3月12日付けの英科学雑誌ネイチャーに、土星の衛星の一つ「エンケラドス」に生命が生息できる環境が存在する可能性が高いとする研究結果が掲載されたそうだ。1997年に打ち上げられた土星探査機「カッシーニ」が観察した噴出物に、二酸化珪素の微粒子(ナノシリカ)が含まれることを突き止めことを受け、東大や海洋研究開発機構がエンケラドスの海を模擬した実験を行い、ナノシリカが作られる条件を突き止めたとのことである。この結果、生命が生存のために必要な水、炭素、窒素などの元素ばかりでなく、熱などのエネルギーもそろい、生命を育む状態であると分かったらしい。関根康人東京大准教授も「生命がいる可能性は高く、いなくても生命に近い複雑な有機分子が合成されているのでは」と期待しているとのことだ。
これまでの研究から、エンケラドスは表面が厚い氷に覆われているが、その下には液体の海が存在し、海底からは熱水が噴出していることが分かっている。表面の氷の一部から噴出する水蒸気を分析したのであろうが、遥か遠い所のことがよく分かるものと感心する。
無機物から有機物が合成されることは、既に実験的に証明されているが、有機物から生命体が生まれることは、未だ分かっていない。生命体とは自己複製する機能を有することであるが、恐らく複雑な有機物が何かのきっかけで自己複製機能を有する原始生命体が出来たと推定される。いったん原始生命体が生まれてしまえば、その後は遺伝子が突然異変し、進化して現在の人間が出来あがっているとの理屈はまず間違いないであろう。しかし、最初の原始生命体がどうやって生まれたかは謎のままである。
生命誕生のためには、有機物、水とエネルギーが不可欠とのことである。エンケラドスに生命誕生のための三要素がいつごろ備わったか分からないが、恐らく地球の年齢とは余り変わらないだろう。地球の深海において、熱水が噴出する周辺には独特の生態系が作られているとのことであるので、何らかの生態系が作られていてもおかしくない。
生命誕生の謎を探って各種の衛星が打ち上げられているが、地球上にも謎を解く鍵はころがっているような気がする。生命誕生のための三要素は地球上の至る所に存在するからである。地球の誕生より10億年以内に原始生命体が誕生したと推定されているので、その誕生以降にも何回か原始生命体が生まれるチャンスはあったはずである。原始生命体の実体は分かっていないので、現在でも存在しているが人間が気づいていないだけかも知れない。あるいは、上記の三要素だけでは生命は誕生せず、4番目の要素が必要なのかも知れない。地球誕生の初期にその4番目の要素がたまたま在ったのかも知れない。興味は果てしなく拡がっていく。(犬賀 大好-112)
これまでの研究から、エンケラドスは表面が厚い氷に覆われているが、その下には液体の海が存在し、海底からは熱水が噴出していることが分かっている。表面の氷の一部から噴出する水蒸気を分析したのであろうが、遥か遠い所のことがよく分かるものと感心する。
無機物から有機物が合成されることは、既に実験的に証明されているが、有機物から生命体が生まれることは、未だ分かっていない。生命体とは自己複製する機能を有することであるが、恐らく複雑な有機物が何かのきっかけで自己複製機能を有する原始生命体が出来たと推定される。いったん原始生命体が生まれてしまえば、その後は遺伝子が突然異変し、進化して現在の人間が出来あがっているとの理屈はまず間違いないであろう。しかし、最初の原始生命体がどうやって生まれたかは謎のままである。
生命誕生のためには、有機物、水とエネルギーが不可欠とのことである。エンケラドスに生命誕生のための三要素がいつごろ備わったか分からないが、恐らく地球の年齢とは余り変わらないだろう。地球の深海において、熱水が噴出する周辺には独特の生態系が作られているとのことであるので、何らかの生態系が作られていてもおかしくない。
生命誕生の謎を探って各種の衛星が打ち上げられているが、地球上にも謎を解く鍵はころがっているような気がする。生命誕生のための三要素は地球上の至る所に存在するからである。地球の誕生より10億年以内に原始生命体が誕生したと推定されているので、その誕生以降にも何回か原始生命体が生まれるチャンスはあったはずである。原始生命体の実体は分かっていないので、現在でも存在しているが人間が気づいていないだけかも知れない。あるいは、上記の三要素だけでは生命は誕生せず、4番目の要素が必要なのかも知れない。地球誕生の初期にその4番目の要素がたまたま在ったのかも知れない。興味は果てしなく拡がっていく。(犬賀 大好-112)