修行は まだまだ続く ♪

ぼちぼちと ほどほどに 今を愉しんで・・・

ゆきばんば

2012-12-22 | おはなし
          

     ♪ ゆーきばんば ゆきばんば やまから ゆーきを しょってこう 
                      ゆーきばんば ゆきばんば やまから ゆーきを しょってこう ♪ ☆ゆきばんば・・・・・ゆきむしを指す

昨日 おはなし会仲間とおはなしを届けに行った地元の保育所で わらべうた『ゆきばんば』を歌ったら 今朝は一面の銀世界♪
雪が積もった日の朝は 音と云うものがみんな雪に吸い込まれてしまうのか 妙な静けさに目が覚めます。

母との旅は 案の定バトルの連続で ブログにアップする気力がわかず リハビリに時間を要してしまいました
そんな日々もいつかは懐かしむ日が来ることを想定して ぼちぼちアップするつもりですが
先ずは 昨日 おはなしを届けた記録からアップしておこうと思います。
          

           おはなしメニュー 

      わらべうた     『ゆきばんば』
      おはなし      『小さな赤いセーター』 出典 * 「おはなしのろうそく」東京子ども図書館編
      大型絵本     『まどからおくりもの』 
      わらべうた    『うらのくろねこ』『しりしりしり』
      パネルシアター 『森のクリスマス』 

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おはなし会のあと おはなし会の仲間たちとランチをしながら 旅行の感想を聞かれたのですが
冬の京都の素晴らしさを語るどころか 母とのバトルの数々を思いっきりしゃべって 訊いて貰い ようやく気持ちが落ち着いてきたところです。
ランチをしたお店が 古民家を利用した渋くて素敵な室礼だったのですが デジカメを出す余裕もなく ひたすら愚痴ってしまいました

そしてランチを終えた帰路 ふっと気づかされたのです。
母とのバトルには 母自身が自分の老いに気づきつつあっても受け入れられていないこと。
当方も 母の言動を直視しようとせず 親の老いを受け入れていないことを。
そんなとき かつて父が旅立った直後に娘から贈られた一冊の詩集を思い出しました。

     


          『 手 紙 』 親愛なる子供たちへ 
      

     年老いた私が ある日 今までの私と 違っていたとしても
     どうかそのまま 私のことを 理解して欲しい

     私が服の上に 食べ物を こぼしても 靴ひもを 結び忘れても
     あなたに色んなことを 教えたように 見守って欲しい

     あなたと話すとき 同じ話を 何度も何度も 繰り返しても
     その結末を どうかさえぎらずに うなずいて欲しい

     あなたにせがまれて 繰り返し読んだ 絵本の あたたかな 結末は
     いつも同じでも 私の心を 平和にしてくれた
     悲しい事ではないんだ 消え去ってゆくように 見える私の心へと
     励ましのまなざしを 向けて欲しい

     楽しいひと時に 私が思わず 下着を濡らして しまったり
     お風呂に入るのを いやがるときには 思い出して欲しい

     あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
     いやがるあなたと お風呂に入った 懐かしい日のことを

     悲しい事ではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に
     祝福の祈りを 捧げて欲しい

     いずれ歯も弱り 飲み込む事さえ 出来なくなるかも知れない
     足も衰えて 立ち上がる事すら 出来なくなったら
     あなたが か弱い足で立ち上がろうと 私に助けを求めたように
     よろめく私に どうかあなたの手を 握らせて欲しい

     私の姿を見て 悲しんだり 自分が無力だと 思わないで欲しい
     
     あなたを 抱きしめる力がないのを 知るのはつらい事だけど
     私を理解して 支えてくれる 心だけを 持っていて欲しい

     きっとそれだけで それだけで 私には 勇気がわいて くるのです

     あなたの人生の始まりに 私がしっかりと 付き添ったように
     私の人生の終わりに 少しだけ 付き添って欲しい

     あなたが生まれてくれたことで 私が受けた多くの喜びと
     あなたに対する変わらぬ愛を持って 笑顔で答えたい

     私の子供たちへ 愛する子供たちへ

     (原作詞 * 不詳 日本語訳詞 * 角智織 補足詞 * 樋口了一)

客 愁

2012-12-16 | おでかけ
娘を居候させて貰っていることへの感謝と 孫娘を預かることの煩わしさからくるストレスをため込んでいる母のガス抜きと
それから ほんのちょっぴり親孝行の真似事を兼ねて・・・・・母を誘って いにしえの都へ♪
しかし いつまで殊勝な気持ちを持続できるか それが問題だ!!!
何せ 一筋縄ではいかない くそばばあが相手ですから

光年輝

2012-12-14 | 手しごと
認知症デイサービスから 今年も依頼を受けて 過日ワークショップに行ってきました。
今回 準備していったのは イチイの枝を煮出した染液。
2種類の媒染剤を使うことで 染め上がりに 若干の濃さの違いがでたけれが どちらも ほんわかやさしい色合いに♪

     

コチラのデイでは 毎回何かしらのハプニングがあるので ドキドキしながら いつもそれを期待しているかも。
ええ もちろん今回もありましたとも!

認知症専門のデイなので利用者全員が認知症を患っており 十分に会話を愉しめる方から 表情の変化が少ない方までその症状は様々。
その中に 毎年お会いしている方が数人おいでになるが 先ずは 「はじめまして・・・・」 の挨拶から始まるのが常なのである。
毎回 毎回 利用者さんたちは 新鮮な気持ちでワークショップに臨んでくださるようでありがたい。

さて おしゃべりを愉しみながら ワークショップを進めていると・・・・・・

     Aさん 「せんせいは おいくつなの?」
      majo 「いくつに見えますか?」
     Aさん 「う~ん・・・・40くらいかしらね」

そう云われニンマリしていると 隣にいたBさんも会話に参加してくる。

     Bさん 「あらぁ 40なんて なってないでしょう」
     Aさん 「そうかしら 40くらいだと思いますよぉ」
     Bさん 「違うわよ! 42,3でしょ!」 (あれ? それでは数が増えてるって

うん??? ニンマリしたり ?マークが頭に浮かんだり・・・・・そこで おふたりに訊ねてみた。

      majo 「ところで おふたりは おいくつなんですか?」
     Aさん 「あたしはね 30よ」
     Bさん 「あたしは  35なの」
      majo 「えっ??? ・・・・・・・」   

おふたりとも 当方よりも年下ってことになるじゃん うーむ・・・・・まっ いっかぁ。
このおふたりにとっては その頃が人生の中で一番充実し 輝いていたのかもしれませんね。

更に 今年は もうおひとかたにノックアウトされました♪
ノッカーは 80歳前後の男性Cさん。
Cさんと初めてお会いしたのは 4年前のワークショップ。

初めてお会いしたときは デイのスタッフの声かけに応じず 他の利用者さんが作業をする様子を横目でチラ見するだけだった。
その翌年は 他の人たちからぽつんと離れて座り どんなに誘っても 「ヤラン!」の一点張り。
3年目になる昨年は 「そんなもん おんなしのやるこんだ。わしはやらん!」と やはり拒絶。

4年目の今年も 拒絶されるだろうと思いながらも いろいろな植物で染めたハンカチをお見せしていると
おやぁ・・・・・・Cさんが 普通に作業テーブルについて こちらの話を訊いているではないか!
こりゃチャンス! でも 押し付けを感じると拒否されるかもしれない。
それならば 下手に声かけしないで 黙ってまっさらなハンカチを差し出してみよう。

ピンポ~ン♪ ハンカチを手にした途端 ダレの手を借りることなくハンカチの細工に没頭しているCさん。
あれ??? 鼻歌??? まさか・・・・そう そのまさかのCさんが鼻歌を歌いながら作業していたのだ。
細工の具合を確認したかったけれど その場は グッと我慢。
染めあがったハンカチから 細工をほどいている最中も 鼻歌がきこえてくるほど ご機嫌なCさん。

       ←Cさんの作品

そのハンカチは 拘りの模様に仕上がり みんなから拍手をして貰ったCさんは 「ふん! こんなもん!」 
と 云いながらも 満更でもなさそうな ちょっと柔らかな表情をしていました。

今年は Aさん Bさん そしてCさんにやられたなぁ♪

枯園の花

2012-12-13 | ひとりごと
今年は 猛暑の夏を乗り越えた木々が予想に反して その葉を鮮やかな色に染め 植物の持つ底力を見せつけてくれた。
そんな光景をついこの間まで目にしていたと思ったら あっという間に冬の足音が大きくなり 一気に真冬並みの寒気がやってきた。
出勤時の麓の温度計は 連日マイナス2℃を表示し 勤務を終えての帰り際には 0℃~プラス2℃に。
朝よりも 4℃前後気温が上がっているけれど その分暖かくなったかと訊かれれば 「やっぱり寒い!」 と答える他ない。

今朝 出勤前に箒の暖機運転をしながら 枯園と化した庭をぼんやり眺めていたら・・・・・

     

周りの丈の高い枯草に寒風を遮られ 落ち葉に埋もれるようにしてジャックからも守られた帰り花(返り花)が 
いっしんに冬の日差しを浴びて 楚々と咲いているのを見つけた♪
まるでナイトに守られているような姫の名は シバザクラ(ウ・・・じゃないよ!シ・・・だよ!)・・・・・否 『花詰草』 と またの名を云おう。

どっぷり・・・

2012-12-12 | おはなし
国銅や 朱鳥の陵のいにしえの舞台を 今度は史実を元に復習中♪

     

奈良~平安と云う時代は あらぬ謀反の疑いをかけては 親兄弟をも亡き者としてしまうことが多かった時代である。 
もしくは 自死に追いやると云った 血で血を洗うようなドロドロした争いごとが絶えず繰り返されていたその時代 
死に追いやられた皇子・皇女や天皇・皇后たちが怨霊となり 陵墓を揺るがし 大地は火を噴き 雷鳴を轟かせていたと古事記等に遺されている。
天変地異の現象は 科学的に解明されている現代と違い 当時は怨霊の仕業と考えられ 都の平安を願って廬舎那仏の建立や 
霊鎮めが盛んに行なわれるが 一向に鎮まる気配はなく 疫病までも蔓延し 血で血を洗った側の都人に恐怖を与えていたことが察せられる。

その時代を読み解くための手掛かりに 日本の古代史年表と人物相関図はもちろんのこと 日本地図を広げて位置関係を確認し 
理科年表をめくって 火山の噴火や地震の起きた年代をチェックし 古事記から呼応する史実を拾い 実際に自分の目で確認してきた遺跡の記憶を辿る。
そのような面倒な作業が 面白くて近頃 どっぷり たぷたぷ・・・・・はまり 当分の間抜け出せそうにない。

こういう読書の仕方は 就寝前には向かず 図書館から借りた本を期限内に読了できず焦るが ヤメラレナイ!
それでも布団に入ってからも読み続けていたら 夢の中で『天智天皇』に『天武天皇』 ○○皇子は誰それの子で △△皇子の母は誰それで・・・・・
徹夜で日本史の勉強をしていたみたいに 朝から頭の中がぐちゃぐちゃして疲れるので 就寝前には読まないことにした。

その代りに この本↓を読むことにしたのだが・・・・・

     

50代後半の作家ソノミの日常を描いた小説なのだが ソノミとその母(80代前半)とのバトルの日々の記録でもある。
エッセイ風で軽く サクサク読める小説なので 就寝前にもってこいの本だと思ったが・・・・・

小説の中で 主人公のソノミが 「親が歳を取ってくるとね えっ こんな人だったのっていう 情けない発見が多くなるよね」
と 年老いた母親のことを友人に呟く場面がある。
また ソノミは こうも云っている。
「七十五歳を超えた頃から やたら不満ばかりをいうようになり・・・(略)・・・ただそのときの自分の感情だけで相手を罵る」 と。
妙にどちらも 我が母くそばばあとのバトルにシンクロして かえって眠りの波を遠ざけることになり 一気に読了してしまった。

いっそのこと 難解な本を読めば(開けば) 速攻で眠りの波に乗れるかもしれない。
就寝前に読む本選びは 簡単そうで難しい! 否 難しそうで簡単なのか???

いや その前に どっぷりはまらなければ とっぷり睡魔に呑み込まれているな 多分。