日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

コロナウイルスワクチンを喉から手の出るほど欲しいが

2021年01月06日 09時30分05秒 | 日々雑感
 東京都の新型コロナウイルス新規感染者の数が12月31日についに1337人と千人を突破した。感染拡大を受け、東京都とその周辺の埼玉、神奈川、千葉の3県は、新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を再び発令するよう、政府に要請するため2日午後、西村経済再生相と面会したが、即発令にはならなかったようだ。

 昨年4月の緊急事態宣言では大いに効果があり第1波を無事乗り越えたが、今回緊急事態宣言を出したところで、前回ほどの効果を期待出来ないであろう。何しろ国民はすっかりコロナ慣れしてしまっている。

 コロナ騒動を収束させるためには、これまでにない手段を使う必要がある。その一つは徹底したPCR検査であるが、国は何を考えているのか一向に拡大しない。厚労省発表では12月31日時点の最大検査可能能力は11.3万人であるが、実施人数は4.0万人で約3割しか使用しておらず、能力を生かし切っていない。

 もう一つの手段はコロナワチンの接種である。世界には、英オックスフォード大学と英製薬大手アストラゼネカ、米ファイザーと独ビオンテック、米バイオ製薬のモデルナ社の3種類のワクチンが開発され、既に接種を始めた国もあり、日本でも接種可能な状況が間地かに迫っている。

 ファイザー社はワクチンの日本国内での使用に向け、12月18日厚生労働省に承認を求める申請を行ったとのことだ。新型コロナウイルスのワクチンをめぐって、国内で承認申請が行われるのは初めてで、早ければ2月中にも承認するかどうか結論が出る見通しだそうだ。

 新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、政府は、上記の欧米の製薬会社3社と、合わせて2億9000万回分の供給を受ける契約などを結んでいる。これを見据え政府は、どのような順番で接種するかの案をまとめており、2月下旬に医療従事者、3月下旬に高齢者、その後、基礎疾患のある人などを優先するとしている。一般の人は4月か5月頃になるだろうが、何事もなく順調に進めばの話である。

 問題の一つは、ワクチンの接種が開始されたからと言って、即効果が現れないことである。国民の半数以上が接種を受けて、初めて感染拡大が止まるのであろうから、東京五輪の開幕式に間に合うであろうか。

 もっと深刻な問題は副作用に関してである。ワクチンの最終の第3段階目の臨床試験では、モデルナ社の場合有効性は94.1%と、3社とも同様に高い有効性が発表されているが、接種後、激しいアレルギー反応が見られたとの報告もあり、命に別状は無いと言うものの、長期に亘る場合の安全性に懸念が残る。3社のワクチン共に、これまでにない遺伝子を利用したワクチンとのことで、何が起こるか分からないと覚悟しておいた方が良い。

 更に、英国では12月19日、感染力が従来のものより最大で1.7倍強いとみられる変異種の新型コロナウイルスが発見され、この変異種よりも更に感染力が強い新型コロナウイルスの変異種も見つかったそうだ。これらの変異種に開発されたワクチンの効き目は変わらないとのことだが、単なる気休めで無ければよいが。2021.01.06(犬賀 大好-667)


コメントを投稿