昨日は本当に恐ろしい日でした…。アメリカの民主主義の象徴ともいうべき議事堂が暴徒に襲われるなんて!
今は事態が収まっていますが、暴動の最中には、このまま連邦の議事堂が爆破されたり議員たちが殺されたらどうしよう? と本気で心配になりました。TVキャスターたちも口々に「これは本当に本当に恐ろしい事態です」「これはまずいです」と、動転していたようです。
実際、その後、議事堂の近くではパイプ爆弾も見つかりましたし、セミ自動小銃を持った男なども逮捕されています。死者も4人。一歩間違えば、とんでもないことになっていたわけです。それにしてもトランプの罪深いこと…。暴動の直前、数千人の支持者の前で行ったその扇動的なスピーチが、今あらゆるレベルで大問題になっています。
それにトランプは一応、まだ大統領ですよね。あの事態で軍隊が出動して彼をバックアップしていたら、どんなことになっていたか。そう考えるだに恐ろしいです。
実際、この一連の選挙騒動に関し、そんな事態も懸念されたのでしょう。この3日、元防衛長官10人が連名でワシントンポストに「軍隊は選挙の結果に関するいかなる状況にも、絶対に関わるべきではない」とする共同声明を出したばかり。
この10人は生存する元国防長官全員で、そのなかにはトランプ下で国防長官を務めた2人も含まれていました。本当にトランプは狂犬というか、何をしでかすかわかりませんから…。
しかも。話変わりますが、昨日の出来事に関してハワイの人々は、いろいろな意味で感傷的になっていると思うのです(少なくとも我が家の場合)。というのは1893年の1月17日、ハワイでは似たような暴力沙汰がありましたっけ。詳細は省きますが、その日、アメリカの軍艦がホノルル港に到着。ハワイ王国のアメリカ併合を画策する王朝転覆派(欧米人グループ)を後方援護するため、示威行動に出たのです。
そしてそんな一触即発の状況下、リリウオカラニ女王は流血の事態を避けるため、国民を守るために退位したのですよね。その後、ハワイ王国が終焉を迎えたのは、皆さんもご存知のことと思います。軍事力の脅しによって王国が倒れたという悲しい過去が、ハワイにはありますから…(この話は長くなりますので、また今度)。
…アメリカでは、しばらく心のざわつく日々が続きそうデス。