森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

キラウエア火山の溶岩、見学記2

2016年08月13日 | 自然


溶岩見学時、もちろん溶岩を見られたという単純な嬉しさは強かったのですが。同時に、大変な畏怖を感じていました…。それはもちろん自然への畏怖でもあり、そして火山の女神ペレに対する畏怖でもあります。

目の前で流れる溶岩は、まるで生き物のようでした。意思を持って海へと流れる、ペレの先方隊というか兵隊というか指先のようで。良くも悪くも神への畏れを感じました。
(あ、今日のブログでお見せしている写真は、数年前に固まった古い溶岩です)

熱気漂う溶岩一帯には、前回も言ったように人がたくさんいたのですが、私は恐ろしくてその場を離れたくなりました…。何だか、大変な神の領域に足を踏み入れてしまったという畏れが一つ。



そして、今にも恐ろしいことが起きそう…という恐怖感もまた一つ。煮えたぎる溶岩を目の前にするのも、なかなか心臓によくないわけで(笑)。私たちは固まった溶岩の上に立って溶岩の流れを見ていたわけですが、足元の溶岩の隙間からは、その下を流れるオレンジ色の溶岩も見えましたからネ。

今回は、闇夜の中、崖下の海に溶岩が流れ込む様子もよく見ることができたのは幸運でした。ああして、ハワイの島々が創られていったんですよね…。ハワイ島は今なお、成長し続けているんですよね。壮大な地球の創造活動を見ることができたのはラッキーでした。

そんなこんなで、今回はハワイのペレ神話の何たるかが、もうビシッと骨身に沁みて理解できた私たち。ペレのとてつもないパワーを感じ、ひれ伏したくなりました(笑)。だからこそハワイアンは古来、ペレを畏れ信仰したし、自分の家に溶岩が迫ってきたら、諦めるしかなかったんですよね。神の力に、人が太刀打ちできるわけはないんです。

2年前にパホアの町に溶岩が迫った時、アメリカ陸軍のお偉いさんが「ダイナマイトを使って溶岩の流れを変えては」と発言したそうですが、あの溶岩を目の前で見たら、それがどんなにアホな発言かわかるでしょう…。神の営みは偉大です。典型的なアメリカンボーイであるうちの息子でさえ、なぜ人々がペレを信仰するかよ~く分かったと言っていましたからね!

ホントに、ペレは偉大です!




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