(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
5月中旬になると、下界はもはや初夏の様相を呈して来る。
春の女神様は少し高い山に居所を変えられたようだ。
今回は春の女神様を追いかけて、標高1000m近い八幡平西部まで足を延ばしてみた。
玉川温泉付近のブナ林は新緑の真っ最中。ブナの森越しに隣の山域の森吉山(1454m)がよく見えた。
有毒ガスの立ち込める叫沢付近(標高約850m)は山一面にタムシバが咲く場所として以前から気になっていた。
この花を私はずっとタムシバだと思っていたが、
face book上にアップしたところ、樹木に詳しい(西日本の)各位から、コブシではないかとの指摘を受ける。
心外ではあったが、各位から指摘があったように「萼から葉のようなもの」が飛び出して見える。
・・・ということは此処はコブシだったのか。秋田の先人は皆、タムシバとしていたのだが・・・
個人的にはあうぅ(つдi)の気分。
その先、標高約950mの大場谷地にも春が訪れていた。
例年よりもかなり早いペースだが、ミズバショウはまだ初々しかった。
右奥は焼山火山。
ミズバショウ
奥に行くと、ミズバショウとエゾノリュウキンカが程よく混じって咲いている。
エゾノリュウキンカ
コバイケイソウの芽だし
ニッコウキスゲの芽だし。
アキタブキ
キクザキイチゲ
さらに奥の林に入るとサンカヨウやユキザサの群生地があるのだが、残念ながら今日はまだ雪に覆われていた。
大場谷地を後にし、鹿角方面に降下。
標高700m付近の林の中に開花中のサンカヨウを見つけた。
サンカヨウ
サンカヨウ
オオバキスミレ
ニリンソウ
周囲ではニリンソウをはじめとしたスプリングエフェメラルたちがまだ咲き残っていた。
スミレサイシン
エゾエンゴサク
エンレイソウ
カタクリ
今年、カタクリを見るのはおそらくこれが最後だろう。
以上。
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