カンボジア日記  ゆめきの日々

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ケィムソッカの逮捕は、一時保留が公表されました

2016-05-31 14:38:38 | CNRP ケィムソッカ
カンボジア

★結論から、ケィムソッカに対して発行された裁判所の召還状については、此の後も国会が継続調査するので「暫く」休みです。

野党CNRP(cmbodia natonal rescue party)の党首で、ケィムソッカ(kem sokha)に出ている召還状(裁判所が発行する強制連行可能な書面=アメリカ式で逮捕状と同一効力)を警察官隊が所持して、5月26日に野党本部に警察官隊が押し寄せまして、守護者を自負する多数の支持者と「あーだこーだ」押し問答がありましたけど、警察官隊が支持者を手荒く排除して中に押し入りました。
ケィムソッカ発見もされず警察官隊が帰りましたが、既に発行された召還状は有効ですので「発見次第逮捕して強制連行」が可能ですので、皆々「何処に行った」ですけど、本人はちゃんとプノンペンに居ました。
これは、26日大騒動で警察官隊も強制連行するのは「大変=大騒動」ですから、以後は暫くホットケーキです。
ただ、28-29日からラジオ・ネット関係で嘆願デモの話がありまして、この時点でケィムソッカの逮捕は無くなりましたけど、30日の嘆願デモは「久々の娯楽」ですから、多数の人々が歩いて行進です。

30日のデモは、17万人の支持者による国会と国王への不逮捕請願デモですけど、何人が集まったのか判りません。
これは、支持者による署名された嘆願書をトラックで持ち込み、支持者の「付き添い行進=2号線の本部から国会と王宮への行進」を全部総計した数字なので、嘆願書数と請願デモに直接加わった人数は判明できていません。

※何しろ、距離が長いので途中参加の人々が多く、しかも彼方此方の道路から途中参加するので一般通行車両なのかデモ車両なのか判別不可能です。
※久々のでっかいデモ行進(請願デモ)ですから、娯楽なのでかなり人が集まりました・・・途中でデモが止まり、車両も全部交通止。



カンボジアの政治状況を知らない人もいると思いますので、「あらまし」から

ケィムソッカについて

CNRPは、カンボジアの野党で55議席を有しており、現政党代表はケィムソッカで与党は68議席でフンセン総理がCPPの代表です。
(下院議員定数 123議席 他に上院もあるが下院が全ての政策を決定しているので上院は殆んど記述していません)
2016年では、国会に対し議員を有しているのは上記の2つの政党しかありませんので、英語表記略称で野党をCNRPと表記し与党をCPPと表記しています。
英語表記略称 CNRPは、正式表記が cambodia natonal rescue party と言いまして、日本語和訳では国家救護党で中国語訳は救国党と表記されています。


まず、現在の身分について説明しますと、カンボジア下院議員ですので国会議員としての不逮捕特権が付与されている人物ですから、正式な手続きで発行された裁判所の書面でも逮捕されない立場の人物です。
即ち、裁判所の発行する全ての書面が本人の主張で無効という事なので、逮捕するには国会でケィムソッカの国会議員資格を剥奪するしかありません。
ただ、下院・上院共に与党(CPP)が過半数以上を制しているので、フンセン総理の提案は国会で成立するという事ですから、先に無理やり逮捕して後に議員資格を奪うという手法も可能でして、サムレンシーが海外逃亡した時には、逮捕状発行が先で海外逃亡が明確になった後に事後手続きとして国会議員資格発奪を実行しました。

上記の内容を含んでいますので、手続き手順としては国会議員逮捕許諾請求又は国会議員職剥奪の後に「裁判所発行の拘束書面」という手順ですが、フンセン総理に規と律が有ると言う事でして、政敵潰の場合には「あーだこーだ」の手順は一切抜きですから、取り敢えずとっ捕まえた方が勝ちです。

国会が、上記の理由を正当と認めて国会での審査を優先したので、ケィムソッカに対し発行された召喚状を含む全てを国会が継続審査してから結論を出すことになりましたので、ケィムソッカの身柄強制連行はひとまず回避された形ですが、発行された書面の有効性は継続されているという事なので、どのようになるのかは今後の課題です。
従いまして、いきなり「激しい展開はありません」から、何かがあっても相当ゆっくりと進みます。
上記は、私の予感。



今後の展開予測

私は、今年の7/8月頃にケィムソッカ問題が再燃するのではないのかと予測してましたけど、事態は早めに進んでいるようですから「事態を早める理由」が有ったはずですけど、多分、この点を考慮に入れていたのだと思います。
従いまして、7/8月頃には国会の方向性が示されまして、「召還状」が有効と認定されてケィムソッカを政治的に活動できない包囲網が構築されると解釈していますから、この時期には「激しいデモ」が行われる可能性が強いと思います。
時期については、ずれ込む場合も考えられますけど、9月初旬程度までは上記記述の内容に近い話で国会の方向性が出るはずなので、この時期には「ケィムソッカ」がカンボジアを自ら離れるか強制連行される二者択一になるだろーと思います。

★フンセン総理の気持ちに変化はないと考えていますので、追及の手は緩めないだろうと確信を持っています。
(アメリカの、強いメッセージが有る場合は別問題)
コメント
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