森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

コナコーヒー歴史農園

2018年04月21日 | 日記


今回のハワイ島の旅では、本来ならばヒロからワイピオ渓谷に行くはずだったのですが、その日は朝から生憎の大雨で…。さっさと島の反対側のコナに渡ったところ、そちらは晴天で、嬉しい驚きでした。

で、向かったのがコナコーヒー歴史農園(コナコーヒー・リビングヒストリー・ファーム)。こちらは1920年代~40年代の内田コーヒー農園の農場や生活を再現した農園なのですが、いろいろ勉強になりました…。実際の生活空間や作業場を目の前にしながら話を聞くことで、当時の農園生活の辛苦が身に沁みて感じられました。





たとえば、コーヒー豆は同じ枝の豆でも成長の段階が違い、数回にわたって熟すので、目で確認しながら全て手摘みしなければならないこととか。豆を収穫したらしたで、その日のうちに豆の処理をしないとひと晩でダメになってしまうので、収穫期には夜遅くまで働きづめだった話とか…。

今の自分の、楽ちんでダラダラした生活が恥ずかしくなるような話を、たくさん聞いてきました。

コナコーヒーの発展には初期の日系移民が大いに寄与しているのですが、そんな関係上、今もコーヒー農園にはホシダナとかクリバとか、日本語の名称がたくさん残っています。クリバは作業場を指し、日本語ペラペラのスタッフの方に日本語でどう書くのかと聞かれたのですが、一同わからず。これって古い言葉? それとも方言なんでしょうか。もしご存知だったら、教えてくださいね。

そのほか、雨に備えて開閉式の屋根のある(豆の)干し場や、(豆を摘むために)コーヒーの木の枝をグッと自分に引き寄せるためのスティックだとか、日系移民の考案したものもいろいろ見せていただきました。日系移民の力なくして、今のコナコーヒーの成功はなかったのカモしれません。

農園ではもちろんコーヒーの木や花も見ることができるほか、ラウハラ編みに挑戦したりといろいろな体験ができ、楽しかったです。生のマカデミアナッツも食べ放題(笑)。





次回は、ぜひ家族で訪れてみたいです!


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2 コメント

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Unknown (通りがかり)
2020-08-21 03:17:55
「クリバ」は「繰り場」かと思います。
養蚕で繭から絹糸を、あるいは綿花から綿糸を「繰り出す作業場」ですね。
明治時代は養蚕が国家事業、日本最大の輸出産業で、また綿花の栽培と紡績も盛んだったので、その用語が一般的に使われていたのでしょう。
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Unknown (JUN)
2020-08-22 01:42:37
通りがかりさん、こんにちは~。
「クリバ」は「繰り場」ですか! 養蚕業などで使われていた言葉が一般化したものなのですね。
言われてみると納得です。これでやっと、スッキリしました。有難うございました!
「通りがかり」とおっしゃらず、また覗いてくださいね。お待ちしています。
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