クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調「合唱」 ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管

2005年08月28日 05時02分58秒 | 交響曲
我が家の三男坊は中学3年。バレーボール部はようやく引退したものの、相変わらず合唱部は熱心に参加中(来年3月には、高校受験なのだが・・・・・(^^ゞ・・・・)。

その合唱、昨日、愛媛県民文化会館で行われたNHKコンクール四国大会で、見事2年連続金賞。大したもんです。顧問の先生が素晴らしい先生なのです。
いよいよ10月はNHKホールでの全国大会であります。

お祝いに、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」を。
ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1980年10月、コンセルトヘボウでのライヴ録音。2枚組LP発売当初は、ハイティンク初のライヴでしかも初デジタル録音、話題になった1枚。CD化も早かった。3000円という激安価格での発売(当時は3000円が廉価盤だったのだ)、ボクは思わず購入(^^ゞ。

第1楽章から、熱気に満ちた迫力で展開してゆく。ハイティンクらしく、別に妙な演出をせず、ひたすら正攻法で押してくる。この正攻法が良い。ベートーヴェンを振るときのハイティンクは全く安心して聴ける。音も素晴らしい。コンセルトヘボウの、深々とした音。美しい残響。この楽章独特の、鬼気迫る音楽に耳を澄ませているのだが、録音が美しいだけに、オケの音に耳が行ってしまうのが難点かも。
第2楽章、ティンパニの力強さにびっくり。金管も、派手にならないがしかし十分に厚みがある。弦のユニゾンも全く美しい。ここでもオーケストラの音に酔う。
第3楽章のアダージョは、コンセルトヘボウの弦が深々とした、自然で、木質で、柔和な肌触りの音色で、精一杯歌う。その歌い方がまたイイ。気品があるというか、やや控えめというか、ノーテンキな歌い廻しではなく、清楚でしみじみとした感じの歌い方。ホルンの音がまた遠くから深々と息長く響くのだから、たまらない。
終楽章、壮大な盛り上がり。オランダ出身の歌手(だと思う)4人も懸命、すがすがしい歌いぶり。音楽全体が伸び伸びとしている。オケを締め付けることなく、心ゆくまで解放してゆくような演奏。合唱団も上手。

ベートーヴェンの「合唱」、実はどんな演奏を聴いても、たいがい感動します。
曲そのものが素晴らしいんでしょう。ボクにとっては殆ど凡演がありません。
どんなCDを聴いても素直に納得できます。

ただ、ハイティンクのこのライヴ盤、初めてCDで購入した第九でありまして、思い入れはひとしお。

今日も感動が深いのでありました。



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