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こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

筆耕硯田

2010-03-15 23:04:36 | 文化
ひっこうけんでん。
筆で硯の田を耕すという意味。

このところ筆を持つ機会がたびたびある。筆で書いた字は、書き間違いがあっても消すことができない。消しゴムも、ホワイトも、筆には効かない。だから字を書くことに真剣にならざるを得ない。ただひたすら字を書く。単純な行為の積み重ねを通して、自分の意思を紙に伝える。ボルノウの『練習の精神』を体現していると思う。願わくば、上達を。

成人の日

2010-01-11 22:38:29 | 文化
今日は成人の日。元々は1月15日だったのに、いつの間にか第2月曜日になっている。毎年変わって、存在感が薄くなった。やはり成人の日は1月15日でなければ…。今日は今年になって最も寒い一日。成人の旅立ちを祝うのには、あいにくの天気となってしまった。127万人の新成人の幸多かれと祈るばかりである。

ダリア焼酎

2009-04-02 21:34:31 | 文化
ダリアは夏の花。メキシコ原産。名前は、スウェーデンの植物学者ダールにちなむという。

そのダリアの球根で作った焼酎をいただく。山形県はダリアの栽培が盛んらしい。

ダリア焼酎、すっきりとした味わいであった。



ベルリンの中の日本(2)

2008-08-05 22:49:04 | 文化
日本の料理と言えば、寿司。どこの国に行っても、寿司屋の一軒や二軒はある。ベルリンでも、歩いていると、あちこちに寿司の看板があった。

最初は、正統派の日本料理。ガイドブックにも載っている店。寿司と書いた提灯が店の前にぶら下がっている。





次は、クーダム通りにあった看板。2階から通りを見下ろすような感じの店構え。煎茶と寿司。




ツォー駅の近くのビルの中庭にあったのは、回転寿司の店。回るからサークルということか。




最後は、ツォー駅前の自動車屋台の店。春巻きと焼きそばと寿司を売っていた。寿司は4.95ユーロ。しばらく見ていると、一番人気は焼きそばだった。







ベルリンの中の日本(1)

2008-08-04 21:19:12 | 文化


盆栽を見て、小さな鉢の中に宇宙を感じるという人もいるぐらい。自然の中では巨大に伸びていく木々が、小さな鉢に収まっているところが面白い。そうしたアンバランス感が、外国でも興味を引かれるのかもしれない。



盆栽が古典だとすれば、もう一つは現代的な日本。わが南大沢の2駅先の多摩センターにあるサンリオ・ピューロランド。ベルリンでも活躍しているようだった。店の中までは確認しなかったが、看板を見る限り、ハローキティーも健在だ。店の前のベンチに座っているのは家族連れではなく若者集団。はっきりとは写っていないが、喫煙中。ハローキティーには、ちょっと馴染まないかなという光景。



カフェ

2008-07-30 22:56:22 | 文化
ヨーロッパでの楽しみは、カフェでのんびりとすること。席に座ってすぐに店員が注文を取りに来ないのも、時間をゆっくりと味わうスパイスのようなものだ。コーヒーやビールを飲みながら、小一時間を過ごす。至福のひととき。



ニューカントストラーセにあったのは、カントカフェ。哲学者カントのように深い思索が頭をよぎる。






ツォー駅の斜向かいにあったのは、カフェズー。動物たちの姿が、ときどき頭をよぎる。


さきイカ

2006-06-06 06:49:33 | 文化
冷えたビールの美味しい季節になってきた。ビールのつまみと言えば、さきイカは定番の一つである。

さきイカはどう作るのか。実演販売を見て、その行程がわかった。

おじさんの左手にある蓋付きのマシーン。最初に、これでイカを焼く。周囲には、香ばしい匂いが漂っている。取り出したイカを柔らかく叩いているところ。イカが熱いので、軍手をしている。




このマシーンでイカを割く。叩いてほどよく柔らかくなったイカをセットする。モーターで動かしているのだが、この機械の音は大きい。ダッ、ダッ、ダッ…、という感じ。




そして、こんなふうにさきイカが出てくる。出来たてのさきイカは、殊の外、美味しい。




ベルギーと言えば…

2005-09-22 00:24:41 | 文化
ベルギー、ブリュッセルと来れば、小便小僧を思い浮かべる人は少なくないだろう。世界一の衣装持ちだそうだ。近くの博物館に、その一部が展示してある。

普段は水が出ているが、ときには、ワインやビールが出て、振る舞われることもあるようだ。これまで何度か見に行ったことがあるけれど、残念ながらそれに出くわしたことはない。




小便小僧の隣りには、チョコレート店がある。




名前はもちろん小便小僧。日本だと、本家小便小僧とか、元祖小便小僧というような店がたくさんできそうだが、そういうことはない。ただの一軒だけ。





Nazar

2005-09-20 00:59:41 | 文化
2階に住んでいるトルコ人の若い夫婦オズカンとセジーヌはイスタンブール出身。10日から16日まで故郷に帰っていた。その間、セジーヌが育てている植木鉢の水やりを頼まれた。セントポーリア、シクラメンなど5鉢。無事に仕事は終了。

二人が戻ってきた翌日、お土産にNazarをもらった。「見る」という意味。目をシンボライズしてある。これを身につけると邪悪なものから身を守ることができる。家には、もっと大きなNazarを飾ったりするそうだ。白い紙の上に置いて写真をとったのに、このように青くなっている。これもNazarの持っている不思議な力のせいだろうか?





もうじき帰国するので、二人といっしょに食事をした。ちらし寿司とパプリカの豆腐ステーキを用意した。新婚旅行のときに、ちらし寿司の元をベルギーまで持ってきてくれた伊田さん夫妻に感謝。錦糸玉子や絹さやも乗せたら、ちょっぴり豪華なディナーになった。豆腐ステーキは大根おろしに醬油で食べる日本風。オズカンが最初食べないので不思議に思っていたら、オーブンで温めたパンと一緒に美味しそうに食べていた。

食後は本格的なトルコ紅茶(チャイ)。ナッツやドライ・フルーツ、ひまわりの種をつまみながら、小さなガラスのコップに注がれた濃いめのティーを飲む。そのうちにオズカンがトルコの民族楽器Cazの演奏を披露してくれた。これで2回目。なかなか上手だなと感心しながら聞き入った。

こうして日土(土耳古)交流の夜は暮れていった。


Del Reyのチョコレート

2005-09-10 01:35:30 | 文化
ダイアモンドで有名なアントワープにあるチョコレート店、Del Rey。実に洒落たデザインのチョコレートだ。味は最高。




アントワープは、「手を投げる」という意味。人々の手を切っては苦しめていた巨人の手を切り落として投げたという伝説にもとづいている。アントワープのグロート・マルクトには、手を投げている銅像が建っている。

Del Reyのチョコレートには、「手を投げる」デザインのもある。

ベルギーと言えばレース

2005-07-21 14:43:57 | 文化
ベルギーのレースはボビン・レース。型紙の上に針を刺し、それに合わせて木製のボビンを一つずつ動かしていく。



上に写っているのが型紙。




途中まで出来上がったレース。




ベゲーノフの修道院を象ったレース。




ルーヴァン大学を象ったレース。




こんなふうに窓辺に飾ってある。






これらのレースを作ったオーマ。オランダ語でおばあちゃんという意味だ。1994年にオーマの家の斜め上に住んでいたので、いろいろとお世話になった。子どもがオーマと呼んでいたので、私も同じようにオーマと呼んでいる。
今日(7月21日ベルギー建国記念日)はオーマの誕生日。年齢は秘密。いつまでも元気でいて欲しい。


エイゴノチカラ

2005-07-14 04:10:43 | 文化
ルーヴァン大学の心理学・教育科学部には、心理学関係の講座が14ある。11年前にも同じだけあったはずだ。そのときには、ドクターコースで英語で授業していたのは実験心理学講座ただ一つだった。それが今回来てみると、14全ての講座で英語で授業をしている。ドクターコースの院生は英語が堪能だし、論文も半分はオランダ語、半分は英語で書く。課程博士の論文提出用件はインターナショナルなジャーナルに1本論文が掲載されていること。もちろん個人差があって、インターナショナルな論文を数本持っている院生もいたりする。

11年の時間経過のなかで、エイゴノチカラの浸透力の強さを感じる。オランダ語とフランス語を話す二つの人種間の言語対立が数十年前にあったのがウソのようだ。だとすれば、全ては英語に置き換えられるのか? 決してそうではないと思うし、固有の言語でしか表現できない大切な思想が残されていると思う。英語は力をもっているが、しかし、それが全てではない。そういう思いを強くしている。