538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

兄弟仁義 逆縁の盃

2009-03-19 23:59:19 | 邦画
東映着流しやくざ映画のシリーズものの1本ですね。
シリーズも終焉に近づいている時代の作品でしょうか

長谷川伸のまたたび最高傑作「瞼の母」のパクリというか
リメークでしたねぇ

見てて思ったのですが
「瞼の母」はおいといても
この時代の東映やくざ映画ってシノップスは同じなのですね

使い古されたシノップスを手を変え品を替えして
延々とプログラムピクチャーを制作しつづけてきて

突然観客がいまだ見たことない
「仁義なき戦い」のような作品にぶちあたれば
ヒットしないわけはない

さて兄弟仁義ですが
タイトルに由来するのは若山富三郎の方なんですね

山下耕作監督が格調と様式美をモットーと
して描いてきたやくざ映画の
王道を歩いていたといってもよい「兄弟仁義」を

鈴木則文監督は様式美を
ある意味壊してるような気がしてるのですが
そういうところからも
時代が着流しやくざ映画を求めなくなってきていたのだなぁと・・・

時代を反映して公害をもちこんでいるんですね
四日市の海でしたか
桜町弘子さんのバスのシーンまで
千葉の海だとばっか思っていた(汗

ところで桜町さんのエピソードって
サイドストーリーにもなってないのですが
いらないと思ってしまいましたが

母と子のエピソードにはかかせないシチュエーションなのでしょうか

それにしても薄幸の女性を演じさせると
いい色気(映画的にですよ)をだされる方ですよね
「総長賭博」とか「戦後最大の賭場」とか見事だった。

東映時代劇黄金期にはおきゃんな町娘なんかを
明るく演じてらしたのにねぇ