今日は、うちの近所のオフィスビル(州の機関が入っています)のロビーにある、見事な壁画をご紹介します。「レイオパパ・ア・カメハメハ」と名づけられた見事なモザイクで、カメハメハ4世と妻のエマ王妃、4歳で亡くなったその愛児、アルバート王子がフィーチャーされております。
念のため説明しますと、壁画の右横の方に描かれている赤い上下の男の子がアルバート王子ですね。その後ろには、エマ王妃とカメハメハ4世がひかえています。
ロビーの一面を占めるほど大きな壁画で、横幅は6,7メートルもあるでしょうか? 作者はイボンヌ・チェンという女性アーティスト。
この「レイオパパ・ア・カメハメハ」とは、アルバート王子の名前の一部。ハワイの王族、それぞれ長~い名前を持っていましたが、アルバート王子もしかり。その本名はアルバート・エドワード・カウイケアオウリ・レイオパパ・ア・カメハメハと言います。
実はこのビルそのものの名も、レイオパパ・ア・カメハメハと言います。
さてこの壁画、作者のコメントによると、アルバート王子にまつわる歴史的、神話的解釈を反映して描いたものとか。
確かによ~くみると、人々のはるか後ろには、カウアイ島北海岸のハナレイの先にある伝説の山、マカナが描かれています(マカナはバリハイの山との名で、名画「南太平洋」にも登場した北海岸のランドマーク的な山。3人の男性の右横あたりに小さく見える先の尖った山、わかりますか?)。
…実際、カメハメハ4世夫妻&アルバート王子は、カウアイ島北海岸を訪問したことがあります。王子が2歳の時でした。後にその地は後にアルバート王子を記念して、プリンスビルと呼ばれるようになったのですよね。プリンスビルの地には今、ウェスティン系の高級ホテルが建っております。
ではこれは、カメハメハ4世一家がカウアイ島を訪問した時の様子を描いた壁画なのでしょうか? 人々が王子を歓迎しているシーンなの? と思ったのですが。考えれば考えるほど、なんだか違う解釈が頭に浮かんでくるのです。
…と、中途半端ですが、今日はここで終わることをお許しください! 続き、ちょっとお待ちくださいね。
その間、皆さんにも一緒に考えていただければ幸いです。この壁画の背景というか意味合い、どう思いますか? これはハッピーな壁画? それとも?
またすぐ、戻って来ますね~!