カンボジア日記  ゆめきの日々

カンボジアの情報と、世俗・慣習・文化
等も少し入った文章にしようとしています

ご期待の下さい

5月26日月曜に、元タイ国総理大臣のタクシン氏がカンボジアを訪問した。

2014-05-27 14:34:56 | タクシンがカンボジアに舞い降りた
いきなり本番の話
タクシン元タイ国総理大臣のカンボジア訪問が、5月26日(月曜)にありました。
当地の報道では、27日の新聞で内容が公表されていますが、委細についての内容は公表されていないので「いつもの通り」の報道姿勢です。
内容をある程度正確につかむようにしたい場合は、他の新聞を購入しまして比較検証するとある程度の内容が可能になる場合がありますから、お金と暇がある方は是非挑戦して欲しいと思います。
面倒くさい方は、ゆめきの簡便な解説でお楽しみ下さい。

事実関係
昨日に、タクシン元タイ国総理大臣がカンボジアを訪問しました。
○当地の報道機関による事前予告報道はありません。
実は、昨日、空港に通じる道路周辺域全てに警察官が多数配置されていまして、「なんだぁ? ただごとではないか?」でしたが内容は不明のままでしたので、本日は久々に新聞を購入し内容を確認しましたところ、タクシン元タイ国総理大臣の訪問がなされていたのです。
ともかく、昨日の警察官の数がとても多く、日本の総理大臣訪問時よりも多数の警察官の配置が感じられましたので、二人の因縁の深さを感じられずにはいられない。(笑)
※因縁の内容を確認したい場合は、過去の日記又はヤフーの知恵袋にある「ゆめき」の回答を確認すれば意味が解るはずと思う。

では解説
タイでは、国軍の司令官がクーデターを宣言しましたので、バンコク市内には戒厳令が布告されています。
★タイ国全土に戒厳令が布告されているが、現実の戒厳令運用は首都バンコク周辺域全部と考えるのが妥当なので、地方の都市では「鷹揚に考えて欲しいと思う」。
★タイでは、幹線道路沿いの軍直轄の非常線が張られている場所がいくつもあるので、地方都市でも夜間の都市間移動は慎むべきです・・・銃撃を受けても自己責任
★幹線道路及び国道その他でも重要な道路沿いには、警察官と軍隊が走行車両を停止させて確認できる場所が恒常的に構築されているので、日中でも夜間でも戒厳令下では走行に注意が必要です。
★タクシー運転手や運転経験の長い人はこの場所を知っているが、中には知らない「俄運転手も居るので」、戒厳令が施行されている期間はゆっくり走行するようにドライバーに言い聞かせて欲しいですね。

郊外でも、最大速度は40-50kmで、他の車両の速度よりも少し遅い程度の走行が無難。

タイの野党勢力も与党勢力も、主だった政治家は軍に出頭を命じられていますが、出頭即逮捕という日本国内報道には「疑問」です。
私自身は、軍が話し合いの場を持たずに直ちに逮捕する訳が無いと確信しているし、出頭する場所は「軍施設」となっていますが「5スターホテル顔負けの豪華な施設」なはずですから、逮捕という認識が間違いでありホテル内軟禁が正しい認識ですから、知ったかぶりの自己中心的曲解な日本国内報道ですね。
平たく言うと、数年で勤務地が変わる日本人には知る由もない軍の施設ですから、大体見た事あんのかよですね。
タイの軍が管理している施設では、多数の高級軍人が地方から参集しても問題が発生しない様に、バンコク周辺域に沢山の軍専用施設を所持していまして、ゴルフコースもあるしプール併設の施設もあるし、数百人が一度に宿泊できる施設も完備され、食事も一度に全ての宿泊者が可能なような設備の場所も沢山ありますから、過去の日記の記述の中に、英雄的軍事行動をした者は此処に呼ばれ、栄誉を受けることがあると記述しています。
日本人が考えるような設備では無くて、5ツ星のホテルを二つ併設した設備の豪華さと同様の設備の場所もありますから、一見したら「口あんぐり」になりますよ。

★逮捕では無くて、軍直轄の5ツ星ホテルに無料で宿泊を許可されるが移動は制限されているはずなので「軟禁」と解釈するのが妥当だが、日本の報道機関は「逮捕された」ですから何言ってんのかなです。?
※こんな連中が、私はバンコクに何年も赴任していたので詳しいですよ→何が? (笑)

問題は此の後
インラック氏は、国王生誕記念日に40万人を動員して国王の長寿を祝ったが、タクシン元総理は過去に国王の力量排除を目的とした政権運営の素振りと言動が何度も感じられたことがあったので、国王も軍隊もタクシン氏の言動は絶対信頼しないし排除すべきとの点で一致していると思う。
(過去の日記にも、タクシン氏は国王の力を削ぐ政策を実行していると記述した事がありまして、国王が病院から退院した時の民衆の出迎えが極端に少人数だったと記述しています)
タイの軍隊は、国王の軍隊と言う考え方から組織が成立しているので、軍隊の一部始終の情報は必ず国王と後続関係者にくまなく通報されますから、司令官でも国王にあがなう言動を行ったらその場で失脚する事になりますので、軍隊の最高頂点に位置するのは国王という事です。
○この点を間違って解釈している人の為に、「王様と私」のイギリス言語本の読書を薦める。
えーと、何だったかな?
国王の私的な軍隊と言う位置づけが正しいので、いずれにしても国王の地位を不動にする政策の実行が第一点になるはずだし、混乱を推し進めた政治家は「蟄居=引退」を説得されるはずですが、個人でも政党挙げてもあがなう事は出来ません。
○直ちに、報復されます。
私は、この説得期間が1週間程度と考えていまして、既にインラック氏は内諾しているはずと予測していますから、一族郎党を束ねるタクシン氏がカンボジアを訪問し、一族の有効な投資先をカンボジアに求めたものと解釈しています。
対するカンボジアのフンセン総理ですが、今までは敵対する大国のタイ総理と言う位置づけでしたが、現在は流浪の身になっているのでカンボジアに対する影響力は考えられませんし、何より経済の落ち込みが激しいカンボジアに投資してくれる人々は「喉から手が出る睡蓮の案件」ですので、話の打診を快く受諾し訪問が実現したのだろうと思います。

この投資案件についての他の解説
カンボジアに、タイの亡命政府の樹立を目指しての訪問と言う話もありますが、私は単なる投資だけの案件での話し合いだったと思う。
平たく言うと、タイとカンボジアでは経済力と軍事力全てに圧倒的にタイ側が大きいので、カンボジア国内にタイの亡命政府樹立は認めていないはず解釈している。
フンセン総理の立場で、投資案件と引き換えにタイの亡命政府樹立を認める政治的危険を挑戦する訳が無く、単なるラッパ吹きの連中が面白おかしく記述しているだけと考えているので早晩ラッパは直ぐに止むはずだし、タクシン氏の一族郎党が投資する不動産と他の事業が何になるのかという点が興味がある。
コメント
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