538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

デコトラ・ギャル奈美

2011-02-28 00:22:29 | 邦画
OVなのではありますが、一応公開されてますので
邦画のカテゴリーにエントリーしておきます。

城定監督と言うことで期待しすぎていたのかしら
あんま面白くはなかった

低予算、限定されてる日程と全篇ロケという
Vシネではそれなりに頑張ってることはかなり評価できます。
タイトルの示す通り
鈴木則文監督の「トラック野郎」のオマージュ


予算の半分は多分デコトラの賃借金で消費されてるんでしょうね
だからトラック同士の
積み荷の早送りバトルとかあるけど
「トラック野郎」みたいにデコレーションの壊しとか
泥かっぶりのシーンは無い

主役を女トラッカーにしてるのがみそ
これでVシネお得意のエロが前面にでてこれる
したがって主役はAV出身の吉沢明歩さん
それなりに頑張ってましたけど

女トラッカーとして男まさりのキャラ設定ですから
温泉に入るハダカシーンはエロシーンとしてOKですけど
できるなら男との絡みというかSexシーンは
もう一人のエロ要員に専属させて

奈美にはあるいみ
いつ吉岡クンとSExするのかと期待させておいて
結局Sexシーンは観客の期待をはぐらかせて
無いというシチュエーションにしてほしかった

キャラをそこまで立たして
吉沢さんのSexシーンなしだと企画には通らないかな

そこんとこしっかりしの奈美のキャラ付けがあると
面白かったんだけどなぁ
と思うのは 私だけ?

落ちの泣かせどころは脚本(城定さん)の勝利でしたが

奈美の唐突なSexシーンと言い
カタルシスに欠ける感は否めなく
そこいらに不満があったのが
面白くなかった
ということなのかしらねぇ

しかし布団も敷いてなく
畳の上でのSExって
男は正上位だと両膝火傷するんだけどなぁ(汗



デコトラ奈美シリーズ3作目には亜佐美さんが
出演とか・・・楽しみ

ストーン・カウンシル

2011-02-27 22:19:08 | 洋画
2005年製作で、2007年のフランス映画祭招待作品を
あのアルバトロスが日本で一般公開したものの
DVDを見ました。
って、イタリア女優モニカ・ベルッチさん目的で見ました。
けっこう映画的には面白かった

モニカ・ベルッチさんも、40を迎えて
もう母親役もできちゃう年齢
って、治生活でも母親でありますねぇ

そういうことで子を思う一途な母親の愛情映画
と言っても、血のつながりはない親子関係なのですけど

フランスでは有名な作家が原作の
サスペンスというかある意味、ホラーテイストと
ファンタジー
さらに西洋人の憧れる東洋思想を前面に押し出した内容でしたね

動物
とくにグリズリーや鷲、蛇のシーンにCGをつかってるだけで
あとは実写ですか

最近デジタルメディアの映画ばっか見てますので
なんか、こういうフィルムの荒れた質感を持った映像って
けっこう見てるだけでワクワクしますねぇ

こんなところにも多分
監督さんも映画というものにこだわりを持ってるようで

博物館で電話しながら
子供が自分についてきてると思いこんで歩きまわり
子供とはぐれてしまうシーンを
ワンカットの長回しで撮影してたり

前半のシーンで張っていたたくさんの伏線というか
観客ほったらかしの意味不明なシーンを
しっかり後半で謎を解き明かしながら回収してくれる爽快感

とくにモニカ・ベルッチさんを使っていながら
中盤のシャワーシーンではスリガラス越しのショットや
肩から上だけのアップで観客をじらしておきながら

ラストでモニカさんを全裸にさせてのヘアヌードという
意外性で映画のもつ魅力全開で堪能させてくれますねぇ

ストリー展開はちょっともたつきますが
ベルッチさんの素ッピンメイクのお姿と

フランス映画界重鎮のカトリーヌ・ドヌーブさんを
見てるだけでしあわせな映画でした・・・

大阪府警潜入捜査官

2011-02-26 19:18:13 | 邦画
OVなんでしょうね製作本来は
でも公開された様ですね
2006年のVシネ

主演の潜入捜査官にはTV「相棒」シリーズで
監察官を演じてる神保悟志
元福岡県警の刑事が
大阪府警本部長中原丈雄の密命を帯びて
麻薬捜査のため大阪のやくざ組織にもぐりこむ

そのやくざの組長に誠直也
カシラに成瀬正孝と元東映さんの役者さんをそろえてる
さらに藤真理子さんもスナックのママ役で
いい役どころにてご出演

監督はVシネの大御所秋庭貞明さんだから
それなりに手堅くまとめた作品になってるのですが

企画段階ではVシネ常套手段のⅡ部完結だったのかしら
106分というVシネしては長い尺ですし

前半の麻薬捜査段階で絡む
ヤクちゅうの未成年女子を救う話と

後半の福岡県警時代の取り逃がし殺人犯の
話題と二つ盛り込んでるので
なんだか中途半端感は否めなかったですけど

なんで本部長との連絡に競艇場で
それも堂々と顔つき合わせていて
こんなとこで密会していたらばれるんじゃないか
とか、つっこみ入れたくなりましたし
刑事がいくら潜入捜査とはいえ
背中いっぱいにくりからもんもんいれるかいな
なんてつっこみいれたくなりもしますけど

やくざのしのぎに不法滞在の外国人労働者を
からませたりして
それなりにリアリティ感もからませてるけど
そこはフィクションということで・・・



日本暗殺秘録

2011-02-25 20:25:07 | 邦画
ようやっとソフト化されましたねぇ
笠原和夫脚本
中島貞夫脚本・監督作品
2時間22分の長尺映画

幕末の桜田門外の変から2.26事件まで
明治・大正・昭和の暗殺事件9件を
東映オールスターで

月4本の映画を製作して自社直営館の番線にのせるという
粗製乱造の映画製作だからこそ
こういった怪作というか傑作がたまに生まれるんですね

笠原和夫さんの対談本『昭和の劇』を読んでますと
かなり精力的にこの映画のために取材されてる
映画作家と言うか、
脚本家としてのエネルギーがはんぱじゃない

昭和44年公開というと
世の中どっちを向いても全共闘時代
東映ヤクザ映画にみんなのめり込んでた時代に

あえて東映さんはこんな映画をつくりだして
ラストのテロップで観客をつきはなしてくれましたね

もちろん娯楽映画ですから
イデオロギーなんてものは主張せず
ただただケレン味たっぷりに
ドキュメンタリータッチで暗殺部分だけを
クローズアップして

血盟団事件の背景を
これまた1本の映画として成立するような組み立てで
1エピソードにしてみせるという
千葉真一さん大熱演でしたねぇ
そうでしたか、田宮二郎さん東映初出演ですか
白い海軍軍服が凛々しかった

鶴田浩二さんやっぱ泣きの磯部中尉でしたね

これが東映最後の出演作でもある里見黄門さん

高倉健さんは軍服を着てましたけど
日本刀の振り方、刺し方
どっから見ても花田秀次郎さんにしか見えなかった

そんな中、ギロチン団の古田役の高橋長英さん
若いですねぇ
爆弾買うお金がほしいなぁ
と言った夢見る顔が
なんかイケメン小栗旬に見えてしまたのはご愛敬でした





ローマ、愛の部屋

2011-02-24 19:58:50 | 洋画
スペイン映画だそうで、
フリオ・メディム監督が
このブログでも記事にした映画「ベッドの中で」に
インスパイアされて作った映画だとか・・・

ということで、ローマで出会ったスペイン人の女性と
ロシアの女性の一晩の恋を描いてます

原題が「Room in Rome」
アメリカ版のDVDですので、スペイン語のタイトルは
まったく不明ですけども
Room in Rome
完全に韻を踏んでる(笑

先にも書きましたが女同士の愛のお話ですので
レズシーンもたっぷりあり~の
なんですが・・・

主役の女優さんたち映画の108分の尺の
なんと90%が全裸での演技
こんだけハダカばっかだと
もう色気なんてどっかに飛んじゃって

逆にシャワー浴びながら愛を確かめ合った後に
お互いがバスローブを着せ合うシーンがあって
その真っ白なバスローブ着たすがたに
なんかエロチシズムを感じてしまいましたねぇ

ここいらもたぶん監督さんの計算なのでしょうね、きっと
そうですよ、だって
スペイン人のアルバがレズということで
彼女の服装はパンツにTシャツ、半そでカッターシャツをはおってる
まさにレズでいうところのステレオタイプなタチのいでたち

さらに、ホテルの男性従業員に全裸で向き合うときも
どこも隠したりしない
そうですよね、レズだから男を意識してない、
羞恥心がないという
監督さんもきちんとそこいらをさりげなく演出してる

ロシア人のナターシャは結婚寸前の方ですので
ワンピ着せてる

PCでお互いの家をググるシーン
グーグルの検索だったのでしょうか
日本でのロゴとは違うので別会社かもしれませんが

ラストその検索画面がローマから宇宙にズームアウトしていくと
なんとイタリアのブーツ似の半島が靴先の方が上になってる
つまり南が上の球体になるんですねぇ
地図もところかわれば品変わる

さらにワールドワイドですよね
二人の共通と言うか意思疎通の言語は英語
本音で独白するときにはそれぞれ
ロシア語、スペイン語という
いやいろいろと面白い発見をさせてもらいました。

って、エロ映画と思って見てましたけど
LGBTを真正面からきちっととらえた映画としてもみれます
粋な映画でした

安藤昇自伝 渋谷物語

2011-02-23 22:54:44 | 邦画
昔、東映で安藤昇自身の主演で
「やくざと抗争 実録安藤組」
「実録安藤組 襲撃篇」
「安藤昇わが逃亡とSEXの記録」
および
「実録私設 銀座警察」
でさんざん映画化されてきたものを
なんで今更リメイクしたのかよーくわかんないのも事実だし

その安藤昇を村上弘明が演じてるのもなんか
ミスキャストな感じが否めない

戦後の闇市を再現されたセットとかは
それなりに評価はできるんだけど
新たにセットを組んでるので建物の汚さとか
人物の着てる服とかがきれいすぎで
戦争に疲弊した人々の姿とか
戦災に焼け残された町の姿とかは
あんま表現できてはいなかったですよね

2010年に公開された
「十三人の刺客」のリメイク版では
宿場町のリアリティを出すため
宿場のセットを1年前に組んで
風雨にさらしたとか
これは行き過ぎとはおもいますけど
最近のハイビジョン撮影だと
やっぱここまでしないといけないのかもしれませんね(汗

さて村上さんの安藤昇は
モダンなギャングといったイメージ
タイトルに「渋谷」と謳ってることから
やっぱ女性観客を企画対象にしちゃってるのか

やくざの泥臭ささとエロを封印しちゃって
戦後日本の復興の姿を描きたかったのか
暴力でのしあがっていく男たちのギラギラ感も薄く
かなり中途半端な映画でしたよね

実録もののVシネの方が金掛けなくても
この映画よりなんぼか面白いものを作れてる

もう横井さんも故人ですから
仮名にしなくてもよかったような気がするのは
私だけ?

やっぱ出てきましたね安藤昇ご本人が

Baby's Breath~ママになろうよ~

2011-02-22 23:18:35 | 邦画
持病のメニエール病が季節の変わり目に突如というか

春秋に出てくることがあり
映像とか動くもの、TVもあんま見られないんですよ
目が回って吐き気がするんです
周期的に・・・

四大陸フィギュアは、はきけこらえてみてましたけど
ようやくおさまったようなので
中古DVD5本をリハビリ兼ねて新宿まででかけて購入して来ました

「歌謡曲だよ、人生は」「吸血ドクロ船」「花の谷」「ユメ十夜」
そして元パイレーツの浅田好未さんが腕ブラしてるジャケットのDVDを発見
それがこの映画「Baby's breath~ママになろうよ~」

そういや、相方の西本はるかさんが「闇の中」なんて映画で
脱いでたな・・・浅田さんもそんな感じか
って深くタイトルもジャケ裏の梗概も見ずに買ってきちゃって

即鑑賞
いや見事に裏切られましたね
っていい意味で裏切られた映画だった

浅田好未さんが妊娠5か月の身重で考えられた映画でした

団塊の世代が高齢化を迎え
超高齢化な現代日本
さらに2005年から少子傾向が強くて
日本の潜在人口が減少化にすすんでいってる

そんな中子供を産もうという
原題の若者に向けての教育映画というか、啓蒙映画だったんですねぇ

不妊、不育、授乳拒否、乳がん
といったさまざまな問題を提起している
ある意味感動的に、時制を現代過去と紡ぎながら

主人公役の浅田さんの実際の出産シーンをラストにして
母親としての感動を見事に描出してましたねぇ

旦那さん役に金子賢さん
リストラのはてに、交通事故で亡くなるという
そういう逆境にもめげずに子供を産むというドラマ

リストラされて、交通事故
この主人公の生活費っていったいどこから
母親とも一緒に住んでないし
仕事もしてないし、って今後の生活設計も何もなく
っていう突っ込みはなしで
ただただ子供を産もうというお話でした

浅田さんも膨らんだおなかを
シャワーと風呂の2シーンでさらして熱演
母やは強しということでしょうか

いろいろつっこみどころはりましたけど
ある意味さわやかな映画ではありました。



Another XXダブルエックス マトリの女

2011-02-17 02:00:14 | OV
東映ビデオ制作のVシネマ人気シリーズ
ダブルエックス7作品を経て
次世代シリーズとして生まれた
AnotherXXシリーズの第4弾

都合11作目でシリーズ終焉記念作になるのかな
日活ロマンポルノ出身の池田敏春監督作品
坂上香織主演作

麻薬取締官の潜入捜査を描くハードエロス作品だとか
ジャケットの惹句には


刺青タトゥー・麻薬ドラッグ・凌辱レイプ
堕とされた女。


と、あるとおり潜入した女主人公は
胸に薔薇の刺青をいれられ
純度100%のシャブを打たれ
あげくに正体がばれて凌辱されたあげく殺される羽目に・・・
って、捜査が雑なのと
好奇心満々にしのびこんでいき
いろんなことというか確信にふれて尋ねすぎ

あ、舞台は新宿歌舞伎町
中国マフィアと日本のやくざが裏社会を牛耳り
麻薬の取引を仲介役の隆大介の指導ですすめていく
主人公はこの男の情婦に

って二人の出会いの時
あんなふうにお互いが自己の過去を
あんなに簡単にしゃべるかなぁ
過去の生い立ちをしゃべることでそれぞれの人物を
台詞でしょうかいしちゃうんだもの
説明台詞すぎて
テンポもなにもあったもんじゃない

おきまりの濡れ場で坂上香織が
絶頂を迎えそうな時にあえぎながら
「くる、くる、くる~~~っ~~~!」って
言ってましたねぇ

日本はたいてい「いく」なんですけど
アメリカでは「cum cum cum」ということで
「cum」は「come」なんですよね
だから坂上香織に「くる」といわせてる脚本に
「ほーーーーッ」と感心しただけで

ホンがわるかったのでしょうか
池田監督作品にしては
池上さんのおっぱいを楽しむだけの
キレのない作品でしたね

隆大介さん最初の方で気を失うほど片貫通した銃創を負ったはずなのに
そのごでの坂上さんと何回も濡れ場をえんじてるのに
隆さんの左肩に傷口ひとつ無かったのには笑っちゃいました

おひさしぶり

榎木兵衛さんが佳境中国人として好演していたのはうれしかった(笑

池田敏春さんが三重で入水自殺されたそうで 合掌



シルク

2011-02-16 01:18:33 | 洋画
2007年イタリア・カナダ・日本の合作映画
感動のスぺクタル・ラブストリーなんだそううですが・・・

いやはや、役者さんに魅力ない映画だった
フランス人が日本に蚕の卵を買いに来るお話

物語は1862年からはじまる
って1862年といったら
日本は幕末ですよ
そんな日本にユーラシア大陸を横断して
ウラジオストックから船に乗り
酒田港から陸路松本まで

花咲くフランスから雪深い日本まで
って季節の推移で時間経過をあらわす演出は映画文法ですねぇ
その行程の雄大な景色はCGでしょうね
日本なんか深山幽谷の川をわたったりしてますから

西洋人の憧れるfar eastなんですね
ユーラシア大陸北周りのもう一つのシルクロード

日本の温泉につかる芦名星なんかも
東洋の神秘なのかな
日本人から見るとボテっとした唇からか
彼女に神秘さは感じない
ってのは、私だけ?

茶道じゃなく煎茶道なんですね
おもてなしにしては相手のお茶飲むって
どっかから持ってきた聞きかじりな茶道と混同してたり(汗

露天風呂にはつからずに
風呂桶には浸かってる主人公の思考回路も
なんで芦名星に惹かれていったのかよくわからないまま
風呂で手紙もらったり
さらに自分の代わりに若い女をあてがわれたのを
据え膳食わぬは
とばかりいただいてしまうのも
よーくわかんない

ってこの据え膳女でオールヌードというか
ヘアヌードを披露してるのが渡辺奈緒子さん
「nude」を見てちょっと気になってこのDVDを購入したのですけど

日本側の女優さん芦名さんも露天風呂で
バストトップをさらされてましたけど
日本映画の「ジュテーム」えはさらさらさらされてません
どういうこと?

キーラ・ナイトレイもベッドシーンでは
バストとっぷまで出しての無駄脱ぎされてます

観客の女の子がラストのどんでんがえしに共感される映画だと思いますねぇ
ということで、そんな女の子についてきた
男の観客へのサービスカットとして
キーナ、芦名と渡辺のヌードが用意されていた
ということなんでしょうね

他に見るところないので
そうなんだ、尊王攘夷を唱える連中は
確かに幕府が体制なら反乱軍なんだとか
大政奉還後、西洋ヨーロッパ諸国と結ぶ通商条約
って不平等条約だったんだよなぁ
スエズ運河って明治維新と同じ時に開通してたんだ
すげーな

田舎の闇の蚕商人がなんで英語しゃべれるんだ
フランス人たちがなんで英語しゃべってるんだ
なんで日本人女性がフランスで娼館営業してるんだ
なんて突っ込み入れるのもばかばかしい映画でした。

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

2011-02-15 00:34:05 | 洋画
とうとう「ミレニアム」も最終章ですね
原作者の方が亡くなられてるので、もう続きは無い。

2と3はつながってるので
映画も2、3合わせて5時間強の尺を要してる
2のリスペットのある意味孤軍奮闘での
敵討ちに呼応して

3でのリスベットは撃たれたこともありますが
全然動かないでミカエルがその分がんばってるのではありますが

雑誌記者というかジャーナリズムのはしくれで
生計を立ててる方にしては
おのれを過信し過ぎてるというか

ジャーナリズムの正義ならば
何をしてもいいといった感じで
事実の裏付けをとるためなら脅迫はするは、
刑事警察には秘密にするは、
同じ編集者仲間の危機は全然きにしないという

まさにエゴイストのかたまりみたい
というかステレオタイプのジャーナリストですよね

小説読んでるときはそのことに気付かず
ストリーテリングに翻弄されて読み飛ばしていたようですが
ミカエルの言動、行動に作者はある意味
現状マスコミへの批判めいた
メッセージを込めていたのかもしれません。

裁判の公判資料とか
無罪のための証拠集めにしても
すべて非合法のハッキングで入手したものばかりですものね

フィクションじゃなきゃ裁判所だって
ハッキングで手に入れた文書なぞ
証拠としてあつかわないか
逆に提訴されちゃいますよね。

長編小説ありきで作られた映画ですから
いかに原作を換骨奪胎して面白く見せるかが
制作者の腕のみせどころですが

リスベットが裁判に臨む時に
モヒカンヘッドに厚化粧、
ピアスにパンクファッションという

いかにも裁判に似つかわしくない格好の演出をされてましたが
あそこは映画作者としてはいい演出でしたね

裁判の方に気をとられていて
金髪大男のことすっかり忘れていました(笑