モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

初めての田代岳(2018年10月14日)

2020年11月01日 | 秋田県北の山

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。

田代岳は秋田県北を代表するお山のひとつだ。

数年前、山づいてから、本来なら早々に登るべきお山だったが、いまだに果たせてなかった。
理由はクマさん。一昨年、近隣の鹿角市で人食い熊が現れ、複数の方が犠牲になられた。
田代岳に人食い熊は現れていないが、それ以降、「県北の山はクマさんが怖い。」
とのイメージが染みついてしまい、寄り付かない状況が続いていた。

がそれではいかん。(`◇´) そろそろ行ってみようと思い、密かに某有名山岳ガイドさんに相談してみる。
すると10月14日、団体登山イベントが有るのでその一行に紛れて登ってみるのはいかが。
とのアドバイス有り。

前日(2018/10/13)、藤里駒ヶ岳山頂から見た田代岳。記録はこちら



いよいよ10月14日。

日頃の行いがよかったのか、この日の秋田県北地方はみごとな秋晴れになった。
大館市早口付近から県道に入り、北上するが、山瀬ダムから先は狭い砂利道になり、それがえらく長い。

すごい山奥にロケット燃料燃焼試験場が有り、荒沢登山口はそのすぐ手前に有った。
団体さんの後を追うべく、独り登山道を歩いて行く。

非合法マップ。今回歩いたルートは黄破線。



荒沢登山口
 


少し歩くと登山道は沢登りになる。岩がツルツル滑ってけっこう難儀した(沢を迂回する道も有った)。

三合目・ブナ岱のあたりから平坦なブナ林になる。
紅葉はこの辺りから始まっていた。

三合目・ブナ岱



五合目から先、登山道脇に、モノレールが突然現れて吃驚。

このモノレールは、なっ( ̄π ̄;なんと山頂まで続いていた。荷物運搬用トロッコが走るみたいだが、一体何故?
この辺で団体さんの一部に追いつき追い越す。
聞くと、この方々は先頭集団で、この後からも続々いらっしゃるとのこと。

トロッコ用のモノレールが出現。                 ブナの紅葉
   


歩き出してから約二時間。

ずっと続いていたブナ林が突然終わり、目の前に広大な湿原が開ける。
登山道も木道に変わった。




木道を進むと、次々と池塘が現れる。

池塘から田代岳山頂を望む。



笹原の斜面を登って山頂をめざす。
振り返ると、池塘を散りばめた湿原の眺めが素晴らしい。







いよいよ山頂。例のモノレールは山頂まで駆け上がっていた。

                                  田代岳山頂避難小屋 

 


山頂では避難小屋の工事が行われていた
(工事は10月29日に終了し、以降、小屋が使用出来るようになったとのこと)。

謎のモノレールは工事の資材を運搬するために使われていたものと判明。
山頂は人で溢れていたので、少し先の方に移動してみる。

すると白神山地の山並みが素晴らしい。

西側、白神山地南部の眺め。

 


白神山地全体の地図も無く、山座同定は困難だったが、この山だけはすぐ分かった。

前日登ったばかりの藤里駒ヶ岳。記録はこちら。 



白神岳方面の眺め 




北側に岩木山が大きい。




南西、男鹿方面の眺め 。




晴天に恵まれ、素晴らしい展望だったが、
南側と南東側は太陽が有る関係か、逆光気味で見えづらかった。

湿原を見下ろす。奥の山々は十和田湖の外輪山。 


山頂で昼餉の後、湿原を少し回ってみる。
池塘の水は真っ青だった(晴天の証拠)。





 

八甲田連峰




岩木山を入れた湿原風景。










このお山、半夏生の日(7月2日頃)には山頂神社で例祭が催されるとのこと。

その時期、湿原には花が多いとも聞く。可能ならばまた来てみたいものだ。


以上。


 


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