538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

さくらん

2009-03-14 23:51:07 | 邦画
写真家蜷川実花さん初監督作品
写真家さんらしい感性のポップでキッチュな映像を楽しませてもらいました。

江戸の花魁のお話
白塗りも控えて今様のちょと濃い目の化粧で
土屋アンナの顔がどちらかと言ったらバタくさいので
白く塗ったらやばかったと・・・

ある意味所作事の世界ですけど
言葉使いもちょっと郭らしい言葉をいれたりしてますが
花魁や江戸時代の人たちが語る口語ではないような

随所に浮遊する金魚は
苦界に生きるお女郎さんたちの比ゆ表現なんでしょうか
ストーリーの中でも金魚鉢の中でしか生きられない
金魚鉢の中にいるから美しい
みたいな台詞が語られてましたが

あと比ゆといったら桜でしょうか

近松が浄瑠璃世界で描いた世界観を
テーマにしていたようですねぇ


ということで、ここからちょとネタばれ























吉原から足抜けするとうことは
「死」を意味してるのですよね
郭男衆と花魁の足抜け
捕まれば厳しい私刑が待ってるわけで

幸せそうに桜並木の下を歩くラストシーンは
この世ではなく
あの世でてめぇらしく生きてる二人の姿
と見たのは・・・

女流監督らしい濡れ場で
菅野美穂さんと木村佳乃さんを堪能させてもらいました。


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