538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

蛇にピアス

2009-01-31 23:08:27 | 邦画
金原ひとみ20歳での芥川賞受賞作を
原作者のご指名で映画化した蜷川幸雄さんでしたが

オン年齢70いくつ?
若者の生態についてこれてないのか
脚本のセリフが若者言葉ではあるのだが
いまいち古臭い・・・というか

最近の19歳が「画竜点睛」知ってないとは言わないけど
随所に日本語がまっとうすぎる台詞がはまりすぎだし
刺青見て猪鹿蝶を言葉にできる19歳もいないとは
思うのだが

って、くりからもんもん
も時代で絵柄がずいぶんと変わるものなのね

映画的に冗漫で
なんだかキレがない作品にしあがっていたのが残念というか
演出があまりにまっとう過ぎるし
濡れ場もふつう

シバさんのSをもうちょっと強調してもよかったような
両手縛ってSexしてるだけじゃSとセリフでしゃべっても
こっちには伝わってこないし

原作読んで、もうちょっとドライかと思っていた主人公ルイも
吉高さんのセリフまわしが粘着的で
19歳の若さが感じられなかったのも痛いけど
若さで挑んだ裸は買える

しかしCGでスプリットタン作ったり
舌ピとか
登場人物の顔じゅうピアスとか特殊メイクの技術もすごいのね

あびる優がセンター街の土ベタに座ってる絵が様になってるのには
笑えた
蜷川さんナイスキャスティング!!

カメオでチンピラ役で楽しそうに出ていた
小栗旬さんと藤原竜也のお二人ですが
あの衣装で暴力団の構成員
って、これまたいまどきじゃないような気がしたのですが

主役の吉高由里子さん左利きなんですね。

とりあえず平成の若者風俗映画を見たつもりが
昭和の映画をみたような気がして仕方なかったが
蜷川さんである意味正解だったような気がするのも事実。

何回か小田急線がでてきていた。

お姉チャンバラ THE MOVIE

2009-01-27 23:38:10 | 邦画
人気ゲームの映画実写版なのですね。
タイトルにつられて購入しましたが・・・まぁ楽しめました

こちとらゲームをしないので
どういう内容かを知らないで
というか、何の先入観もなしに見たので楽しめたのかもsれませんが

水着のお姉ちゃんが剣を振る
女子高生制服美女が剣を振る
ライダースーツの美女がショットガンを撃ちまくる

近未来のショットガンは無尽蔵に弾が発射されるのね
なんていう突っ込みをいれさせない
くらいのスピードでアクションのつるべ打ちでした

ゾンビはただ斬られるだけでしたが
結構首ちょんぱ
血しぶき噴きだすスプラッターな割には
R-12なのね

主人公二人があんまりしゃべんないのがいいですね
いまどきの女優さんですんで
しゃべるとセリフにボロがでたりして
ということでもないのでしょうが・・・

そのぶん脇の脇クンが生い立ちとか
結構説明しちゃってくれてましたが・・・
その三者三様の生い立ちがラストに収斂していくのはわかりますが

ワイヤーを駆使した殺陣
CGでカバーされた殺陣と映画的見せ場は事欠かない
低予算ムービーにしては
ラストのゾンビの人数は半端じゃなかったですが
アクションスタントマンだけじゃなく
エキストラもかなり用意れたようですね

乙黒えりのおしりのまるみと
橋本愛美の胸の量感だけが
印象に残った映画でした。

親分(ボス)を倒せ

2009-01-23 23:15:23 | 邦画
石井輝男監督・脚本作品
昭和38年だと時代の粋を集めたモダン悪漢映画に仕上げたのですが

って高倉健にはこういう役は似合わないけど

平幹二郎はチョイ役なのね
高級アパートの留守電システムとか、今見ると新しいかも

沢本忠雄は日活じゃあなかったですか
何も映画会社名付きませんでしたが

千田是也のラストの憐れさは、前半の権力とのギャップですかね?憐れさと狂気の演技ですかね。

金子信雄さんはあい変わらすでしたが

女性陣では三田さんよりも根岸明美さんが良かった・・

カーラジオのニュースの使い方が
何気ない内容なのに観客が聞いてないところに本編に絡ませたのは秀逸な感じ、聞き漏らしたかともう一度タクシーシーン戻し再生してしまいました。

血と砂の決闘

2009-01-19 23:43:06 | 邦画
ちょっと大時代な深刻ぶった芝居をする大友柳太朗主演映画。
どことなく黒沢明の名作「七人の侍」を彷彿とさせるシノップスだが
スケールはかなり小さい

けど。こじんまりとまとまっていてなかなか面白かった。
昭和38年制作ですか
TVに推され、映画が斜陽産業と言われはじめたた頃の作品で
各社ドル箱シリーズを求めて試行錯誤していた時代に

ふと思いついたスマッシュヒットな
といっても興行的にあたったかどうかは知りませんが
作品的にはよくできた映画だと思う

脇もしっかり固めて
藤原鎌足が村長っていうのはやっぱ「七人・・・」を彷彿しちゃいますね

丘さとみが実にイイ
お姫様役とおきゃんな町娘しかできないのかと思ってましたが
こういう役もできるんですね
女の情念を彼女なりの演技でよーく表現されていたかと・・・

佐藤慶さんがあんな端役で出演されていたとは・・・

大友柳太朗と近衛十四郎の対決シーンが面白い
時代劇にして時代劇に非ず
といったラストの対決というか、
決闘シーンは

この時代を反映してマカロニウエスタンの影響が大きかったのかしら
そのために随所で
大友、近衛の殺傷シーンでの伏線を張ってるんですね

野盗側に佐藤慶意外にそれなりの重量級役者を配していませんでしたが
かなりな低予算で仕上げた作品だったのかもしれませんが
三島雅夫の使い方がぜいたくすぎ

金をかけなくても、アイデア一つで面白い映画が作れるのが
スタジオシステムで量産されてるプログラムピクチャーの
ひとつだからでしょうか

サンドラ・ブロック in アマゾン

2009-01-18 15:19:20 | 洋画
本邦未公開映画。
78分の尺しかないのですが
それでも長く感じる映画でしたねぇ

米国のWeb上では、サンドラ・ブロックのベッドシーン
ということで結構な需要があるようですが

本編のベッドーシーンは暗い
体位の羅列と男女の顔アップだけで編集されているので

サンドラ嬢のTitsもNipplesも見えないし
売りにしているシーンにしてはかなりのお粗末

サンドラ嬢のヌードだとDVDには日本でもなってないですが
昔、ビデオで「恋する街角」という青春映画に
サンドラさんのヘアヌードシーンがあったのを鮮明に覚えてるのですが

シャワーシーンを下から上へパンして行く過程で
ヘアがチラと拝めるのですが
身体をよじらせるのでTitsは見えない仕組みに
パンなのでサンドラ嬢のヘアには間違いないのですが

どうやらこれは35mmのフイルムの天地を伐ることで
4:3比の画像を16:9の画像処理前のネガを
日本が起こして発売しちゃったようなことを聞いたのですが・・・

ってことで、サンドラさんのヌードはあきらかに
NGってことなようで
日本のビデオ会社の宣伝惹句にのっかると
とんでもないやけどをおうことになるようで(汗

映画的にもインディオや環境問題がどうちゃらこうちゃら
と盛り込まれて居るんですが
結局はアメリカ人が勝手に犯罪あばいて

警察権力に負けて逃げ出してしまうという無責任展開
人に歴史有り
といことでサンドラファンが映画履歴として見る分にはいいのかな

キル・ビル 1

2009-01-17 23:25:47 | 洋画
クエンティン・タランティーノ監督のお遊び心満載の映画・・・
個人の趣味をコンだけ露骨に映画にしちゃっていいの? って感じですね。
B級映画ファンは涎だしまくりのお口あんぐり2時間があっという間に過ぎ去った
と言う感じでしょう

トップの疑似カンフーアクションから
日本刀チャンバラまで
息もつかせぬおもしろさ

70年代の東映じゃない外部製作の東宝プログラムピクチャーの
スプラッターをそのままに

この映画は理屈で語ってはいけないようですよね
日本刀を平気でヒコーキに用いれるワケもなく

あんな小料理屋があるわけでなく
簡単に暴力団の親分の首が飛ぶわけもなく

これでもかこれでもかと映像でつるべ打ちに攻撃してくる
クエンティン・タランティーノの脳内映画を思い出しながら
ニヤニヤ
次はどんな映画が と
ワクワク
しながら見てればいいわけで

さらに千葉真一、大葉健二のわけのわかんない
掛け合い漫才をみたりして

基本、クエンティン・タランティーノは日本がどういう国か知ってるので
あえて変な日本を描くことで
現実世界と映画の虚像世界との選別をはっきりさせたのでしょうね

2部作だそうで・・・
今回はルーシー・リュー演じるオーレン石井とその部下で
弁護士役のフランス人ジュリー・ドレフュスにスポットがあてられていましたが

ちょっとだけよとワンナアイドナースででてきたダリル・ハンナとか
マイケル・マドセンや
敵の頭目デビッド・キャラダイン
との対決は2に持ち越しなのね

いろんなとこで言われてるけど
梶芽以子さんの歌がエンドロールで流れるのは
ホント痺れる

官能の旋律

2009-01-15 23:22:31 | TVムービー
相変わらずのエロペイチャンネル用のムービーコンテンツの1本。
日本のタイトルは内容からというか
主人公の職業のチェロリストから来てるのですが

原題は「the Seventh Sense」
第7の感応というか、それが官能という

五感に第六感の次にくる、めくるめく官能の世界が
Seventh Sense
というわけで・・・なかなかよくできてるなと感心させらましたが

主人公の女性チェロリストは盲目という設定
ラストは手術で開眼するんですけどね
盲目ゆえ、色んな意味で臆する性格を逆手にとってるようで
なかなか良く出来た脚本だと思いましたが

難点は主演女優さんに魅力が無い。
というかエロムービーですから
それなりに脱いでくれるのですが・・・

胸が小さいので感度良さそうなB地区が
ノーブラの衣装から突起してるのです
それはそれでまぁまぁなのですが

コチラの感性に触れてこない女優さんでしたネ

内容的にはいい本だったので
そこいらが不満の種ではありましたが

98分の尺は女優さんの魅力の乏しさをふくんで
ちょっと長かったような・・・

関の弥太ッぺ

2009-01-14 00:51:47 | 邦画
長谷川伸の股旅戯曲の完全映画化。
いままでどれだけ映画化されたことか

見たのは名作との評判の高い
山下耕作監督、中村錦之助主演、東映京都作品

木村功さんが森介を演じてましたね
ほとんど後ろから斬るという卑怯さをえんじてるのですが
山下監督って方は様式で人間を描く監督さんなので
こういう切り口が多いのかな

錦之助さんも前半と後半のすさんだ人生を
むしり鬘とほお傷で描いたりと・・・

夙に有名なのが木槿の垣根でしょうか
よく堅気の世界とヤクザの世界の境界とを
様式で見事に描いたとか
映画批評家に言われているようですが

それは確かにそのとおりなのでしょうけど
私には
妹の面影をお小夜に見ている主人公が
肉親に思いをかける愛情と
男との女の愛情への
越えてはいけない境界が木槿の垣根じゃないのかな

と、唐突にお小夜に恋情を訴える森介を斬ったという行為から
そう見たのですが
でないと原作で斬ってない森介をあえて斬らした意味もなくなるのかな・・・と

しかし成長したお小夜を十朱幸代さんが演じてるんですが
これがミスキャストに見えて
っていうか森介や弥太ッぺが思いを入れるほど
綺麗に撮ってないんですよね。

でも長谷川伸って人は
日本人の琴線に触れる脚本を書かれる方なんですね
いつの時代に見ても廃れることのないシノップスですねぇ

スターシップ・トゥルーパーズ 2

2009-01-13 02:53:39 | 洋画
この作品もまたシリーズ化されましたね。
今度は広い宇宙からこぜまい要塞の中での出来事に終始しちゃってましたねぇ

前作ポール・ヴァーホーベンが本国に帰ってるからかしら
SFX監督が総監督になってるんですね
ということで、スタッフも役者も全員入れ替わって

原作から離れて(1もほとんど設定を借りただけでしたが・・・)
違う話になってるようですね

SFじゃなく完全ホラー映画みたいになってきてましたよね
鉈というか肉切り包丁のでっかいので
首チョンパするわ
腕がとれちゃう
膝から下がもがれちゃう

口からバグが体内に
そして人間をコントロールしたり
体内で繁殖して人をバグの幼虫が襲ったり

と、なんだろうな
見てるときはこれはもう「エイリアン」のパクりじゃん
とおもったけど、もう少し細かいとこを詳細にみていれば

いくつかの映画のおいしいトコ獲りになってたりも・・・
どこがどうとは言いませんが
絶対いくつかの映画のタイトルが浮かびますよ
きっと。

全体に暗いし
バグが外を包囲し
中では、それも人間の体内で
お互いサイキック戦を戦っていたりと

物語にも空間的にも広がらない映画でしたね

3も公開されていたようですが
相変わらず開巻と結巻には
戦況を隠してのプロパガンダがついてくるのかしら

2はそんなワケでつまらなかったけど
A型の性格から3もきっと見てしまうのね

SHINOBI

2009-01-12 20:59:29 | 邦画
日本初のファンド映画だったような気がする。
いわゆる一般から一口いくらでお金を集めて
売り上げ金から、投資家に利益還元するという・・・投資家はリスクも負う
という寸法だったが
果たして利益還元はあったのかどうか
そこいらは知らないけど

ある意味映画宣伝には一役買ったような気はするけど
かかった制作費の大半はCGに持っていかれたような感じだ

それくらいよくできたCGだと思う
アメリカ仕込みのCG監督が作る
忍者の里へ俯瞰から攻め込んでくるカメラが
というか山並みの景色は美しかった

そして主役の仲間由紀恵さんも美しかった
山田風太郎原作の「甲賀忍法帳」からエロさの
エッセンスを抜いても
仲間さんの美しさが映画をCGとともに成立させていた

そんな仲間さんゆえラストは原作変えてしまったようですね
そしてCGだからこそなしえた
風太郎忍術っていうのもあるんでしょうねぇ

その昔印を結んでドロンの時代から見たら
やっぱCGっていうのはスゴイんでしょうけど

一時代前のリアルな人智を尽くして
ただ忍の一文字で忍者の戦いを
描いていた時代劇というか
忍者映画を見てきた者からすると

ゲーム感覚満載のCG忍者映画にはついていけなさを感じたのも事実。

「三丁目の夕日」や「血と骨」、「スパイゾルゲ」などの映画に使われてる
背景としてのCGはある意味受け入れられる
というか、
最近のアメリカ映画が元気の無いのも
CGに頼りすぎた映画造りをしてるからかと思ってしまう
私って、やっぱ古い人間?