障害者自立支援法の施行から間もなく4年になる今日 相談支援体制が動き出しているものの
地域のネットワークと繋がり その機能を発揮するにはどう関わっていけばよいのか。
障がいのある人とともに暮らす地域づくりがテーマのシンポジウムに行ってきた。
3名の手話通訳士 ( 厚労大臣認定試験合格者 ) が 交代で手話通訳する傍らでは
パソコンによる要約筆記の情報提供が行われていた。
基調講演と その後のパネルディスカッションを通して伝えられたことを
要約すると 隣三軒両隣 顔の見えるご近所とのお付き合いが鍵であるとのこと。
地域での支え合いを考えるときに 一番大事なのは 「 助けて! 」 と云えることである。
ひとりの助けられ上手がいれば 地域は動き出し 地域のネットワークが出来てくるという。
どんなに
公助 (公的な支援)が整っていても隙間は出来てしまい
その隙間を埋めるのは
共助 (ご近所の繋がり)である。
また その共助の働きを促すのは
自助 (行き詰まったとき他に助けを求めること) であるという。
そして自助からの出発を可能にするのは 昔からどこにでもいる世話焼きおばさんの存在だという。
出しゃばりで 世話好きで よくしゃべるけれど 相手の話もよく訊く頷き上手である。
・・・って だから 大切な鍵は隣三軒両隣にあると云うことだった。
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非常勤で関わっている支援の仕事は 公助と共助の中間に位置するだろうか。
そして 要支援者の自助からスタートしていると云えるのかもしれない。
そのおひとり 昨秋から支援を続けている
B氏は・・・・・。
先日の支援では B氏の希望でノートパソコンの購入に同行してきた。
ノートパソコン購入を巡っては 病棟での必要度と 費用の問題から
思いとどまらせようとする病棟スタッフと B氏との間で軋轢が生じている。
( 病棟スタッフが受容拒否している訳ではなく 立ち位置が違うと云うこと )
しかし 担当PSWと支援員 ( 自分 ) は B氏を丸ごと受け入れる立場にあり
B氏の希望を頭から否定するのではなく B氏の話に頷いたり 相づちを打ったり
一緒に上手い着地点を探りながらの購入となった。
結果 B氏から見れば 支援員は自分の味方と認識したようだが
近づき過ぎると依存度が高くなり支援の範囲を超えてしまう危険性がある。
B氏の話を訊きながら 頷きのタイミングが難しいと感じるこの頃である。
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相手の目に柔らかい視線を向けながら 話の流れに合わせて頷く 共感する部分では 更に深く。
頷き上手 と
相づち美人 という言葉があるが 対人援助の場面に限らず
どんな場面においても 人に対する時に必要なアイテムと云えるだろう。
互いに支え合える 地域のネットワークづくりにおいては
何よりも 互いの話をしっかり訊くことから始まるのではないだろうか。
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ねぇ ねぇ 訊いてよ! あのさぁ・・・ペラペラペラ・・・
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うん うん・・・・あぁ・・・・ふんふん・・・・
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で どう思う?
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えっ 何が?
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何が?って ちっとも訊いてないじゃん
ただ頷けばイイと云うもんじゃありませんゼ
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まったくぅ
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我が家のネットワークは ズタズタってか