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森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

トランプVSハワイアン

2017年05月09日 | 自然


トランプ氏が、またまたハワイの人々を動揺させています。なんと。2006年のブッシュ大統領時代に国家海洋記念物に指定されたハワイの北西諸島一帯を、本当に国の記念物に相当するかどうか見直すと言い出したからなんです。

国務省がこのたび発表したもので、ハワイの「パパハナウモクアケア海洋国家記念地域」を含む27の国家記念物につき、ちゃんと規定をクリアして記念物に指定されているか、再チェックするのですって。

もちろん、その理由には国家財政の見直しがあるのですが。このパパハナウモクケア...はハワイアンにとって古来、それは重要なエリア。昔そのままの生態系が守られているため、絶滅危機種を含む7000種以上の海洋動物の楽園となっているのです。ここにしかいない固有種も多いです(ちなみに昔々のハワイ同様、鮫もウヨウヨしているそうです…)。

しかもパパハナウモクケア...は、れっきとした世界遺産なんですよ。2010年に、キラウエア火山に続くハワイ第2の世界遺産に指定されています。この海洋保護区がどれほど貴重なものかは、世界遺産の日本語ホームページに詳しく紹介されているので、どうぞご覧ください。

アメリカ世界遺産.

これからハワイでもいろいろな運動が起こっていくと思いますが、それにしても。トランプ氏、またやらかしてくれましたね! 何もわからないまま国をメチャクチャにしているように私には見えてしまい、トランプ氏が大統領に就任以来、毎朝、CNNニュースを見るのが怖いこの頃です。
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花盛りのハワイ

2017年04月24日 | 自然


フラの祭典、メリーモナークが一昨日の夜、終了しました。いや、今年も盛り上がりましたね~。初出場したハーラウも2つ入賞し、何だか新しい未来を感じさせてくれる、とてもいい競技会だったと思います。

毎年、このメリーモナークが終わると、ハワイも春という感じですね。今年はイースターの時期が遅かったので(メリーモナークは、イースターの日曜日直後からスタートします)、もうじき5月。

アメリカには「4月の雨が5月の花をもたらす」という言葉がありますが、その言葉通り。最近は雨が多かった一方で、花も咲き乱れています! 昨日は散歩の途中で花盛りのプルメリアの木を見つけ、しかもその下には綺麗な花がたくさん落ちていました。道いっぱいにプルメリアが広がっていましたよ。



そういえば来週の月曜日(5月1日)はレイデー! ワイキキのカピオラニ公園はじめ、各地でレイと花を愛でる祭典が行われます。その後ハワイは、まっしぐらに夏、という感じです(え、春が短すぎるって?)。

もしも5月1日にホノルルにいらっしゃる方がいたら。絶対にカピオラニ公園にGO! 
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キラウエア火山の溶岩、見学記3

2016年08月17日 | 自然


キラウエア火山は女神ペレの住まう山。火山自体、そして溶岩そのものもハワイアンに神聖視されているのは、皆さんもご存知でしょう。

今回は溶岩の流れを目にして、神への畏れを感じた私でしたが、まあ、そういうことには無縁の見学者も多かったわけで。人がワサワサとしていた溶岩周辺で、杖で溶岩を突っついて顰蹙を買う人などもいたのです。そういう方は決まってアメリカ本土からの旅行者だった様子。「そんなことをしてると、火山が大爆発するわよ!」と内心思いつつも、何も言えなかった、情けない私です。

ところが、そんな彼らを叱り飛ばした女性がいました。どこからともなく、「そういうことはハワイアンの伝統に反することなの。やめた方がいいわよ」との声が聞こえたのです! 見ると、それもまた本土から来たらしき白人女性でした。その声を聞いて、周りも「そうだ、そうだ」との声が上がり、私たちはすっかり感激してしまいました。

…ハワイはいろいろな意味で特殊な土地です。女神ペレの存在だとか、自然信仰だとかは、ハワイ外の人にはあまり理解してもらえないかと思っていたのですが、そうでもないようで。こんな山の中でもきちっとハワイアンの守るものを理解してくれる人々に出会い、私は幸せでした。きっとペレも嬉しかったに違いありません。

さて話は変わりますが、この時のハイキングで、少し不思議なことがありました。私のカメラなのですが、ここ数か月、調子が悪く、フラッシュが使えなくなっていたのです。フラッシュが出ないというより、フラッシュモードにすると焦点が合わなくなって、シャッターを押せない状態で。もうそろそろ買い替えなきゃ、と思っていたのでした。

ところが、あの日、溶岩平原の間を歩いていたら、急にそれが直っていました。カメラのフラッシュがいつの間にか使えるようになっていたのです。その直前までダメだったのに、カラパナから溶岩流へと歩くうちに、機能が全て回復していたのでした。これって、女神ペレの思し召しでしょうか? もしかして。

先日の嵐の夜、なぜか家の時計が全滅してしまったのと並んで、なんだか説明できない不思議な出来事でしたが、ANYWAY、ペレ様、どうも有難うございます!



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キラウエア火山の溶岩、見学記2

2016年08月13日 | 自然


溶岩見学時、もちろん溶岩を見られたという単純な嬉しさは強かったのですが。同時に、大変な畏怖を感じていました…。それはもちろん自然への畏怖でもあり、そして火山の女神ペレに対する畏怖でもあります。

目の前で流れる溶岩は、まるで生き物のようでした。意思を持って海へと流れる、ペレの先方隊というか兵隊というか指先のようで。良くも悪くも神への畏れを感じました。
(あ、今日のブログでお見せしている写真は、数年前に固まった古い溶岩です)

熱気漂う溶岩一帯には、前回も言ったように人がたくさんいたのですが、私は恐ろしくてその場を離れたくなりました…。何だか、大変な神の領域に足を踏み入れてしまったという畏れが一つ。



そして、今にも恐ろしいことが起きそう…という恐怖感もまた一つ。煮えたぎる溶岩を目の前にするのも、なかなか心臓によくないわけで(笑)。私たちは固まった溶岩の上に立って溶岩の流れを見ていたわけですが、足元の溶岩の隙間からは、その下を流れるオレンジ色の溶岩も見えましたからネ。

今回は、闇夜の中、崖下の海に溶岩が流れ込む様子もよく見ることができたのは幸運でした。ああして、ハワイの島々が創られていったんですよね…。ハワイ島は今なお、成長し続けているんですよね。壮大な地球の創造活動を見ることができたのはラッキーでした。

そんなこんなで、今回はハワイのペレ神話の何たるかが、もうビシッと骨身に沁みて理解できた私たち。ペレのとてつもないパワーを感じ、ひれ伏したくなりました(笑)。だからこそハワイアンは古来、ペレを畏れ信仰したし、自分の家に溶岩が迫ってきたら、諦めるしかなかったんですよね。神の力に、人が太刀打ちできるわけはないんです。

2年前にパホアの町に溶岩が迫った時、アメリカ陸軍のお偉いさんが「ダイナマイトを使って溶岩の流れを変えては」と発言したそうですが、あの溶岩を目の前で見たら、それがどんなにアホな発言かわかるでしょう…。神の営みは偉大です。典型的なアメリカンボーイであるうちの息子でさえ、なぜ人々がペレを信仰するかよ~く分かったと言っていましたからね!

ホントに、ペレは偉大です!



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キラウエア火山の溶岩、見学記

2016年08月12日 | 自然


こんにちは! ハワイ島バケーションから戻ってきました。

6日間の旅でアッという間でしたが、今回のハイライトは、何といってもキラウエア火山の溶岩見学でした。いやあ、火口の溶岩をヘリコプターから見たことはあったのですが、あんな、ほんの1メートル手前まで歩いて行けるとは思わなかったので、大感動でした…。前回の記事のコメントで「どこに溶岩が?」といった質問をいただいたので、以下、詳細をお伝えしますね。

キラウエア火山のプウ・オオ火口から流れる溶岩は、キラウエア山頂ではなく、海よりのカラパナの町近くで見ます。カラパナは約30年前に溶岩に呑み込まれた町で、海沿いの土地の大半が溶岩に覆われていますが、街はずれからチェーン・オブ・クレーターロードを歩いて約2時間!で、溶岩が海に落ちる地点まで到着できるんです。

チェーン・オブ…は、以前カラパナの町と一緒に溶岩によって埋もれ、分断されていたのですが、2年前、やはりキラウエア裾野のパホアの町に溶岩流が迫った時。パホアの町が溶岩によってほかの地域から孤立しないようチェーン・オブ…が政府により整備され、再び利用できるようになりました。というのはパホアを貫く目抜き通りの130号線が、溶岩で分断される恐れがあったからです。

そのため、2時間歩くといっても舗装道路を延々と歩るわけです。まあ砂利道なので、運動靴を履いていても相当、足が痛くなりましたけどね! 

溶岩への道はとにかく日陰のない一本道なので、そして溶岩の閃光がより見えるように、私たちは夕方6時から歩きました。夕暮れの溶岩平原はそれは美しく、涼しくて歩きやすかったです。で、2時間後。遠くに溶岩が見えるくらいを期待していたのですが、なんと目の前に、トロトロ溶岩が出現! そして人もワサワサ! 冒頭の写真にも、人影が写っていると思いますが。焚き火している気分なのでしょうが、危ないですよね。もう、いろいろ驚きました…。



帰りは星明りと懐中電灯を頼りに、真っ暗中をまた歩き、結局、夜11時頃に車に帰還。くたくたにくたびれたけれど、素晴らしい経験でした。

もしもこれから溶岩見学に行かれる方は、とにかくしっかりした靴が必須です。溶岩のあたりは地盤が触れないほど熱く、以前、ブーツが解けたわ…なんて話をしていた女性がいました。私たちは大丈夫でしたが。そして夜の見学には、懐中電灯も忘れずに。チェーン・オブ…の出発点では自転車の貸し出しもしていて、暗闇の中を歩いていると危険なので。

長くなってしまいましたので、今日はこの辺で…。また何度かにわたり、溶岩見学の話をしたいと思います。どうぞお付き合いくださいね!
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