日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

トランプ大統領の4年後の再登場はあるか

2021年01月02日 10時11分40秒 | 日々雑感
 2021年が始まった。日本ではコロナウイルスが目下猛威を振るい、それでも東京五輪を強行する雰囲気、片や1000兆円以上に膨らんだ国の赤字は留まるところを知らず、子どもたちに負の遺産を押し付けている。日本が今後どうなるか心配ではあるが、米国ではバイデン氏が新大統領に選出されたが、トランプ氏は転んでも只では起きないだろうし、2021年は波乱の年になりそうだ。

 さてここからがいつもの”日々雑感”となる。

 昨年12月18日 トランプ大統領は中国の60以上の企業を安全保障の懸念から輸出を規制するリストに加えたそうだ。これは次期大統領のバイデン氏の外交政策を制約するそうで、今後の外交の足枷になるとの話だ。

 「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがある。立ち去る者は、見苦しくないようきれいに始末をしていくべきという戒めであるとされているが、トランプ氏にはどこ吹く風である。日本的には恥知らずであるが、米国的には不屈の魂か?

 次期米国大統領にバイデン氏に確定したが、トランプ大統領の悪あがきが目に付く。これは、これまで大統領として押さえてきた不法行為が、唯の人になったっ場合一挙に明らかにされるのを避けるためだと言われているが、それにしても往生際が悪い。

 トランプ米大統領は12月23日には、側近29人に恩赦や刑の減免を与え、その他イラクで民間人十数人を殺害し有罪となった軍事請負業者等にも恩赦を与え、国連などから批判されている。それにも拘わらず、トランプ氏の人気は揺ぎ無い。NHKの報告によると、12月25日時点でトランプ大統領への支持率は43.9%、不支持率 53.1%であり、不祥事に拘わらずほとんど変化していない。

 大統領選挙結果において選挙人獲得数ではバイデン氏が圧勝したが、得票率ではバイデン氏の50.0%に対し、トランプ氏は48.8%だったそうで、大きな開きはない。この数値に端的に現れているように米国内の社会の分断問題がよく話題になるが、この分断はトランプ大統領の登場以前から米国社会には存在しており、トランプ氏がより明らかにしたに過ぎない。

 米国社会の分断の原因に関しては色々論評されているが本質は「人種」ではなく「経済格差」との主張が強く、私も賛同するが、更に経済格差の原因を考えれば、社会の変革の流れが速いため、時流に乗れた人と、乗り遅れた人の分断であると考える。例えばラストベルトと呼ばれるかって鉄工業で栄えた地域の没落は社会の構造変化の象徴であり、一国の大統領でも一挙に解決は難しい。

 また、情報革命が進行し、各種情報が乱れ飛んでいるが、何が正しく、何が間違っているかの絶対基準が無いことが、分断を更に根深くしていると感ずる。選挙に先立ちトランプ大統領の不正暴露本が出版された。その一つがトランプ米大統領のめいが著した暴露本であり、昨年9月に更迭されたボルトン前大統領補佐官がトランプ政権の内幕の暴露回顧録も6月に出版された。どちらもトランプ氏の人格を疑わせる内容とのことだ。しかし、これらの出版は社会正義の為と言うより、金稼ぎの為であろう。これらの本をどれだけの人が読んで、どれだけ信じたであろうか。

 日本人なら活字にされた文章を読むとつい信じたくなるが、出版後の大統領選挙において、国民の約半数がトランプ氏を支持したのは、本を読まなかったのか、あるいは内容を信じなかったのであろう。

 さて、4年後の大統領選挙でもトランプ氏は再登場する意向のようである。只の人になった場合発信力は極端に低下するであろうが、トランプ氏のことだ常識外の手を打って来るだろう。脅威であり、楽しみでもある。2021.01.02(犬賀 大好-666)


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