クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

クーベリック/ベルリン・フィルのベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調「英雄」

2006年10月21日 04時20分09秒 | 交響曲
今日は大名曲いきます。

ベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調「英雄」。
ラファエル・クーベリック指揮ベルリン・フィルの演奏。
1971年の録音。DG盤。
クーベリックが9つのオーケストラと録音したベートーヴェン全集からの1枚。

どっしりした、重厚で風格豊かな演奏。
テンポはゆったりとしてやや遅め、堂々と歩んでゆく英雄。

ベルリン・フィルのヤル気が伝わってくる。これは、このコンビでのドヴォルザークで感じたことだが、ベルリン・フィルはクーベリックとやる時は、カラヤンの時の澄まし顔の技術者集団ではなく、額に汗して熱気にあふれる演奏を展開する。
そこが、イイ。

ホルンを初めとして、金管群の音色が特に良い。コクがあって、しかし派手にならずに質実剛健、素朴で真摯な音として飛び込んでくる。

第2楽章など、哀しみが惻々と伝わってきて、しかも遅いテンポなので、涙を誘われる。「死んだらこの曲を流してほしい」という人が多いのもうなずける。クーベリックのじっくりと歌い込む指揮が感動的。

フィナーレの変奏曲も素晴らしい。クーベリックの緩急の見事な処理で、感動的な締めくくり。オケもどんどん盛り上がってゆく。演奏しているのが見えるような、そして気持ち良く演奏しているのが伝わってくる。オケも巧い。

録音はもう一歩。さすがに古びた。
ティンパニがよく叩いているのに、音がこもり気味。もう少し分離してくれると鮮やかな演奏になり得たのに。
1970年代初頭のDG録音の限界かな。他の楽器の響きは良いだけに、ちとティンパニが惜しい。

「英雄」とはよく云ったもので、この曲はホンマに勇壮な推進力に満ちていて、聴いていると勇気がわいてきます。
すれっからしの中年オヤジのワタクシでも、元気出ます。
名曲とは、聴き手の気分を前向きにさせますな。
ああ、今日もエエ一日でありました。

ところで、本日、家内とともに帰省します。狭山丘陵に帰ります。
日曜日に大学の同期と集まるのです。
ホームカミングデーに行ってきます。懐かしい友人たちとの再会です。
楽しみです。ソフトボール部の盟友たち、どこまで変わっているかな?
女の子たちは(もう「子」じゃないか・・・(^^ゞ)、どう変わっているのかな?
というわけで、「クラシック音楽のひとりごと」はちょいとお休みです。




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