(本頁は「鳥海山北面紀行(1)」の続きです。)
行く手に鳥海山の山頂部がちらちら見えて来ると、坂道(タッチラ坂)も終わりに近づく。
手前の樹木も紅葉していて、嬉しい気分になった。
賽の河原手前の紅葉
賽ノ河原は、年によっては9月まで雪の残ることがある。本ルートでは、有数の雪渓だ。
今年は8月30日には完全に消えていた。 ⇒ こちら参照。
昨年(2022年)は9月5日にもまだ残っていた。 ⇒ こちら参照。
賽ノ河原を目の前にして、これから辿るルートをなぞってみた。
賽ノ河原雪渓跡地を登ったら、次は御田、康ケルンのある鞍部を越えると、七ツ釜、そして・・・
雪渓跡地を登り切ってから、上から眺めると・・・
(厳密には下山時に見た景色)
雪渓跡地付近の紅葉。今回はこれが最後の樹木紅葉となった。
樹林を潜って、更に進むと、草原に出る。此処では、いっときだが、木道を歩く。
ここは御田の下の草原で、夏場は花が多かった。
いよいよ七合目・御田に到着。
少し登ると、池塘がよく見えて来る。
ここからはにかほ市の下界も見えるが、個人的には白い針のように立つ風車が気になる。
今登る斜面は、真夏まで雪渓に覆われていた。
斜面を登り切ったと思ったら、目の前にまた新たな斜面が現れた。
斜面には岩がゴロゴロ転がっていて、とても歩きにくい。
昨年9月5日はここで足が反乱を起こし、えらく難儀した記憶が有る。
斜面上部から来し方を振り返る。先ほど歩いて来た御田の草地や祓川の竜ヶ原湿原が見える。
上向きの矢印を越えたら、猿倉からのルートが合流する。
康ケルン
そこには康ケルンがあり、すぐ下に避難小屋もある。
この先、雪渓が融けた跡地に草原が広がっている。
ここには鶯平という名が付いているようだ。
鶯平のながめ。右奥の山は八塩山。
足弱の私はいつもここで長休みとなる。
それが終ると、七ッ釜の奇観になる。
七ッ釜。溶岩が浸食された渓谷。
七ツ釜の渓谷と鳥海山を一緒に撮るのは至難の業だ。
溶岩のうねりの中を登って行く。
御田から七ッ釜、康新道分岐にかけて見かけた草紅葉や実姿などを列挙。
チングルマの草紅葉
アオノツガザクラの実姿
チョウカイアザミの古花
ハクサンシャクナゲの秋姿
エゾオヤマリンドウの残り花
ミヤマアキノキリンソウの残り花
「鳥海山北面紀行(3)」へ続く。
湯の台からと鉾立からのコース。
この記事を見たら秋にも登ってみたくなりました。
体力がある内に…
本コース(祓川コース)は登山口がもろ秋田になるので、
宮城や山形からは遠く感じるかもしれませんね。
しかし七高山山頂をめざすには最も早く登れるコースです。
夏場は雪渓歩きが多いのに花は少ないので、私は紅葉時期ばかり使っています。
ただ今年は紅葉が不発でした。夏場の高温障害のせいだと思います。
来年に期待しております。