約一年ぶりに山頂まで行こうと思い、9月5日、祓川ルートからアプローチした。
ところが、途中、思わぬ足トラブルに見舞われ、挫折した。
一応、行ったところまで報告しようと思う。
まずは朝5時頃、中腹の猿倉付近から見た鳥海山。
この日の鳥海山は山頂部に雲が懸かっていた。
雲の形は刻々と変わることから、山頂付近はかなり強い風が吹いているようだ。
その雲が日の出と同時に紅く燃えだした。
個人的には久々に見るモルゲンロートだった。
朝6時少し前、登山口の祓川から歩き出す。
祓川ヒュッテ付近から見た竜ヶ原湿原と鳥海山。
木道沿いにはリンドウがいっぱい咲いて、みごとだった(あとで続編ページで詳しく報告しようと思う)。
今回のマップ
その後の樹林帯、タッチラ坂には花がほとんどなかった。
オオカメノキの実。葉も少し色付いている。
樹林帯の急傾斜区間
ツルニンジンの花は一個だけ。
タケシマランの実
賽の河原に到着。
賽の河原
参考までに(2021年)8月17日の賽の河原
ここは遅くまで雪渓が残る処で、
以前、八月中旬に来た時(こちら)は雪渓が健在だった。
が今回はすっかり融けてしまい、
賽の河原の名前の通り、岩がゴロゴロしているだけの斜面になっていた。
花は少なく、他の山では初夏に咲くイワイチョウが今頃やっと咲き出していた。
雪渓の最後の姿
上から見た賽の河原
参考までに(2021年)8月17日の賽の河原
残雪の量は年によって増減があるので、違う年で比較しても、あまり意味がないかもしれないが、
これだけ大量の雪でも半月経てばほぼ消えてしまうことに驚いた。
手持ちの登山用地図(昭文社・山と高原地図8)を見ると、
賽の河原は六合目、御田は七合目とあるのに、八合目の記載が無い。
実際に歩いてみると、猿倉ルートとの合流点や康ケルンを過ぎ、
七つ釜の渓谷の見え出す坂道の途中に八合目の標識が有った。
九合目が氷の薬師だとすると、六合目と八合目の間はだいぶ詰まっているなといつも感じている。
御田
七ツ釜
それはさておき、今回は康ケルンを過ぎたあたりで急に足が上がらなくなった。
ちょうどアンパンマンの「チカラが出ない」状態になった。
理由はよくわからないが、今回はこれ以上無理しないことにした。
康新道の分岐点付近を最後に休憩、超早い昼飯とし、歩けるようになってから下山した。
六合目と八合目の間で見た主な花たち。
シラネニンジンの群生
シラネニンジン
ミヤマセンキュウ
オンタデ(雄花)
オンタデ(雌花)
エゾオヤマリンドウ
ミヤマリンドウ
紅味を帯びたシロバナトウウチソウ
祓川ルートを歩くたびに(鉾立コースに較べて)花の種類が少ないと感じる。
(鉾立コースで)よく目に付くものでは、ハクサンイチゲ、ニッコウキスゲ、トウゲブキが欠如している。
その他の目立つ花、ハクサンシャジンやハクサンフウロ、ヨツバシオガマなども多くない(康新道には少し有る)。
これは山自体、新しい火山でフロラが若いから、更に積雪量が多すぎて十分な生育期間が確保できないから・・・
などと勝手に推理している。
ところがこのルートには、鉾立ルートに無い(見つけられない)花が二種有った。
どちらも長期間、雪渓に覆われる場所で遅くなってから咲き出すタイプのようだ。
小さくてとても地味だが、今回はこの二種を見てから撤退した。
と言うよりもこの二種を見たからもういいやと撤退に踏み切ったのかもしれない。
ヒメクワガタ
ヒメクワガタ
ヒメウメバチソウ
ヒメウメバチソウ
「鳥海山祓川周辺で見た花」へ続く。
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