日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

清き一票

2014年12月12日 09時52分05秒 | 日々雑感
 衆議院の総選挙運動が真っ盛りである。今回の選挙でも低投票率が懸念される。NHKの世論調査によれば、「期日前投票に行った人と投票には必ず行く」と答えた人は61%であったとのことだ。おととし行われた前回の衆議院選挙では、投票率が戦後最も低い59.32%であったので、この数値をそのまま信用すれば、戦後最低とはならないであろうと安心できる。しかし、投票には必ず行くと答えた人が、実際には行かないことが結構あるようで、戦後最低となる懸念が大きいらしい。
 マスコミは国民が国政に参加できる唯一の権利と投票を促しているが、相変わらずの無関心である。特に若者が、自分一人が投票したところで、何も変わらないとの理屈で投票に行かない人が多いようである。また、マスコミが低投票率との予想を流がす程一層行かなくなる恐れがあると指摘する声もある。誰に投票しても何も変わらないと言う人には、政治不信を表明するために投票所まで行って、“白票を入れて来い”と言ってやりたいが、馬の耳に念仏であろう。怠慢以外の何者でない。
 投票率が低いと、時の流れに左右される烏合の衆より、しっかりした考えを持つ組織票が生きると喜ぶ人もいるし、高齢者の福祉を充実させるためには、若者の投票率が低い方がよいと言う人もいるが、民主主義の原則からは高いに越したことは無い。一般大衆の投票に対する権利意識の低さは、政治家より官僚がしっかりしているので、官僚に任せておけば日本は大丈夫と思っているからだとも思える。官僚に頼りきりの政治家にも大いに反省すべき点がある。
 国の借金は1000兆円を超えたと言うのに、来年度予算でも相変わらず借金頼りである。この借金は将来若者に大きな負担を強いる。また、特定秘密保護法、原発再開そして集団的自衛権等は、老人より若者に大きく関係する話であるが、無関心でよいのか。(犬賀 大好-82)