森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ヒロの街と日系移民

2018年04月16日 | 歴史


フラ界のオリンピック、メリーモナークが開かれる街、ヒロ。もちろん日系人の多いことは認識していましたが、ついついハワイ文化の色濃い街として、私は認識していました。

でも、前回お話ししたように、日系人会館があり、移民の慰霊碑があり…(雨のため、土俵の写真は撮れませんでしたが、次回撮ってきます!)。日系社会のリーダーのような方に話も聞けて、感慨深いものがありました。

ヒロでは今も昔もとにかく日系社会の結びつきが強くて。ここはホントにアメリカなの? と、フと信じられない瞬間も。こうやって日本からの移民たちは結束して助け合って生き抜いてきたんですね。

ご存知のように、今年は元年者150周年という節目の年ですね(明治政府―ハワイ王国の契約に基づいて1885年以降、ハワイに渡った人達が官約移民。それ以前に在横浜のハワイ王国総領事の呼びかけに応じ、でも明治政府の公認を受けることなくハワイに渡った人々がいました。それが1868年にハワイに渡った150人です。1868年は明治元年だったことから、150人は元年者と呼ばれています)。

今回の旅で初めて知ったのですが、官約移民の子孫は、現在(日系)5世まで来ているそうです。一方、元年者の場合は1世代多く、今が(日系)6世の時代。



ヒロには官約移民1世の時代から続くビジネスがいくつもあり、今回訪問したカーディーラー、カマアイナモータース&カマアイナ日産の前身は、110年前に創業したビジネスとか(最初は漁師→船舶の石油の商い→車のビジネスと発展)。現職のキタガワ社長さんは5代目だそうですヨ。

これはヒロに限りませんが、こうして移民1世の頑張りがハワイ社会の基盤を築き、さらに後年大きく花開き、幸せ溢れる豊かなハワイを築いてきたんですよね。今のハワイは、昔々の移民達の夢と希望、そして汗と涙の上に、成り立っているんですね。

…な~んてことをつくづく考えてしまった、このたびのヒロ訪問でした!


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