538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

男組 少年刑務所

2010-02-28 00:27:01 | 邦画
少年サンデーに連載されていた劇画「男組」の映画化第二弾
ほんでもって舘ひろしさんの映画デビューも第二弾になるのかな

一作目の「男組」は確か星正人が主演だったような気がするけど
東映さんがこの2月にDVDリリースしたのは
舘ひろしさんの主演映画4本
そのうちの一つがこれだったわけで

コレクターマニアとしては1作目の「男組」もリリースしてほしい
ところではあるのだが
あまりにもチープな映画でちょっとぞっとしたのも事実

でも原作は雁屋哲さんなんですよね
そう
あの「美味しんぼ」の作家さんでもある
「美味しんぼ」で雁屋哲の名前を知ってるこちとらにしては
あまりのギャップ感にちょっとびっくりではあるのですが
雁屋さんん暴力劇画で漫画作家の道を歩きはじめられた方だったんですね

時代を読むのが上手だったのか
時代を作られるのが上手だったのか

昨今のグルメブームの火付け役は「美味しんぼ」に他ならない

舘ひろしさんとクールズの面々が出演されてるのですが
舘さん以外のクールズは素人芝居だし
舘さんも目剥いてるだけの芝居だったような

脱がない竹井みどりさんが初々しかった
暴力の支配する学園にしては
ふつうに授業が成立していたのには・・・

機会があったら
岡本監督で舘ひろしとクールズ初出演
松田優作主演の「暴力教室」を見てみたいが・・・

ラブ・キャンプ/情欲人民寺院の淫業

2010-02-27 20:36:52 | 洋ピン
これぞ洋ピンの模範みたいな映画
ハダカとセックスシーンのオンパレード
イタリアのピンクの帝王ジョーダマトも
セクスプロイテーションのキング、ジェス・フランコも真っ青に
なってしまうほどのおバカ
ノーテンキな映画

邦題の示す通り
ガイアナ寺院集団自殺を題材にしたソフトポルノ映画
ストーリーなんてそっちのけですものね

監督・制作・主演のクリスチャン・アンダース
一体何を考えてるんだろう
こんな映画にDIVAINEとして出演してる
ラウラ・ジェムサーも仕事えらばないよねェ~

旦那さんであるガブリエル・ティンティと2回も濡れ場演じてる
結構楽しんで出演していたのかな
ガブリエル・ティンティって潜入捜査官だったのね
しかし、マッチョなのにあっけなくやられちゃうんですね

あっけないといったらDIVAINE ONEも警察の捜査が入るって
わかったら快楽の果ての全員爆死えらんじゃうし
この露天での集団乱交シーンの人数がすごいですね
でも乱交って書いたけど男女つがいで交わってるだけなんですけども・・・(汗

ほんでもって全員死んじゃって
残ったクリスチャン・アンダース演じる教団幹部と
アメリカ大使の娘パトリシアのI Love Each Otherな純愛が貫かれた
とか・・・・

裸とセックスシーンのオンパレードと書きましたけど
もう1回見なおす勇気はないので確認とれてなくて
きおくだけですけど
パトリシア役のお姉ちゃんヌードにもなってませんでしたよね
ある意味奇跡な存在(爆




ゴールデンスランバー

2010-02-23 23:25:17 | 邦画
伊坂幸太郎の原作の映画化
伊坂作品はプロットをかなり練り込まれて伏線の回収の面白さで
読ませてくれるのを

どんな形で映画として視覚に訴えてくるのかを
楽しみに見にいきましたけど
正直2時間20分の尺は長すぎでしょう
もうすこしスリムにしてくれてたらもっとテンポもよかったかな
でも原作が面白いので
映画もそれなりに面白かったし

「花丸たいへんよくできました」と「痴漢は死ね」が
使われていてよかった(笑

なんの説明もないけど親指でエレベーターのボタン押すところ
も生かされてましたが
原作を読んでるという前提がないとねぇ
ラストも生きてこないよねぇ・・・

キャストも結構豪華なんですね
ラジコンヘリのお姉ちゃんって相武紗季さんですよね
劇団ひとりの彼女にソニンさん
って楽屋落ちてきなキャスティングだったのでしょうか

貫地谷しほりさんが整形アイドルだったんですね
マネ役の人がいい味だしてた
大森南朋さんも竹内さんの旦那さん役だけどちょこっとだしねぇ~

脇と言えば最近でんでんさんが渋いんです。
永島敏行さんのキャラが楽しかったなぁ
彼がいたからこそキルオが生きてきていたかも
あんま最近の邦画みないので知らなかったりするんです
キルオ役の濱田岳さん
記憶にとどめておきたい役者さんになりました。

原作にはなかったですが
ラストのiPodの使われ方はマカロニウエスタンで使い古された術ですので
あんまり感心はできなかった。

ま、何気ない日常の点綴ばっかの邦画と思ってましたが
この映画は及第点のエンターテインメントでした。


交渉人THE MOVIE

2010-02-20 21:41:04 | 邦画
副題が
タイムリミット 高度10,000mの頭脳戦
って・・・テレビ朝日が制作してるからねぇ
副題からしてうそつきっぱなし

どこが頭脳戦なのかしらね
肉弾戦でもないし(汗

ま、つっこみどころだらけの
ジャパニーズジェットコースタームービーとでもいうのかしら
テレビ版「交渉人」の2時間30分(CMタイム含んで)枠SPとでも
言った方が早いような

土曜の朝一の回
お客さんが50人くらいなのがさびしいです
帰りのエレベータで熟年夫婦の奥さまの方が
「力はいった映画でしたね」と

映画的には見せ場として制作者にも力が入ってますから
見る側もヒコーキが落ちないとわかっていても
やっぱそこは演出で力はいるわけですよ

「交渉人」は1st、SP、2ndとテレビシリーズを見てるので
ブラウン管(そう我が家はいまだアナログなんです)のイメージそのままを
映画にしてるので
それぞれのキャラを熟知してるので
あえて言わせてもらえるならば

高橋克実を無理に出さなくても・・・よかったかな
安めぐみさんもいらないよねぇ(汗
城田優もシノップスの流れではいらないですが
彼の一言がラストにつながるとは・・・

つながりと言うと2ndとのつながりが
こんな風に示されるとは思いもしませんでしたけども
惹句に「乗員・乗客159人の命を守る──
それが最後の任務。」とありましたねぇ

映画ということで配役も豪華でしたね
映画の中で米倉さんしっかりマウントレーニャ飲んでる
成宮寛貴クンはこのつながりでのご出演でしょうか
やっぱラストでちょい活躍!!

あばしり一家

2010-02-17 10:00:04 | 邦画
紀伊国屋フォレストでなんだか
セーラーのおねえちゃんが日本刀持ってたたずんでる
ジャケットが平積みになっていたので・・・

女剣戟もの?!
なんてノリっで買っちゃってあったのを
ようやっと見ましたが
正直つまんなかった

永井豪の原作まんがのもってる菊の助のバイセクシャル感を
アイドル外岡えりかを起用したことで
女なのにセクシャル面を前にだしづらくしちゃったのが
敗因でしょうねぇ

アイドリングファンにはこれでいいのかもしれないですけども
原作まんがファンは怒ってるよキット

それにしても前にも↓書きましたけど
映画の中で説明いらないよねぇ

イジリー岡田とかなべやかんとか使ってる割に
ギャグが持ちネタということもあって
映画的なギャグに消化されきってないよね

ギャグチープ
アクションチープ
敵役チープ
ということで映画としても消化不良

原作はたまにしか読んだことしかないですが
もっとエロギャグナンセンス映画にしたほうがよかったような
そうヒロインにアイドル起用しちゃってるから
それよりかは、脱げるひとつかうべきでしたね
永井作品には脱げる人が不可欠

寡聞にしてアイドリング自体見たことないのですが
毎日放送の深夜ドラマのドグちゃんを演じてる
谷澤恵里香もアイドリング同期なんですね
外岡エリカとは

谷澤さんのほうはバストという武器があるようで
演技者としてどうこうよりも
ひとつ武器があるほうが強いようですねぇ

70分の尺が長くかんじてしまう映画も
なんだかねぇ

総長の首

2010-02-15 23:19:22 | 邦画
中島貞夫監督の東映作品
菅原文太主演ということで
「日本の首領」のような作品かと思ってましたが

いきなり、浅草の雷門の提灯に
夏純子さんの「私の浅草」などというナレーションがかぶり
クレジットロールの背景は古い新聞記事

あらら昭和10年のお話だったのね
これが第一の肩すかし

しかし組織暴力団と旧態の任侠ヤクザ一家との抗争劇にほかならない
ようですが
組織暴力団の幹部に着流しの鶴田浩二
代貸に洋服姿の梅宮辰夫
抗争する任侠ヤクザの親分に安藤昇

安藤昇と鶴田浩二は義兄弟
とお約束の展開
そして文太アニィは堅気さん
ここが二つ目の肩すかし

安藤昇に生彩が見られなかったのは
子の親分の下部組織
血桜団なる不良グループ

この血気盛んな構成員に
ジョニー大倉、三浦洋一、清水健太郎の三人
さらに浅草演劇に生きていけてない小倉一郎がからみ

この四人のの青春群像劇にシノップスがなってる
ここが完璧な肩すかし

プログラムピクチャーで大量生産されてる映画の中で
たまにこういう作品にでくわしますよねぇ
会社の企画に通ってしまう
監督も遊びが好きなようで

西村晃に「天井桟敷の人々」のジャン=ルイ・バローを思い起こさせるような
パントマイムをさせたりしてるし

2時間の尺でけっこうな役者さんたちを使ってる
そんな中でノンクレジットで
町の易者で丹波哲郎さんが

さらにタイトルロールの総長にはプロデューサーの
俊藤浩滋さんという
監督さんの遊び心満載

池玲子さんもでてましたけど
こちらもノンヌードで肩すかし
チラっと乳首だけ見せていた松田英子さん
全裸でボカシかかっていたのが岸田森さんですものねぇ(笑

それにしても夏さんと文太さんの恋とか
いらないですよねこの映画。

どろろ

2010-02-14 21:44:39 | 邦画
のDVDが、近所(と言っても徒歩20分くらいかかりますけど)の
巨大DVDチェーンT○○YAさんでエコなんちゃらと言って
¥500で売ってたので買ってきちゃいました・・・

ジェネオンユニバーサルの販元なのに
東宝さんのロゴで映画がはじまり
制作はTBSなのね

最近の○○制作委員会とか
映画製作を映画会社がやらないシステムの一端を垣間見た感じ

いわずと知れた手塚治虫の原作漫画を最新のVFX技術で実写化
日本映画もこんだけVFX使うんじゃ昔の活動家さんはいらないやねぇ

そんな感想をもつほど映画的にはつまらない作品でしたね
ばけものとかのVFXは見事だし
役者さんもそれなりにワイヤーアクションに耐えていたので
映像的にはそれなりには見ていられましたけど・・・

なんでこう最近の映画って説明が多いのでしょうか
映像で説明し
セリフで説明する
そんな二重に説明なんていらないのが映画でしょ

ストリーの展開の中で観客が
主人公に思い入れしたりして見てるうちに
主人公がどんな人物像なのかは
ちゃんと認識できてうるのにねぇ

ま、そんだけ観客が映画の世界についてこれないということなのでしょうね
そんなわけだから
映画のテンポを無視しても
映画の文法を変えてまでして
観客に媚びてるってことなのかしらねぇ

ま、役者さん
この映画でいえば
男性客は柴咲コウを
女性客は妻夫木や瑛太をデートにかこつけて見に来るわけで

作る側もそれを十分心得て興業が成立してるので
別に面白いものを作ろうという意欲がなくてもいいのかしらね

ということで、映画会社が映画をつくらない
テレビ会社が映画をつくるから、TVドラマに毛の生えたような
説明過剰な映画が出来上がるのかしら
いつからこんな風になったのかしらねぇ

ミレニアム ドラゴンタトゥーの女

2010-02-08 22:44:27 | 洋画
スエーデンの映画です。
スエーデン映画と言えば、わけわかんないベルイマン作品とか
刑事マルチンベック
さらに70年代のセックスシンボル
マリー・フォルサやクリスチナ・リンドバーグに代表されるポルノ作品群が
懐かしく思い起こされますが

最近の映画ははほとんど日本では配給されませんけども
しっかりした重厚な作品にしあげてましたねぇ
俯瞰での景色がきれいですねぇ

原作も長いので映画も156分とかなりの長尺
なのに原作の枝葉末節をかなりばっさばっさと切り捨ててるのにね
長いわ
でもプロットが面白いので尻がいたくはなかったけど

読んでから見るか
見てから読むか
っていうのは、昔の角川映画の惹句ですけど
こちとら原作先に呼んでかなりの興奮が冷めないでいるのに

映画は3部まで制作するのですねきっと
上手に配役も切ってすてながら
次の作品につながる人物をきっちり捨てずに残していってるし

伏線となるプロットもさりげなく入れ込んでる
スーエーデン映画も世界にこれは
売れるとふんでるのでしょうか

ダイアローグがドイツ語とか英語とか混じってるような気がしましたけど
主人公の小説での女たらし部分を割愛したことで
内容的にもすっきりスリムになってましたねぇ

表題のドラゴンタトゥーの見せ方も粋でしたね
リスペットが後見人の弁護士に犯される時にはほとんど見せなくて
主人公との納得のベッドシーンで見せるという

さらにリスペットがバイセクシャルな人というのも
さりげない見せ方で・・・

って、ま本を書かれた人も
観客が原作を読んでるという前提で脚色してるという点が見えてました。

配給会社のGAGAの戦略でしょうか
ラストのクレジットの後にⅡ部のトレーラーを上映
いやがうえにも続編を見せようということでしょう(爆
おかげで、久しぶりにウムラートのついたアルファベットを見たような