長崎県諫早市には、1958年(昭和33年)に石橋で最初に重要文化財になった眼鏡橋が有ります。市内を流れる本明川に1839年(天保10年)に架けられています。
その横には、別の小さな眼鏡橋が有ります。1/5のスケールです。長さ11m、幅1.1mの眼鏡橋です。
1957年(昭和32年)7月25日、諫早大水害が発生します。市内は多くの被害が出ました。その一因になったのが、堅牢な眼鏡橋でした。橋はほとんど壊れませんでしたが、堅牢なゆえに流木が引っ掛かり、水を堰上げてしまったからです。そこで、眼鏡橋を移設し、洪水被害を予防することになりました。眼鏡橋を撤去、復元するため、組み立て方や強度を調べる目的で、この1/5サイズの眼鏡橋が築造されたそうです。
1964年(昭和39年)、このミニチュアの眼鏡橋は、埼玉県所沢市の旧ユネスコ村に移設されたそうです。しかし、2006年(平成18年)にユネスコ村が閉園となり、再び、諫早市に里帰りし、本物の眼鏡橋の横に設置されたそうです。
眼鏡橋の所にいて、私の写真に写ってくれたアオサギ君、今度は、私の目の前の桃の木の下に飛んできました。
そして、私がミニチュアの眼鏡橋を撮影していると、歩いてきて、また、私の写真に納まりました。トップの写真です。