538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

おんな極悪帖

2009-03-26 23:58:18 | 邦画
大映が経済的に立ちいかなくなってきはじめて
恥も外聞もなくエロ路線にシフトし始めたころの作品だと
思うのですが
そこは老舗大映だけあって
時代劇の美術にはそれなりの力量なのが
ちょっと感慨深いものがありましたねぇ

安田道代さん主演
いききと悪女を演じてました
本当に小気味いいように

ある意味大映時代劇のお姫様だった安田さんの
双肩に大映の未来がかかっていたようで
お姫様を封印されて

こんな表情からしてワルができるとは・・・
しかしハダカはボディダブルでしたね
ヨリは顔映さないし
ヒキは顔をカメラからそむけていましたねぇ

っていうか、エロ路線初期ですので
ハダカほとんどなしなんですけどね。

田村正和さんがこれまた二枚目の悪役を
そして怪優岸田森さんが定番の役どころを

出てくる人が全員悪なんですね
そしてなんらかな形で命を落とす

そこいらがこの映画の見せ場になってる
池広一夫監督がどアップと引き絵で豪快な映像とテンポを
谷崎潤一郎原作の「恐怖時代」を星川清司が脚色

星川清司といったら日活でずいぶんやくざ映画を見たような気がするのですけど
映画というものを本当におもしろいものにしえくれるシノップスを
書く人という認識はあるのですが

小山明子さんが美しかった。

変態家族 兄貴の嫁さん

2009-03-25 23:53:45 | ピンク映画
周防正行監督作品
監督の出発点がピンク映画という方が最近世界的に
大きな賞を獲得されてましたが・・・

いきなり富士山の映像が・・・
ほとんど松竹のロゴのパクリですよね
っていうかよく似てましたねぇ

小津安二郎映画のパクリというかオマージュ
あるいはリスペクト
それともパロディ

小津の作品が周防監督の体に完全に染み付いちゃってる感じ
ある意味すごいですよね
小津作品をまんまなぞってるようで・・・

大杉漣さんはセリフ回しから、表情演技の端々に笠智衆を
いれちゃってるし

娘や嫁さんのセリフもどこか棒のように
小津作品
のしゃべりですよね

日本家屋も昭和2,30年代の家屋だし

飲み屋はゴールデン街の映像みたいでしたが・・・
川は多摩川でしたね
土手は川崎側の丸小橋付近

鉄橋をはしる電車は東急東横線
電車は東急車輛のグリーンでしたねぇ

嫁さん役の風かおるさんの
体系もどっか古い日本人の下半身安定型
しかし乳はおっきいでしたね

低予算でつくって
エロシーンをいれてれば
作者のいいように撮れる風潮なのでしょうか

あまりに小津をリスペクトしてるせいか
濡れ場はたくさんあるものの
ピンク映画の役割としてのカタルシスはかなり不足してましたね。

お父さんがお嫁さんと
っていうラストを期待していたのですが・・・
そこいらは観客の脳内でエンドマークの後に映像化
ってことでしたか

60分のオールカラーでしたね。
しかし変態家族といっても
誰も変態じゃなかったような・・・

女番長(スケバン)ゲリラ

2009-03-23 23:06:19 | 邦画
スケバンシリーズ3作目?
ブルースがとれたようですねぇ

杉本美樹さん主演
池玲子さんがちょっと生彩がなかったですが・・・

依麻遼子さんが敵役ではあるのですが
まだ端役の域から抜けきれていませんね。

京都にやってきたスケバングループ
て、このシリーズ何作か系統だてて見てはいませんが
どうも東映京都製作なのですね(たぶん)
って、京都ロケばっかですし

でも伊豆までロケに行ってますやん
成瀬正孝さんの芝居が重いんですよね
本人はカル~イ役をえんじてるようですが

スケバン連中の演技が軽いんで
余計重く見えてしまう

っていうか女優陣の演技力がない
と、言ってしまえば身も蓋もないですけど・・・

そういや成瀬さんだけでなく
林彰太郎もちょっと芝居しすぎみたい

もうちょとスケバンVS暴力団
とのアクションのカタルシスに
物足りなさを感じるのですけど・・・

岡八郎さんとか、京唄子・鳳啓介のコメディリーフが
生きていないのがちょっと残念!!

なんだかやっつけ仕事というか
製作日数がきつい中でつくりあげたといった感じが否めなかった。

名和さんのエロシーンにしても
なんか名和さんらしさがないような
相手役の三原葉子さんも生彩なかったなぁ

杉本美樹にも勢いが感じなかったし・・・
すべてに消化不良な映画でした。

ステイ・オン・トップ 色じかけの成功

2009-03-22 19:24:09 | TVムービー
ペイテレビ専門のTVムービー「エマニエル2000」シリーズで
エマニエルを演じてる
ホーリー・サンプソン主演のPlayboyチャンネルムービーコンテンツのひとつ
ですねぇ
こういう映画が過激になってるので
最近は洋ピンの需要も皆無なのでしょうか

現代を生きる人間を切りとって見せてくれてますね
広告業界の女の戦い

女の戦いだから
もちろん武器は己の肉体

で、こういう映画が製作されるというわけで

ホーリー・サンプソンさんは
「エマニエル2000」のシリーズでは
おっぱいが小ぶりで乳首がピンクに屹立していた印象が
色濃く残ってるのですが
って7本ほど過去に見てますが

その時よりおっぱいが二回りほど
大きくなってらっしゃるのにちょっとびっくり

「エマニエル2000」で共演されてる
シャウナ・オブライエンさんもデビューのころと
比べると格段とおっぱいがでかくなっていましたが・・・

ホリーさんもシリコンいれちゃってましたね
ボンとでかくしたりはしてませんが
かなり大きくしてました

ビキニのブラジャーから乳首が突起していて
シリコンおっぱいでも乳首の屹立は健在でしたので
とりあえずそれはよかったのでは
ありますが
前の方がなんとなく親しみやすい乳ではありますねぇ

それにしても出てきた女優さんすべてが
ビーバーショットさらしておられたのにはびくりしました。

キスト

2009-03-21 23:49:19 | 洋画
「赤い部屋の恋人」のモーリー・パーカー主演
監督のリン・ストップケウィッチって女性なんですね。

お話は死体愛好
つまり死姦のお話。

でも死姦シーンは女性監督だけに効果的にライトを照射して
全体にハウリング気味にきれいに撮ってましたね

だからモーリー・パーカーの体中のそばかすと
顔のそばかすが白く抜けてたのですね

恋人とのベッドシーンや
日常のシーンではやっぱ顔じゅうのそばかすが
すごかったですが
それがごく普通のどこにでもいる
ガールズネクストドア(隣のお姉さん)になっていて
作品自体にリアリティを加味していたような

10年くらい前に見たので内容は
死体にまたがってるコトしか記憶になかったのですが

恋人の行く末は
二人の関係というか
男が女の死体愛好に気づいて
あれやこれややるところから読めましたけど

死体は硬直しちゃってるので
男性は普通サイズのまま硬くなってるということで
なんて下種な想像しながら見てましたけど

生きてる男性とのSEXに満足できず
恋人との満たされぬSEXのあとに
死体を愛しにいくという

考えたらそらおそろしく
不道徳な映画ですよね

アンバーマンというか死化粧師
という職業は外国にはあるということを
映画を通して知ってはいました。

ということで外国には「おくりびと」みたいな
映画を許容できる素地がもともとあったということで
アカデミーにつながったのかもしれませんね。

日本ではマンガでしか死化粧師の存在はしらないし
ましてや「おくりびと」という映画が上映されるまで
葬儀屋さんという認識しかなかったですものね

ちょっと話題がずれたようなので
ここいらへんで・・・

肉屋

2009-03-20 23:52:08 | 洋画
1998年制作のイタリア映画。
日本での配給はあのアルバトロス

洋ピン映画といってもいいのですが
そのカテゴリーに入れるにはあまりにも
描写がソフト

主人公の女性が草食主義とか
どっから見てもギンギラギンの肉食人種の
エロス芬芬でして
貧血で倒れて肉を食え

というストリーには笑えた
しかし、その反面
主人公が野獣性におぼれていく肉屋の亭主には
そんなに野卑さがかんじられないのですけど・・・

それにしても
肉屋の亭主が服を脱ぐシーンで
ズボンのベルトをズボンから外すところがあったのですが

そんなことしないよな
わざわざズボンからベルトをはずすなんて
と、思ったのですが

何日か泊まり込んで性行為を続けるのだ
ということを何気ないシーンで表現していたんですね

肉屋の亭主に精神がおぼれていきそうな
主人公が千千に乱れる心をもてあまし
町をさまようシーンは
下町の男たちの働く肉体が渦巻くいてるとか

この監督結構細かいところに気がきいた
絵をつくってるようですね。

ラストどうなるのか
主人公の旦那が帰ってきて・・・
などと想像して見てましたが
そんなドラマはありませんでしたね。

兄弟仁義 逆縁の盃

2009-03-19 23:59:19 | 邦画
東映着流しやくざ映画のシリーズものの1本ですね。
シリーズも終焉に近づいている時代の作品でしょうか

長谷川伸のまたたび最高傑作「瞼の母」のパクリというか
リメークでしたねぇ

見てて思ったのですが
「瞼の母」はおいといても
この時代の東映やくざ映画ってシノップスは同じなのですね

使い古されたシノップスを手を変え品を替えして
延々とプログラムピクチャーを制作しつづけてきて

突然観客がいまだ見たことない
「仁義なき戦い」のような作品にぶちあたれば
ヒットしないわけはない

さて兄弟仁義ですが
タイトルに由来するのは若山富三郎の方なんですね

山下耕作監督が格調と様式美をモットーと
して描いてきたやくざ映画の
王道を歩いていたといってもよい「兄弟仁義」を

鈴木則文監督は様式美を
ある意味壊してるような気がしてるのですが
そういうところからも
時代が着流しやくざ映画を求めなくなってきていたのだなぁと・・・

時代を反映して公害をもちこんでいるんですね
四日市の海でしたか
桜町弘子さんのバスのシーンまで
千葉の海だとばっか思っていた(汗

ところで桜町さんのエピソードって
サイドストーリーにもなってないのですが
いらないと思ってしまいましたが

母と子のエピソードにはかかせないシチュエーションなのでしょうか

それにしても薄幸の女性を演じさせると
いい色気(映画的にですよ)をだされる方ですよね
「総長賭博」とか「戦後最大の賭場」とか見事だった。

東映時代劇黄金期にはおきゃんな町娘なんかを
明るく演じてらしたのにねぇ


シャドー・フューリー

2009-03-16 23:35:01 | 洋画
カテゴリーを洋画にしてるのですが・・・
スタッフスーパーには、プロデューサーから監督その他
ほとんど日本人の名前ばっかでしたね。

日本マネーとスタッフで作られた
米国ロケで作った映画なのね

ということで、サムライがハリウッドをたたっ斬る
なのか・・・

「パワーレンジャー」の監督ということで
SFXとかワイアーアクションとか
ふんだんに使ってるのですが


多少チープ感が否めなかたのは
何もバス・ルッテンとか、金髪乳首ピアスのお姉ちゃんの
せいだけではなかったようですが

面白くはないけど
手堅い映画にはなっていたようですね

パット・モリタも出演されてたのが
ある意味映画を絞めていたかしらね・・・

クローン人間の失敗作
がゾンビみたいなのには笑ったけど
ちゃんとよだれたらしていたりと芸がこまかいですけど

B級アクション映画としてそれなりに
時間つぶしになる。

見ていて飽きはしないけど
あんまりここで書くこともあんまない映がでしたねぇ

ICHIGEKI一撃

2009-03-15 23:51:36 | 洋画
スティーヴン・セガール主演・製作の映画。
人身売買がテーマですか
この人社会問題を前面に打ち出してくるアクション映画を作るのが
ここのところ多くないですか
その分、アクションというか
ご自身の活劇シーンが減ってきてる

だからこの映画もあんまし面白くない
というか、敵役のほうにも強そうなやつらがでてこない
んですよね

社会問題といえば、「沈黙の要塞」だったでしょうか
自然保護と環境問題で
映画のラスト5分ぐらい
とうとうとメッセージを述べちゃっていたような気が・・・

今回も冒頭大自然の中で鳥獣保護してる役どころ
てっきりそっちに行くのかと思いましたが

遠いポーランドまででかけて
たった一人の少女を単身助けに行くんですね

強い強いセガールおやじを創造してきたのに
もう還暦超えたのかしら
あんまり、アクションしないし
ガバメント撃ちまくるシーンも少なかった

剣劇もなんかあっけなく終ってしまい
見せ場がほとんどない
消化不良なB級アクションでした。

セガールが持ってた剣って
鍔が面白かったですが剣先から判断して日本刀ですよね

ポーランドだからワルシャワでしょうか
観光映画と思えばいいわけでしょうか

ポーランドの女刑事が・・・
セガールおやじは必ずいい女を脇に据えてくる
だからつまらなくても、また見てしまうような気がする。

さくらん

2009-03-14 23:51:07 | 邦画
写真家蜷川実花さん初監督作品
写真家さんらしい感性のポップでキッチュな映像を楽しませてもらいました。

江戸の花魁のお話
白塗りも控えて今様のちょと濃い目の化粧で
土屋アンナの顔がどちらかと言ったらバタくさいので
白く塗ったらやばかったと・・・

ある意味所作事の世界ですけど
言葉使いもちょっと郭らしい言葉をいれたりしてますが
花魁や江戸時代の人たちが語る口語ではないような

随所に浮遊する金魚は
苦界に生きるお女郎さんたちの比ゆ表現なんでしょうか
ストーリーの中でも金魚鉢の中でしか生きられない
金魚鉢の中にいるから美しい
みたいな台詞が語られてましたが

あと比ゆといったら桜でしょうか

近松が浄瑠璃世界で描いた世界観を
テーマにしていたようですねぇ


ということで、ここからちょとネタばれ























吉原から足抜けするとうことは
「死」を意味してるのですよね
郭男衆と花魁の足抜け
捕まれば厳しい私刑が待ってるわけで

幸せそうに桜並木の下を歩くラストシーンは
この世ではなく
あの世でてめぇらしく生きてる二人の姿
と見たのは・・・

女流監督らしい濡れ場で
菅野美穂さんと木村佳乃さんを堪能させてもらいました。