日本でも報道されていると思いますが、アメリカが大変なことになっています。
今日は首都ワシントンDCで連邦上院・下院が次期大統領に選出されたジョー・バイデンを正式に認定する日でしたが、トランプ支持者が議事堂になだれ込んだのです。警官の警備ラインを突破しての行動なので、上院&下院の審議は中断し、議事堂はロックダウンに入っています。
その1時間前、近くで開かれたトランプ支持者の抗議集会で、数千人の支持者を前にトランプが「議事堂に行け」と呼びかけたそうです。それがこの結果…。
トランプの「選挙結果を覆せ」の命に応じず、目下トランプの攻撃対象になっているペンス副大統領は審議の議長を務めていましたが、先ほど議事堂から避難しました。警官たちが銃を構えて下院の審議室入口の内外を守っています(冒頭の写真)が、下院議員は各事務所でガスマスクをして椅子の下に隠れるよう指示されたそうです。議員たちの命が危ないのです!
トランプ支持者は窓を破って次々議事堂に進入中です。各州から提出された英雄たちが居並ぶ議事堂内の彫像ホールにも、トランプ支持者が侵入。我が物顔で歩き回っています。私たちも以前訪れ、威風堂々とした彫像群に感動したものでしたが。あのホールが破壊されたらどうしましょう…。
この状態をトランプは静観し、自分の支持者たちの暴動にストップをかける気配もありません。多くに認識者が「この沈黙によってトランプは暴動を支持しているのだ」「ひと言ツイートすれば暴動は治まるのに」「きわめて危険な状態だ」「こんな状態はかつて見たことがない」「アメリカとして何と恥ずかしい事態か」と一様にトランプを非難しています。
選挙での敗北を決して認めないトランプ。選挙後など折りに触れ「ワシントンに集結せよ」と支持者を煽ってきましたが、それが今日は実現したのですよね。これがトランプの求めていた事態です。なんということでしょう。
なんとも悲しい事態に、どうにもこうにも気が滅入ってしまいます。また暗い内容になってしまい、ごめんなさい。