロールを求めるのはいかがなものか。それほどまでに選手達が精神的に未熟であるとするならば、それをプロと呼ぶことはできない。実際には、自分で考えて行動的ないほど未熟ではないと思う。

監督に求められるものとは何か。難しいものである。

ケヤキ

葉を落とし心の内を全てさらけ出したようなケヤキ。こんな風に潔く人前に立てるものか。