カンボジア日記  ゆめきの日々

カンボジアの情報と、世俗・慣習・文化
等も少し入った文章にしようとしています

ご期待の下さい

国王の冷戦

2013-11-18 17:21:08 | カンボジア政治動向論文
国王の冷戦

11月16日/17日の2日間は、花火の午後7時近い時間頃に雷を伴う雨が降りましたので花火は中止ですので、「水祭り=water-festival」は名実共にどっかに行ってしまい、フンセン総理の思惑が強かったですね(笑)

故シアヌーク国王が生存の時は、この時期の雨ですから多少の雨ならば時間をずらして花火が決行されていまして、午後8時過ぎからの花火もありましたので観衆はじっとそのまま待っていたのですが、最近の花火は30分以内程度で申し訳程度ですから「川沿いの場所=モットンレー」に集まる民衆は少なくなりましたね。
(私の記憶ですと午後8時40分開始の記憶が一番遅いですが、雨が降っても1時間程度は催行されまして1時間30-45分程度は打ち上げられてました)
ゆめきの解説
フンセン総理は、故シアヌーク国王が生存していた時から認識の相違というか発言内容が対立する事がありまして、いずれの場合もフンセン総理が譲歩する状況の政治的雰囲気ですから、いずれの場合も国王の無理強いというか主張が優先される状況でして、フンセン総理の力説した意見でも国王は「意見排除」の言動が垣間見れていましたが、政治的に1つの国に1人のフンセン総理になりましてからは、国会の議決権を尊重すべきと言う内容での押し問答に国王側が無理強いできなくなり、例の中国に長期の訪問を重ねてました。
事実上、国王がカンボジアに不在なのですが、テレビは国王がカンボジアに居住しているような趣旨で毎日放送していまして、この時期から頻繁に「国王から洪水被災者に支援金付与」のテレビ報道が放送されました。
当時から、私の記述にカンボジアに洪水は無いと記述していまして、何故洪水が無いのかも記述してましたが何せ少数派の記述故に、無責任な報道機関の圧倒的な情報の前には真実が伝わらない事になってまして、常に「必ず検証してから報道せよ」と憤りがありました。
少し脱線しましたが、
フンセン総理は、故元シアヌーク国王とも冷戦があった事実がありまして、毎年加齢を重ねる故シアヌーク国王がカンボジアを離れる形で中国に居住しだしたのは此の為と推測していました。
(ラナリットが空港内で拘束され、国王による助命が国会に嘆願されフンセン総理が受け入れた時からは、「中国居住」と思います)・・・委細の確認は不可能です。
現国王がこの事実を認識していないはずはない訳ですから、何かがあるたびに「国王の意見」をテレビに発表しますので、前回のCNRPデモ開催の対抗する警察の街場内バリケード設置に対する国王の意見がこれで、設置されたバリケード撤去を国王が唱えまして警備当局と意見の対立がありましたので、対する警察と軍隊が国王の居住するロイヤルパレス周辺をバリケードで囲む作戦が実行されました。
名目は、国王の居住地に問題発生は警備の責任と言う趣旨なのでしょうけれど、63st,シアヌークブルーバード,国立博物館および川沿いの四角の面積全てに多数の警察官と軍隊の臨時駐屯地というか宿泊施設も設置しましたので、全てがバリケードで被いつくされた口径は初めて見ました。
何回か迂回しながらロイヤルパレスまでたどり着いたのですが、結局最後は行き止まりになり「シアヌークブルーバードに出るしか方法はありません」でしたが、バリケードに対する現国王の意見に抵抗する形でのバリケード包囲網ですからカンボジア式の「反撃と言う返礼」と強く思いましたし、続くCNRPのデモ死者に対する国王の見舞金500$の件に対しては、故シアヌーク国王のモニュメント完成を遅らせているはずと思慮してましたから期限内完成は不可能なはずと思いましたけれど、CPPとCNRPに対する国王のチケット付与儀式は滞り無く実行されたので、ある時期からモニュメント完成工事が突貫で行われてました。
ですから、私の記述では、「あれ?」と思いつつも期限内完成は無理と記述してましたが、突如として「突貫工事が始まったのは」チケット付与儀式に対するフンセン総理の返礼と記述しています。
※モニメント完成に足を運んだ国王が、涙を流しながら首を垂れた姿を見た時には、「政治的冷戦の意味」を再認識したのだと思います。
※11月に新2,000riel札に、故シアヌーク国王の肖像が表と裏に印刷されると発表されていますので、ゆめきはCNRPの主催のデモは「国王の庇護皆無」と断定していますので、
この意味でも、12月のデモ・平和行進(呼称名はどうでもいいですけれど)を実行すれば政治的に孤立する形に追い込まれるかもしれません。
反対する立場の人々現政権とCPPのメンバー・国王・中国人の街場商店主なので、多数派と認識
★現状認識では12月開催も無理と思いますし、恐らくは半年程度は「忘れ去られる」のではないのか?
★CNRPの、ケィムソッカを始めとして国会議員にも「デモ不賛成」の雰囲気があると思いますので、クマエ正月過ぎまでは何もなくなったと思います。

※フンセン総理は、以前から軍人の将官に対しては功労的意味で国家の勲章授与および金メダル付与という儀式を度々行っていまして、警察関係の上位職階者にも付与儀式があります。
※故シアヌーク国王も、軍関係者や警察関係者と王族関係者に勲章の授与儀式を度々行っています。
★現国王からの国事行為は制限されていまして、予算も大幅に減額されているはずなので「テレビ露質」は少なくなっています。
★国事行為の肩代わりですが、CPPのメンバーによる代行とかフンセン総理の妻とかが行っていますので、実質現政権側がほぼ手中にしていると考えるのが妥当。
★★
この件についての政治動向については、何年か前の記述に「推測記事が記述されているので参考にして下さい」。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 非常に効き目のあるカンボジ... | トップ | カンボジアの選挙投票・・・... »

コメントを投稿

カンボジア政治動向論文」カテゴリの最新記事