538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

江戸川乱歩の陰獣

2009-07-29 23:37:02 | 邦画
タイトルに銘打ってるとおり
昭和初期に江戸川乱歩の中編を
加藤泰が映像化

松竹で3本目の監督作品
前2作でも重要な役で香山美子さんを使われ
さらに脱がされておりますが・・・

今作で香山さんはじめてバストトップをさらされております
中年の体型は否みがたいのですが
思ったより乳首が出かかった
というか勃起されていたのでしょうか

主役のあおいさんよりも脇で軽妙な演技で
編集者の役を務めてる若山富三郎さんがよいです
この人の基本は喜劇的な役所かも
東映の「極道」シリーズも
硬軟使い分けてヒットしたと思うし
ちょび髭の熊虎親分も喜劇的でしたしねぇ

もう一人東映の重鎮
大友柳太朗さん
船着場の天然水洗便所に死体であらわれて
雨の中つるされてましたね
役者さんも大変だわ

そういや若い女性カメラマンとか言われて
桜町弘子さんも・・・

任田順好さんや汐路彰さんを使ってるの言うまでもないですが
任田順好さんって変な色気がありますよね
尾藤イサオ運転手もまいっちゃうのもわからなくない

田口久美さんのハダカは
シノップスのSMをしっかりと観客に印象付けることと
観客へのサービスでしょうね  きっと
って、ハーフかクオーターらしいけど
JAPANの血の方が強いですよね。

フランス資本で映画化されたのが公開されるらしいが
どうやら舞台が京都らしい
ちょっと見てみたいような

ヘアピン・サーカス

2009-07-28 23:50:05 | 邦画
東宝映画というか、子会社東京映画作品なのに
なぜかキングレコードからのDVD発売。
72年というと
東宝さんは映画を自社制作しないで
インデペンデンスに作らせて
配給業務だけで、東宝の劇場の
プログラムを消化していた関係かしらね。

現在の映画配給のシステムをこの時代に
確立あせて利潤を追求していたなんて
やっぱ小林一三イズム

それはおいておいて
五木寛之の短編(って五木さん短編のほうが多かった)を
永原秀一が脚色し、西村潔が映像に・・・

無駄のない映像と
無駄を排した人物構成と感情
この映画の主役はクルマ

撮影は首都高とか、東京や横浜の町中で
許可でるわけないようなシノップスだし
時間もかかるということで、たぶん無許可のゲリラ撮影
高速は車載カメラで、大坪善男さんがスタントのようで

A級ライセンス保持者の江夏夕子さんのドライブ映像は
別撮りインサートでしょうか?

町中でのカーチェイスの俯瞰映像は
コマ落とし?
追い抜いていくタクシーのスピードも半端なかったんですけど(爆

主役に本職レーシングドライバー見崎清志を使ったのは
ある意味正解かも
台詞まわしとか演技とかに余分な色気がなかった分

クルマが映画の主役になれた
映画好き、クルマ好きが見る映画でした。

こちとらは戸部夕子さんが目当てだったんですけどね
あんま活躍してなかった。

第7監房の女囚たち

2009-07-27 23:30:02 | 洋画
女囚映画と思って見たのですが・・・
ちょっと不思議な映画

冒頭は空港でライフル狙撃されるマフィア
消えたヤクをめぐり
マフィア同士の抗争で

女囚の父がとらえられそうで
逃げる逃げるで町中カーチェイス

その娘は監獄に
で、女囚映画お決まりの身体検査
看守さんが中指にサックはめて
肛門に・・・

シャワーシーンもふんだんに
そしてそしてホース放水
キャットファイトと
女囚映画のお約束をきちんと入れてくれるのです。

刑務所に探りに来てる女囚さん役の方も美人でしたし
言ううことなしなのですが

娑婆では主人公の父
マフィアの親分が逃げそこなって
銃撃戦の果てに・・・

そんなことになってるとは知らぬ主人公も
死んでしまう・・・(ネタばれスマソ)

ありゃりゃな展開なのですけど
ネタばらしはこの辺で

冒頭でも書きましたがホント
不思議な映画
描写もきちんとしてるのですが

ギャング抗争映画としても1本できるだろうし
女囚映画としてもちゃんとそれだけで
1本の映画として存在可能
ということで
1本で2本分楽しめる映画なんですが

詰め込みすぎ感は否めませんでしたが
中途半端な感じにならなかったのは
女囚役の女優さんがそれなりに見られたから
かしら?

爆破3秒前

2009-07-25 23:58:57 | 邦画
大藪春彦原作『破壊指令No.1』を
脚本・永原秀一、監督・井田探、主演・小林旭
で日活が映画化

ある意味大藪作品はドライなんですが
日本の諜報組織のエージェントとして
小林旭さんだとドライな感情が希薄なのは仕方がない
のですが、ある意味頑張っていたのでよかった

そしてその国家組織を脱退した設定の
高橋英樹さん
どちらもドライになりきれてませんが

映画としてはよくできてるとは思います
お金も結構使ってるのか
ラストはヘリコプター2台も使うし

外車1台崖から落としてる
どういった状況でつくられたのかしら
ゴールデンウィークとか正月映画だったとか

今になっては知る由もないけど・・・

ギャング組織に葉山良二・名和宏という
名和さんちょび髭はやかして
楽しそうに拳銃ぶっ放してましたねぇ

67年の製作なんですが
原作にのっとてということでしょうか
戦後20年以上たっても
戦争を引きずってるのねぇ

マイトガイが体張ってアクションに臨んでましたが
ビルからビルへってスタントマンなし??

時代でしょうかねぇ
007張りの小道具が
でもちゃちでしたけど・・・

エル・コロナド 秘境の神殿

2009-07-24 23:50:06 | 洋画
いや、それなりに楽しめましたですよ
B級低予算映画
「インデペンデンス・デイ」や「デイ・アフター・トゥモロー」の
SFXのスタッフが作ったというだけあって
CGはかなり評価できます

って、そっちにお金をかけて
動く人間、つまり役者さんにお金をケチったってことかしら
ヒロインがどっから見てもヒロインじゃないし
ヒーローもイケてる風貌は全然ない

でも映画って映像で見せる一大スぺクタル
ってことをSFXで示してくれたのがこの映画と
思えばいいわけで・・・逆転の発想ってわけ

今にも落ちそうな橋の上で戦闘機と闘うシーンと
その橋が落ちていく危機一髪のシーンなんかは
B級映画の枠を超えた映像造詣で
流石だな  と

このシーンだけで後のストリーはもうどうでもいいですよ
日本のタイトルに「秘境の神殿」とついてるわりには
神殿がなんの役にも立たずに
CGの技術力の誇示だったりというのも忘れてあげますよ

脚本的には
ヒロインの時間つぶしモノローグから
始まるのですが
それ自体がラストにドンデンというとこ以外に面白みはないですね。

DVD初回版のパノラマジャケットは
販売会社日活の知恵ですか
でもジャケ写とストーリーのものの見事な乖離具合には
笑うしかない。

やくざ戦争 日本の首領(ドン)

2009-07-23 23:35:17 | 邦画
「仁義なき戦い」のヒットに気をよくした東映が
「仁義なき戦い」の原作者飯干晃一作品を
超大作やくざ映画として製作した超巨編ではあるが

「仁義なき戦い」で生まれた
せっかくの新しい波を

外部から佐分利信という名優を呼んで
中島貞夫がメガフォンをとり
渾身の映画にしあげたのではありますが
鶴田浩二というふる~~~い気質で映画化

役柄も任侠というしがらみを十分に背負って
最後まで自分の生き方と
擬似親子の関係を大事にする体質を
鶴田浩二という人間そのままに演じてました

そういう生き方って東映自身から
任侠映画ファンからも敬遠されてても
貫いていくという鶴田浩二自身が役として

映画として描かれてるような
したがってラストの高橋悦史の行動は
東映さんからの鶴田浩二切りの象徴なのでしょうね
彼の口をゆがめて「僕もファミリーの一員ですから」
というセリフにすべてが語りつくされてるような

だから敵対する関東の頭領が
菅原文太ということですか

1本の作品が東映の、あらゆる意味での
世代交代お知らせということだったように
感じてしまったのは・・・
あながち間違いではないと思える。

だから続編に三船敏郎さんをもってきたのもうなづける。

女囚エマニエル

2009-07-22 23:55:16 | 洋画
↓にある「謎のプリズナー・・・」と同時進行で製作された映画。
監督が違うと↓で書きましたが
どうやら2本とも同じ監督が変名で作ったようです。

そりゃそうですよね
主演級のキャストも、ロケ地も同じで
監督違ったら混乱しますよねぇ

で、今回の黒いエマニエル
ラウラ・ジェムサー
前半はやっぱ看守長や、他の囚人との
確執やイジメが続きますが
いじめる側のフランカ・ストッピがいい味だしてますが

後半護送車の男性凶悪犯が登場すると
あっけないほど、あっさりと殺されます
それも首というか耳下あたりを食いちぎられて・・・

そして所長のロレーヌ・ド・セルは弱い役どころ
凶悪犯にあっさり犯されるし
権力側からは撃たれちゃうし
この人のおっぱい初めて見ましたが
ちょと崩れ気味でしたが
なんとなく生活感が滲んでて・・・

後半は凶悪犯と女囚たちと権力側との
攻防戦になるのですが
って、話が広がりすぎ
で、1本で2本分のストーリーになってるんですね

ジェムサー旦那のティンティさんが凶悪犯っぽくないのですが
これがエマニエルと敵対してる女囚と
ロシアンルーレットさせたりと
結構凶悪だったりして・・・

処女残酷史/ヴァージン・レポート 

2009-07-21 23:47:43 | 洋ピン
70年代の洋ピンというか
時代が求めていたモンド映画の1本になるのかしら
ジェス・フランコ監督作品なので
ハダカはふんだんにでてきますが・・・

見てると眠くなってきて
67分の尺なのに全編見るのに3日もかかってしまいました

いやはやつまんない映画でした
ドイツ語映画に英語字幕
冒頭のクラブで「処女ですか?」と尋ねるレポーター

男性にも「Virgin」なんですね
日本では「処女」に「童貞」と使い分けてますが
英語は男子も女子もVirgin

映画的にはつまらなくて
そんなところに至極感心してしまいました。

ラストで役者さんのクレジットもでてきてるので
モンドドキュメント映画と銘打ってますが
演出ありのセミドキュメンタリー映画なんですね

それにしても古代の映像
モノクロ撮影なのですが
わざと白と黒のコントラスト強くしていて
演出意図はわかるのですが
画像というか映像がものすごく見づらい

謎のプリズナー"♀" 女囚No.1369

2009-07-19 23:59:56 | 洋画
黒いエマニュエル
ラウラ・ジェムサー主演の女囚映画
実は同じ俳優で同じシチュエーションでもう1本
エマニュエルの女囚映画があるのですが

刑務所内とか、
この映画でエマニュエルが囚人車に載せられる場所とか
同じロケ地を使ってるので
同時進行で映画を2本撮ってるようですが
監督が違ってるという不思議な・・・

後ほど同時進行の映画についても書きますが、
刑務所内の不正を暴くために潜入するエマニュエル

しかし、ばれていまして
拷問されたりとあっさり正体を自分でバラしちゃったりと

所長役は、ユーロトラッシュムービーの常連
ロレーヌ・ド・セル

女囚を男囚にレイプさせて
それを男刑務所の所長と鑑賞しながら
お互いの性的興奮をたかめたりと
どことなくひ弱そうな外見とは裏腹

看守長のフランカ・ストッピがいい味だしてましたよね
この人でこの映画は持ってるといっても
過言ではない。

ラウラの旦那ティンティは囚人でありまがら
刑務所医の役
ラストは一緒に脱出し体を重ねあうけど
捕まって・・・

ネタばれはしませんけど
映画全体が暗い内容なので
ハッピーエンドではなく、二人とも脱走の果てに
殺してもよかったようなきがしましたけど
そうなりゃエマニュエルシリーズも終わっちゃうということからねぇ。

女囚ファイル・獣人地獄!ナチ女収容所

2009-07-17 23:46:52 | 洋画
ちょっと意外だった
ナチスの女囚映画とおもっていたのですが
どうやらナチスVSパルチザンの映画。

ナチとパルチザンの戦闘シーンに
時々残酷実験シーン
さらに残酷の薬味に獣人に侵される女囚たち
みたいな映画でした。

邦題にある獣人ですが
つくりものではなくちゃんとした役者さんが
ノーメイクで出演されてるようで
背丈もあんま大きくないので、獣人というより
なんだろうなぁセックス狂な大人といった感じ

でも女囚犯しながら
陰毛をむしりとってむしゃむしゃと食ってましたね

ナチ占領下の村にしては
金髪のお姉ちゃんものすごい派手な服装してましたし
ナチの残酷な女医さん
かなりな美形
こういう人がいたぶると映画自体が面白くなるのですが
どうもパルチザンに気がとられて
残酷シーンもあんまり迫力ないし

獣人がラストのオチになるだろうと
先が読めてきて
さらに、戦闘シーンもチープなので
かなり中途半端な作品に

エロ度残虐度も弱く
アクション戦争映画か
残虐エロ映画にするか
どっちかに比重を置くともっと映画としては面白くなったのかも。