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森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

女神ハウメアとハウの花の関係

2021年11月17日 | 神話・伝説


昨日の続きになりますが、前回ご紹介したヒューエットさんは、植物の効能だけでなく、植物の神話にも大変、大変、詳しくて。ますます神様みたいな方だなあと思いました。

たとえば、ハウという花が女神ハウメアの化身であるということをヒューエットさんが教えてくださいましたが、恥ずかしながら私、そんな伝説、全く知らなくて(なのに神話の本なんて書いて、よかったのでしょうか…)。

ハウという花は黄色からオレンジ、オレンジから赤へと色を変えるのですが、赤い花の状態が一番成熟した、最も霊的にパワフルな状態なのだそうです(スミマセン、写真がなくて…)。

それを聞いて「ハッ‼‼」とした私。なぜって、ハウメアという女神は自在に姿を変える力を持つ、謎多き女神とされていることを思い出したからです。たとえば自著「やさしくひも解くハワイ神話」のなかで、私はハウメアのことをこんな風に書いております。

「ハウメアは自由自在に若返る神通力を持ち、姿と名前を変えて蘇り、自分の子供たちや孫と交わったといわれています」

色を変えるハウの花が、ハウメアの化身だなんて。な~るほど! ですよね。目から鱗が落ちた瞬間でした。

それにしても、こんな貴重な話を次々してくださるヒューエットさんは、やはり「姿を変えて現代に蘇った」神様なのかも…。

皆さんはどう思いますか?
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カハナベイで見たポーフエフエ

2021年09月04日 | 神話・伝説


昨日は久々に、東海岸のカハナベイに行ってきました(フライベント、JALホオラウナアロハ用バーチャルツアーの撮影でした~)。

ビーチパークには、7月発売の新刊「Hawaii 神秘の物語と楽園の絶景」でも触れた、ポーフエフエの花がいっぱい。ハワイには「ポーフエフエの蔓で海を叩くと海が荒れる、人が死ぬ」という言い伝えがあり、古来この植物は、人を呪うのに使われたりしたんですよね…。

実際、カハナのビーチでも、あちこちでポーフエフエの蔓がズンズン延びているのを発見。可愛いお花に加えて蔓が印象的なので、そういう言い伝えがあるのかな。



久々の遠出&美しいビーチで、すっかり癒されて帰ってきました!

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「Hawaii 神秘の物語と楽園の絶景」こぼれ話3

2021年07月21日 | 神話・伝説


今日のこぼれ話は…ちとスピリチュアルですー。信じるも信じないも皆さん次第! イオラニ宮殿と虹に関わるこぼれ話です。

今回の新刊の企画なのですが、出版社にて2度の企画会議を突破して出版が決まりました。最初の企画会議が11月だったでしょうか。その時、「もう少し内容の検討を」という但し書きのもと、12月の決定会議に進んだのですね。なので少し内容を練って編集のTさんに提出し、数週間後の木曜日に、再度、検討されることになりました。

ちなみに私にとって本の出版というのは、恥ずかしながら「ダメで元々、出たら万々歳!」の世界。なので再び企画を提出した後はまな板の鯉になった気分で、企画の行方をTさんに託しました。もう結果については考えまい。なるようになるサ、といったサッパリした気分でいたことを覚えています。

そして。日本でその決定会議が行われる前日の午後、私はイオラニ宮殿でボランティアをしていました。宮殿の2階で午後の3時間を過ごしたのですが、夕方、宮殿の窓から、コオラウ山脈にそれは見事な虹がかかっているのが見えたのです。その虹はものすご~く幅広で低い位置に出ていたので、山全体が虹色に輝き、桃源郷もかくや? という美しさ。本当に、息を呑む美しさでしたよ。

その虹を見た瞬間、なぜか私は確信したのです。「あ! 本が出る。明日の会議で決まる!」と…。

ここで急にハワイ文化のウンチクになりますが、ハワイ文化における虹は、必ずしも幸運の印とは限らないのです。虹はいろいろなメッセージを示すもので、幸運の前触れだけでなく、時には人が死ぬ印だったり、「危険。引き返せ」のサインだったりと、凶事の前触れだったりもするそう。

実際、ハワイ文化の大御所である故メリー・カヴェナ・プクイさんは、「その解釈は家族に代々伝わるものだったりも。それもただの虹、というのではなく、どんな形でどんな大きさの虹がどこで出現したか、とか、いろいろなことでそれぞれが解釈した」と語っています。

ようするに虹が出たからよいことや悪いことが起こるという単純なものではなく、それぞれの虹を見て直感的に解釈するのが、虹の意味合いである。ハワイの人々は、そんな風に信じてきたのだと思います。

なので、日頃から虹=よいことが起こる! とは自動的に思わない私なのですが、その時は違いました。山を7色に染める虹を見て、本が出る! と確信を持ったのですね。なぜか…。

そして実際に翌日の会議で出版が本決まりになり、本が出版されて…というのが、このたびの経緯なのです。

本当に私は霊感とか全くなく、預言とか第六感とかという言葉とも無縁なのですが。あの時は、しっかり虹からメッセージを受け取ったような気がしました。「本が出たらいいナ」ではなく、「本が出る!」とわかったのですね。

それはもしかしたら、宮殿でご奉仕していた私に、神様が1日早くよいニュースを届けてくれたのかも…? そんな神がかったことすら考えてしまう私(キ印ですか?)。

皆さんはどう思われますか?
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「Hawaii 神秘の物語と楽園の絶景ーハワイの人々が愛する100の神話」こぼれ話1

2021年07月15日 | 神話・伝説


いよいよ昨日発売になった新刊、お陰さまで好調のようです。日本全国の皆さま、有難うございます!

さてこちらの本、当初の企画書では「ハワイ神話100景」のようなタイトルがついていました。とはいえ、もしも100の神話案に合う写真が見つからなければ、無理をするのではなく、神話の数の方を減らしてOK。そう考えていたのです。

(あ、今回の写真は日米の写真エージェンシーと、ハワイのカメラマンの友人に提供してもらっております)

別にハワイ神話の数が100でなくとも、99でも88でもイイ。80とか、70くらいでもOK。キリのいい数に減らしてもイイでしょ! と思っていたのですね。

ところが、途中から方針が変更になりまして。絶対に100の神話を載せよう! ということになりました。そこで編集者さんの写真探しの苦難が始まり…。さらにはどうしても適当な写真が見つからなければ、神話の方をなんとかしようということになり…。

結果、100本の神話のうち、4本が入れ替えになりました。つまり、104本の神話を書くことになったのです。

いやあ、100本の神話案を出すだけで相当! 苦しかったので、さらに神話4本の新アイディアを捻出するのが本当に苦しかったです~。そして追加4本を書くこと自体も…。最後はもう、ヒーヒーでした。今ではよい思い出ですが。

では、その書き上げた後に抜けた4本の神話とは、なんだったでしょうか…? 

な~んて、肝心なところで終わってゴメンナサイ! 次回はそのあたりについてお話しさせていただきますね。少々お待ちください!
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古~い養殖池@カハナベイ

2021年05月13日 | 神話・伝説


ちょっと時間が空いてしまいましたが、またまたカハナベイのお話です。

遠浅の美しいカハナの海辺には養殖池があり、様々な魚が育っていたそうです。フイルア養殖池と呼ばれ、12~16世紀に造られたものだそうです。

ハワイの養殖池や川、泉など淡水は、大とかげモオが住むとの言い伝えがありますね。こちらも然り。養殖池の北西の角には今もモオが住み、池を守っているそうですヨ。水面に枯れた葉が浮いている時は、モオが潜んでいる印しとか(お出かけになる時もあるのですね)。

この養殖池は今なお現役で、お世話をする人々がいるそうです。もちろん、モオのほかに…。

というわけでカハナに行った際は、こちらの歴史的な養殖池にもぜひ注目してくださいませ!
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