修行は まだまだ続く ♪

ぼちぼちと ほどほどに 今を愉しんで・・・

光年輝

2012-12-14 | 手しごと
認知症デイサービスから 今年も依頼を受けて 過日ワークショップに行ってきました。
今回 準備していったのは イチイの枝を煮出した染液。
2種類の媒染剤を使うことで 染め上がりに 若干の濃さの違いがでたけれが どちらも ほんわかやさしい色合いに♪

     

コチラのデイでは 毎回何かしらのハプニングがあるので ドキドキしながら いつもそれを期待しているかも。
ええ もちろん今回もありましたとも!

認知症専門のデイなので利用者全員が認知症を患っており 十分に会話を愉しめる方から 表情の変化が少ない方までその症状は様々。
その中に 毎年お会いしている方が数人おいでになるが 先ずは 「はじめまして・・・・」 の挨拶から始まるのが常なのである。
毎回 毎回 利用者さんたちは 新鮮な気持ちでワークショップに臨んでくださるようでありがたい。

さて おしゃべりを愉しみながら ワークショップを進めていると・・・・・・

     Aさん 「せんせいは おいくつなの?」
      majo 「いくつに見えますか?」
     Aさん 「う~ん・・・・40くらいかしらね」

そう云われニンマリしていると 隣にいたBさんも会話に参加してくる。

     Bさん 「あらぁ 40なんて なってないでしょう」
     Aさん 「そうかしら 40くらいだと思いますよぉ」
     Bさん 「違うわよ! 42,3でしょ!」 (あれ? それでは数が増えてるって

うん??? ニンマリしたり ?マークが頭に浮かんだり・・・・・そこで おふたりに訊ねてみた。

      majo 「ところで おふたりは おいくつなんですか?」
     Aさん 「あたしはね 30よ」
     Bさん 「あたしは  35なの」
      majo 「えっ??? ・・・・・・・」   

おふたりとも 当方よりも年下ってことになるじゃん うーむ・・・・・まっ いっかぁ。
このおふたりにとっては その頃が人生の中で一番充実し 輝いていたのかもしれませんね。

更に 今年は もうおひとかたにノックアウトされました♪
ノッカーは 80歳前後の男性Cさん。
Cさんと初めてお会いしたのは 4年前のワークショップ。

初めてお会いしたときは デイのスタッフの声かけに応じず 他の利用者さんが作業をする様子を横目でチラ見するだけだった。
その翌年は 他の人たちからぽつんと離れて座り どんなに誘っても 「ヤラン!」の一点張り。
3年目になる昨年は 「そんなもん おんなしのやるこんだ。わしはやらん!」と やはり拒絶。

4年目の今年も 拒絶されるだろうと思いながらも いろいろな植物で染めたハンカチをお見せしていると
おやぁ・・・・・・Cさんが 普通に作業テーブルについて こちらの話を訊いているではないか!
こりゃチャンス! でも 押し付けを感じると拒否されるかもしれない。
それならば 下手に声かけしないで 黙ってまっさらなハンカチを差し出してみよう。

ピンポ~ン♪ ハンカチを手にした途端 ダレの手を借りることなくハンカチの細工に没頭しているCさん。
あれ??? 鼻歌??? まさか・・・・そう そのまさかのCさんが鼻歌を歌いながら作業していたのだ。
細工の具合を確認したかったけれど その場は グッと我慢。
染めあがったハンカチから 細工をほどいている最中も 鼻歌がきこえてくるほど ご機嫌なCさん。

       ←Cさんの作品

そのハンカチは 拘りの模様に仕上がり みんなから拍手をして貰ったCさんは 「ふん! こんなもん!」 
と 云いながらも 満更でもなさそうな ちょっと柔らかな表情をしていました。

今年は Aさん Bさん そしてCさんにやられたなぁ♪

コメントを投稿